社内表彰式の挨拶で意識したい4つのポイントと例文を紹介

最近では、会社の恒例行事の一つとして社内表彰を行う企業も増えてきました。
しかし、社内表彰で挨拶するという経験をした人は意外と少ないのではないでしょうか?


本当の意味でのグランプリ(MVPなど)を受賞した人は社内でもかなり限られた人数になるはずです。
つまり社内に経験者はとても少ないということです。


本記事では、社内表彰で挨拶するときに意識するポイント実際の社内表彰で使える例文について解説します。これから社内表彰式を実施する担当者の方はぜひご覧ください。

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そもそも社内表彰式の挨拶にルールはある?


社内表彰式は会社内で行う行事のため「あまり型にはまらなくてもよいだろう」と考える方もいるでしょう。しかし、スムーズな進行を目指すには挨拶をはじめとしたさまざまなポイントでルールを意識することが大切です。具体的にはお礼の仕方やコメントの内容などが挙げられます。


万が一、不適切なコメントをした場合は、相手にネガティブな印象を与えてしまうことも考えられます。そのため、社内表彰式では一般的なルールに則ったうえで、自分の気持ちを伝える必要があるのです。参加者全員が満足できる式を目指すために、最低限のルールは守りましょう。


ルールを守ったうえで今後の意気込みや、関係者への感謝の気持ちを込めた言葉を選び、心に残る挨拶を心がけましょう。

社内表彰で挨拶するときの4つのポイント


社内表彰で挨拶するときに意識したいポイントは以下の4つです。
日頃からの感謝を伝える
起承転結を意識する
これからの目標を話す>

姿勢や目線の配り方に注意する

上記のポイントを意識すると、挨拶で参加者に対して好印象を与えられます。

日頃からの感謝を伝える

社内表彰式の挨拶では感謝の気持ちを述べましょう。会社での業務はチームで動くことが想定されます。そのため、自分が社内表彰式で呼ばれたとしても、それは周囲の上司や同僚・後輩などのサポートがあってこその結果なのです。

挨拶においては自分の力を必要以上にアピールすることなく、「皆さまのおかげで」という謙虚な気持ちを表しましょう。そして、周囲への感謝の気持ちを添えることで、参加者全体に良い印象を与えられます。

起承転結を意識する

挨拶の内容は「起承転結」を意識して組み立てましょう。スピーチにおける起承転結は下記のイメージです。


・起:自己紹介(部署や氏名)
・承:受賞における喜びや感謝の気持ちを伝える
・転:今後の豊富や目標を述べる
・結:締めの言葉や再度お礼を述べる


挨拶では自分の気持ちや言いたいことだけをただ話すのでは内容が伝わらず、聞いている人も「何を伝えたいのだろう」と戸惑います。「相手が話の内容を理解できているか」を考えて話す必要があるでしょう。


挨拶で起承転結を意識すると、話す内容が整理されて相手に伝わりやすくなります。社内表彰式本番で急に、起承転結を意識しながら話すのは難しいため、日頃の生活から意識するようにしましょう。

これからの目標を話す

社内表彰式の挨拶では、受賞したときの気持ちをただ述べるだけではなく「これからどのように活躍していきたいか」「どうなりたいか」と目標を話すようにしましょう。


多くの人の前で目標を話すことで「向上心のある従業員だ」と評価され、さらに期待してもらえます。今回評価された内容をもとに、会社にどのように貢献していくかを明確に伝えましょう。

姿勢や目線の配り方に注意する

社内表彰式で謝辞を伝える場合、内容だけでなく姿勢や目線の配り方、表情が大切です。挨拶の際は緊張して体が強張ってしまうかもしれませんが、背筋を伸ばし、猫背にならないよう意識しましょう。


また、話す際の目線はマイクや床を見るのではなく、遠くを見たりエピソードに出てくる方に向けたりするのもおすすめです。さらに、適度にうなずきながら話すことで、感謝の気持ちをよりつたえることができます。

