企画
社内表彰式の音響はこれだけ確認すれば大丈夫!失敗しないための基本ポイント
音響は「問題が起きてから」存在に気づかれる
社内表彰式で、音響が話題に上がるのはどんなときでしょうか。
多くの場合、「マイクが聞こえなかった」「急にハウった」「BGMがうるさかった」など、何かしらのトラブルが起きたあとです。
照明や映像は多少うまくいかなくても、「まあ仕方ないか」で済むことがありますが、音響は違います。声が届かない瞬間に、表彰式の空気は一気に冷えます。受賞者のコメントが聞き取れなかった、司会の言葉が伝わらなかった。それだけで、式全体の印象が大きく下がってしまいます。
だからこそ、音響は目立たなくていい。
むしろ、何も起きないことが成功です。
この記事では、音響の専門知識を覚えてもらうことは目的にしていません。
初めて表彰式を担当する方でも、「ここだけ見ておけば大丈夫」と判断できるポイントを、現場目線で整理していきます。
そうなんです!まさに音響は参加者に不を感じさせないことがとても大切なんです。誰からも何も意見が出ないことが実は最強の音響だったりもします。不快でなく安心して聞くことができる環境をどれだけ調整できるかが大切です。
社内表彰式における音響の役割は「音を出すこと」ではない
音響と聞くと、「マイク」「スピーカー」「音量」といった言葉が浮かびがちです。ただ、表彰式における音響の役割は、単に音を出すことではありません。
一番の役割は、言葉を正確に届けることです。
誰が何を話しているのか。どの言葉が大切なのか。それが迷いなく伝わる状態をつくるのが音響の仕事です。
もう一つは、空気を切り替えること。
発表の瞬間、登壇、受賞者コメント、フィナーレ。音がきちんと整理されていると、場の切り替えが自然に起こります。
音響は、司会・照明・映像と常につながっています。
どれか一つがズレると、式全体が不安定になります。
逆に言えば、音響が整っていると、表彰式には不思議な安心感が生まれます。
まず確認すべきは「マイクの種類と本数」
音響で最初に確認すべきポイントは、とてもシンプルです。
どんなマイクを、何本使うのか。
表彰式でよく使われるのは、ワイヤレスマイクです。司会用、受賞者用、スピーチ用など、役割ごとに分けるのが基本になります。
ここでよくある勘違いが、「多めに用意しておけば安心」という考え方です。
実は、マイクが増えるほどトラブルのリスクも増えます。音が回りやすくなったり、どのマイクが生きているのか分からなくなったりするからです。
大切なのは、必要な本数を整理すること。
司会は何人か、同時に使うマイクは何本か、受賞者コメントはどうするのか。進行をもとに考えれば、自然と答えは見えてきます。
適正なマイク本数を洗い出すポイントは進行台本です。台本を作った後にマイクの動きを把握すると必要な本数が洗い出されます。マイクランがあったり、ステージ上で登壇者が複数いたりと状況に合わせたマイク本数を設定します。
マイクトラブルが起きやすいポイント
「声が聞こえない」「ハウリングが起きる」。
これらのトラブルは、機材の性能不足が原因だと思われがちですが、実際はそうではありません。
多いのは、立ち位置の問題です。
受賞者がマイクから離れすぎていたり、スピーカーの前に立ってしまったりすると、一気に音は不安定になります。
また、受賞者コメントの場面は特に注意が必要です。
普段マイクを使い慣れていない方が多く、声の大きさや距離が安定しません。ここを想定しておかないと、「音響トラブルが起きた」という印象だけが残ってしまいます。
実は、こうしたトラブルの多くは、音響というより進行設計の問題です。
事前に「どこで話すか」「どう渡すか」を決めておくだけで、防げるケースがほとんどです。
ステージ上でお話しいただく際には、マイクとの距離を一定に保つために立ち位置にマーキングをし、マイクとの距離を一定化させましょう。また身長に合わせての上げ下げを適切に行っていきましょう。

スピーカー配置は「音量」より「バランス」
音が聞こえにくいとき、ついやってしまいがちなのが「音量を上げる」ことです。ただ、これは根本的な解決にならないことが多いです。
スピーカーは、会場全体に均等に音を届けるために配置されます。
前列がうるさく、後列が聞こえない表彰式は、配置バランスが崩れています。
特に表彰式では、ステージ前方だけでなく、会場後方まで声が届くことが重要です。
スピーカーの数や向き、距離感。これらが整理されていないと、どれだけ良いマイクを使っても意味がありません。
担当者として確認しておきたいのは、「後ろまでちゃんと聞こえるか」という一点です。
専門的な話は業者に任せて構いませんが、この感覚だけは持っておくと安心です。
BGM・効果音の使い方で表彰式の印象は変わる
表彰式でBGMを使うとき、「雰囲気を良くしたい」という理由が多く聞かれます。ただ、BGMは雰囲気づくり以上に、演出の一部として扱う必要があります。
よくある失敗は、BGMが大きすぎて司会や受賞者の声を邪魔してしまうケースです。
音楽は感情を動かしますが、声より前に出てしまうと逆効果になります。
大切なのは、音量とタイミングです。
話すときは下げる、切り替えたい瞬間だけ入れる。このメリハリが、表彰式の印象を大きく左右します。
照明や映像と同様に、BGMも「出しっぱなし」にしない。
それだけで、式全体がぐっと締まります。
音響卓では何が行われているのか
会場後方に置かれている音響卓。
「音量を上げ下げしているだけ」と思われがちですが、実際はもっと多くのことが行われています。
マイクごとの音量調整、声質の補正、ハウリング防止の調整。
さらに、進行に合わせて瞬時に切り替えを行っています。
だからこそ、音響オペレーターがいると安心です。
何か起きたときに、その場で判断し、リカバリーできる存在がいるかどうかで、当日の安定感は大きく変わります。
「プロに任せる意味」は、ここにあります。
リハーサルで必ず確認すべき音響チェック
音響トラブルを防ぐ一番の方法は、リハーサルです。
ただし、時間が限られている場合も多いと思います。
その場合でも、最低限確認してほしいのは、
・司会の声
・受賞者コメントの立ち位置
・BGMと声の切り替え
この3点です。
マイクチェックは、ただ声を出せばいいわけではありません。
本番と同じ動きで確認することが重要です。
ここを飛ばすと、「想定外」が必ず起きます。
初めての担当者でも失敗しにくい音響の考え方
音響の話になると、つい専門用語を理解しようとしてしまいますが、それは必要ありません。
大切なのは、状況を正しく伝えることです。
「誰が、どこで、何を話すのか」
「一番大事な場面はどこか」
これを整理して伝えるだけで、音響の設計は一気に楽になります。
予算をかけるべきポイント、削ってはいけないポイントも、自然と見えてきます。
音響を「不安要素」にしないこと。
それが、表彰式を成功させる一番の近道です。
まとめ|音響は主張しないほど、表彰式はうまくいく
良い音響は、ほとんど意識されません。
でも、悪い音響は、必ず記憶に残ります。
だからこそ、事前確認が何より大切です。
難しい知識は不要です。「これだけ」を押さえれば、表彰式はちゃんと成立します。
音響が整うと、司会も受賞者も、安心して言葉を届けられます。
その安心感が、表彰式全体の質を静かに引き上げてくれます。
展示ホールなど特殊な環境の場合、音響の難易度は一気に高まります。もし不明点やわからない点があったら是非ご相談ください!
関連記事
ご依頼内容や課題をヒアリングのうえ、最適なご提案をさせていただきます。
お見積りや、ご相談は無料で承りますので、お気軽にお問い合わせください。


