2024.11.21
社内イベントは意味がない。とお考えの企業様へ!企業成長へのきっかけ作りを解説します。
複数店舗経営しているんだけど、各店舗が属人化してしまって困っています。
各営業マンのオペレーションのナレッジを横展開したいんだよね。
このようなご相談もしくは、悩みを伺うケースがあります。
店舗もしくは拠点経営において、永遠のテーマかもしれませんね。
何故、こうなるケースが多いのでしょうか?
拠点経営の基本は現場のアイデアや現場の意見を尊重しやりがいやモチベーション、自立性を育てます。
またケースによっては、まかせっきりなどというところもあるかもしれませんね・・。
これは間違っているのではなく、最終形としては正解に限りなく近いやり方であります。
しかし、これらには順番があります。
守破離という言葉にもある通り、まずは基本のキを作ることがナレッジやスキル、マインドを横展開する基本になります。
今回はどうすれば属人かを防ぎ、横展開が出来るのかをお伝えします。
横展開という言葉ですが、もともとはトヨタ用語から始まりました。。
ある部署で決まった内容を隣の部署等、直接の指揮系統に入っていない組織にも水平方向(横方向)に伝えていき、
事実の共有や手法の共有をはかっていくことで、社内のナレッジ・ノウハウとしていく考え方の一つです。
これらは、いきなりやろうと思ってもなかなか浸透することは難しいのです。
例えば剣道には、小手面胴という3つの攻めがあります。
戦う相手が変幻自在だったら、技も変幻自在なのか?
そうではありませんよね?
相手の攻撃や動きには傾向があって、それらに対応する技が小手面胴という攻めの型です。
これは、営業マンや店舗経営においても一緒です。
つまり、変幻自在では教育が出来ません。
強い組織を作り上げる為には、まず型を決めて練習する事が大事です。
剣道が毎日小手100本、面100本、と稽古するように徹底的に方を練習することが大事になります。
店長が全員天才型の組織であれば型は必要ないかもしれませんが、そのような組織はありえません。
会社や事業は団体戦です。
全員の力を集結して勝つには練習が必要です。練習するためには型が必要になります。
そして、一番大事なことは間違った型を作らないということです。
正しい型を作ることをマネジメントと呼び、その型を全員で練習することが組織力になります。
全員が小手面胴を打てる組織が完成します。
ここからが横展開や応用のフェーズです。
現場の創造性を最大限引き上げる為に作られた型があれば、つまらない失敗や壁にいつまでもぶつかって前に進めないなどと
いうことが減ってきます。
創造性を阻害する要因を解決できます。
通常、組織は上からピラミッド構造をしていますので、企業統治がしっかりなされた組織であれば
上から下へはスムーズに伝達事項が流れていきますが、
横方向には公式なルートでこうした情報が流れる道筋はありません。
いかに、現場の創造性やナレッジを現場発で発揮させる仕組みを持つかがカギになってくるのです。
その為に行われるのが、ナレッジ共有会、成果発表会、ハイパフォーマーの映像化などなどの仕掛けです。
横展開の考え方は、同列、並列関係にある組織・部署・等が協力していく事が前提の仕組みの一つで、
よいものは会社全体で共有し成果につなげていこうとする姿勢に裏打ちされた考え方、制度です。
なので、相手のそれいいよね!と思える土台を作る為に文化の醸成と場の演出や仕掛けが大事になるのです。
そしてなによりまずは、同じ価値観や同じ手順を知っているという前提の型を作ることが何よりです。
横展開の施策を検討するときにどうしても展開方法を考えてしまいますが、
まずは小手面胴を整理することから始めてみてはいかがでしょうか?