挨拶における姿勢や目線は、話す内容と同じくらい重要であり、自信のあらわれにもかかわるため注意したいポイントです。

実際の社内表彰でも使える例文


ここでは実際の社内表彰でも使える例文をそれぞれの賞に分けて紹介します。今回は「新人賞」「MVP賞」「永年勤続賞」の3つです。

新人賞で使える例文

はじめに新人賞を受賞した際に使える挨拶の例文を紹介します。

この度は新人賞を頂き、誠に光栄に思います。
初めて仕事をした頃は、皆さまにご迷惑ばかりおかけしておりましたが、優しく丁寧に指導していただいたおかげで新人賞を受賞することができました。
この賞は、皆さまのご協力があってこその賞だと思っております。
これからも初心を忘れることなく、会社に貢献できるよう仕事に励んで参ります。
まだまだ至らない点がたくさんございますが、引き続きご指導・ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。


新人賞の挨拶では、これまで携わってきた周囲の人に感謝した上で、今後の目標を明確に伝えると、さらに好印象な挨拶となります。

MVP賞で使える例文

次にMVP賞を受賞した際に使える挨拶の例文を紹介します。

この度は、栄誉ある優秀社員賞を頂戴し、誠に光栄に思います。
MVP賞を獲得するために、日々の業務に尽力してきたので、とても嬉しいです。
この栄誉は私ひとりの力ではなく、上司や諸先輩のご指導、支えてくれた同僚の皆様のおかげだと思っております。
入社してまもない頃は右も左もわからず、先輩方のあとをついていくのがやっとの毎日でした。
しかし、挨拶の仕方や電話対応などを基本からしっかりご指導いただき、1年近くでようやく独り歩きができるようになりました。
今後も皆さまのお力添えを頂きながら、これまでのように一生懸命努力するのみです。
これからも何卒よろしくお願い申し上げます。本日はありがとうございました。


MVP賞を獲得した自分の率直な気持ちやたどり着くまでの苦労話などを冒頭に述べた上で、日頃からお世話になっている先輩や同僚に対して感謝の気持ちをしっかりと述べましょう。

特に、チームで仕事を進める中で自分が受賞した場合は「皆で受賞した」という言葉を述べると好印象を与えられます。

永年勤続賞で使える例文

最後に、永年勤続賞を受賞した際に使える例文を紹介します。

この度はこのような賞を頂き、誠にありがとうございます。
私は、〇〇年に入社してから今日までの間、〇〇部や〇〇部など、さまざまな部署を経験して、最終的には管理職として仕事に従事して参りました。
入社してからの〇〇年間は、仕事で大変なことがあったり、プライベートでは〇〇があったりと失敗や苦労も多かったのですが、社長や上司・同僚や部下に支えらたおかげで、このような賞を受賞するまで仕事を続けてこれました。
本当に感謝しています。
次の目標である勤続〇〇年になるまでこれからも仕事に尽力してまいりますので、今後ともよろしくお願い申し上げます。
本日はありがとうございました。


永年勤続賞の場合は長く勤めているからこそ持つ思い出エピソードなども踏まえた上で挨拶するのがおすすめです。長く勤めている場合においても今後の抱負を述べるのは大切です。

立場別の挨拶例文


ここからは「新人」「社歴が長い人」が活用したい受賞時の挨拶例文を紹介します。いずれも感謝の気持ちや豊富を述べる点は共通していますが、立場が違うことから伝え方が少しずつ異なります。

新人の場合

新人で賞を受け取った際に活用できる挨拶の例文は下記のとおりです。

この度は、〇〇という輝かしい賞を頂きたいへん光栄に思います。
私がこの賞を頂けたのは、ひとえに多くの先輩方から、ときに厳しくときに温かくご指導いただいたおかげです。
この場を借りて関わってくださる皆さまにお礼申し上げます。
今後については、初心を忘れることなく、さらに上のステージを目指せるよう力をつけて参りますので、今後ともご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。


新人の立場にある場合は賞の内容を問わず、目上の方への感謝の気持ちを伝えることが大切です。また、今後の展望を伝えると「やる気がある」「期待できる」とポジティブなイメージを持ってもらえます。

社歴が長い人の場合

最後に社歴が長い人が活用できる挨拶の例文を紹介します。

本日は〇〇という名誉な賞を頂戴し、また皆さまより温かいお言葉をいただき誠にありがとうございました。
入社してまだ間もない頃は、諸先輩方のあとをついていくだけでやっとでしたが、ようやく独りで歩めるようになったように思います。
これまでご指導くださいました先輩方、そして私と共に歩んでくれる同僚、そして後輩たちに改めて感謝したいと思います。
今後については、自身のスキルアップを図り会社に貢献することはもちろん、未来を担っていく若手の育成にも励んで参る所存です。
本日は本当にありがとうございました。


社歴が長い場合は謙虚さを大切にしながらも、部下や後輩などの育成や会社に貢献できる具体的な内容を伝えると中身のある挨拶になるでしょう。

社内表彰式後にお礼を伝えるときのポイント


ここからは社内表彰式後に注意したい、お礼について解説します。社内表彰式で挨拶する際にお礼の言葉は伝えますが、式典後は別途対象となる方にメールや対面で挨拶をするのがおすすめです。相手に対してより丁寧な印象を与えられるでしょう。

1.お礼メールは3日以内に送る

相手が遠方にいる場合や会うタイミングがない場合はメールで3日以内に伝えましょう。できれば当日、遅くとも3日以内が目安です。送るべきタイミングで送らないと、かえって印象が悪くなってしまう恐れがあります。


また、早めに送ることで相手も表彰式での内容を鮮明に覚えていることから、コミュニケーションのきっかけになるでしょう。


相手に良い印象を与えるためには、早めの対応を心がけることはもちろん、メールの内容には具体的な感謝の気持ちや表彰式での感想、相手の貢献に対する具体的な言及を含めると、より効果的でしょう。


ただし、早めに送ることを意識しすぎて誤字脱字が残っていたら台無しです。プロフェッショナルな印象を与えるためにも、正確な文章を心がけましょう。

2.お世話になった方にお礼をする

お礼は受賞にあたりお世話になった方に対して行います。どのような賞も自分の力だけでなく、周囲の方からの励ましや指導があったからこそ受賞できたのです。心当たりのある方にできるかぎり、お礼を伝えましょう。


なお、お礼は遠方の人にはメール、社内にいる人には対面で伝えます。事前にお世話になった方はリストアップし、漏れなく行いましょう。


お礼をする際は、具体的なエピソードなど、社内表彰式では伝えきれなかったメッセージを伝えることで、相手に特別感を与えることができるため、より一層心が伝わります。また、手紙やメモを添えることで、感謝の気持ちを形に残すのも良いでしょう。

3.メールの場合は文面に注意する

メールでお礼をする場合は定型文ではなく、相手に合わせた文章を心がけましょう。たとえば、後輩の場合はカジュアルに、目上の方には丁寧な言葉遣いで伝えます。しかし、カジュアルにとはいえ、ビジネスメールには変わりないため最低限のマナーは守りましょう。メールの内容としては「お世話になったこと」「今後の目標」と、表彰式の挨拶同様に文面を作成します。


メールの件名も内容と同じくらい重要です。簡潔でわかりやすい件名を付けることで、相手がメールを開きやすくなります。たとえば「受賞のご報告とお礼」や「○○賞受賞のお礼」など、内容が一目でわかるようにしましょう。


また、メールの最後には改めて感謝の気持ちを伝え、今後とも関係構築を願う一言を添えると良いでしょう。なお、目上の方にメールを送る場合「取り急ぎ」という文面は避けましょう。こちらは失礼に当たります。

社内表彰式後にお礼を伝えるときの例文


ここでは社内表彰式後、メールでお礼を伝える際に活用できる例文を紹介します。上司や同僚など、相手にふさわしい文章を使い分けましょう。なお、例文をそのまま活用するだけでなく「自分の思い」を含めるのもおすすめです。

上司にお礼を伝える場合の例文

上司にお礼を伝える場合は、下記の例文を活用してください。

件名:〇〇賞受賞のお礼について
本文:
〇〇(役職)
お疲れさまです。▲▲です。

先日の社内表彰式において、お祝いの言葉を頂戴し、誠にありがとうございます。
〇〇賞を受賞できたのは、ひとえに〇〇さんのおかげです。改めて、いつも本当にありがとうございます。

今後も〇〇さんに学んだことを活かし、会社に貢献できるよう精進して参りますので、引き続きよろしくお願いいたします。


上司にお礼のメールを送る際は、感謝の気持ちとあわせて「上司のおかげで受賞できた」という点を丁寧に伝えましょう。また、これまで上司から学んだことを今後、どのように活かしていくかもあわせて伝えることが大切です。受賞して終わりでなく、今後も業務に邁進していく姿勢を文面に記載しましょう。

同僚や後輩にお礼を伝える場合の例文

同僚や後輩など、比較的親しい間柄でお礼を伝える場合は、下記の例文を活用してください。

件名:〇〇賞受賞のお礼
本文:
〇〇さん
お疲れさまです。

この度は〇〇賞の受賞にあたり温かいお言葉をありがとうございます。
この賞を受賞できたのは私一人の力ではなく、皆さんのサポートがあったからです。いつも本当にありがとうございます。

今後も初心を忘れることなく、日々精進して参りますので、今後も引き続きよろしくお願いいたします。


上司に送る内容よりもややカジュアルになるものの、あくまで社内メールのため、丁寧な言葉遣いが大切です。

社内表彰式における失敗


ここからは、社内表彰式の挨拶でよくある失敗を3つ紹介します。表彰式は自分の頑張りを認めてもらえる場面ではあるものの、必要以上に偉ぶったりスピーチ時間が長くなったりすると相手に不快感を与えます。失敗例を参考に、成功を目指しましょう。

1.功績を自分だけのものにする

自分が表彰されたからといって功績を自分だけのものにし、ひけらかすのは避けましょう。特に、チームで仕事をする場合は、周囲の協力があってこそ成し遂げられた結果の受賞である可能性が高いでしょう。もしも功績を自分だけのものにしてしまった場合、チームや部署内からひんしゅくを買う可能性もあります。


そのため、どのような賞を受賞した場合でも、謙虚な気持ちをもって挨拶を行う意識が大切です。「自分をサポートしてくれた皆さまのおかげ」を意識した挨拶を行いましょう。

2.スピーチが長くなる

当日のスピーチは短時間に留めましょう。どれだけ嬉しくとも、長時間話し続けると聞いている側は疲弊します。感謝の気持ちを多くの方に伝えたいと考えると、ついつい挨拶が長くなりがちですが、社内表彰式ではあくまで「短く」を意識しましょう。


具体的には、実際に自分で話してみて「長い」と感じない程度の時間(1分以内)が目安です。受賞が事前に分かっているのであれば、予行練習をするのがおすすめです。当日、急に話す場合は、「嬉しい気持ちを述べる」「感謝を伝える」「今後の目標を伝える」の3つを意識し、シンプルなスピーチを行いましょう。


もしも事前に受賞がわかっており、スピーチが長くなってしまいそうな場合はあらかじめ1分以内で終わる文面を作成しておくのも一つの手です。

3.表彰されなかった人の立場を考えていない

受賞挨拶の場では、表彰されなかった人の気持ちに配慮したスピーチを行いましょう。特に、自分と接戦で表彰されなかった方がいる場合は、悔しさからネガティブな気持ちを抱く可能性もあります。挨拶では参加者全員が不快に感じない文面を用意しましょう。


表彰式の挨拶では何よりも「お世話になった方に対して感謝の気持ちを伝える」ことが大切です。表彰されるのが自分ひとりでも、その功績はチームで得たものです。上司の指導や周囲の支えがあってこそ、受賞できたことを忘れないようにしましょう。挨拶の中に「皆さまのおかげです」という気持ちを込めると、おのずと相手に配慮したコメントができます。

まとめ|社内表彰では感謝の気持ちを忘れないようしよう


社内表彰式の挨拶は、なかなか経験するものではないため、いざ自分が受賞するとなると、どのように話せばよいか悩みます。しかし、挨拶は「喜び」「感謝」「目標」そして起承転結を意識すると伝わりやすい内容に仕上がります。受賞が事前にわかっている場合は、文章を作成して練習することで、より良いものとなるでしょう。


なお、社内表彰式を実施する際に「どのように進めていいかわからない」「盛り上げたい」と考える場合は株式会社GROWSにぜひお任せください。


株式会社GROWSでは、年間100件以上のイベント運営をサポートしており、社内表彰に向けた会場準備やスケジュール調整・当日の運営なども一任することができます。


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よろしくお願いします。

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