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社内イベントの作り方

社内イベントはオンラインでいいのか?オフライン開催の効果と価値を解説


社内イベントはオンラインでも実施できますが、集まることで生まれる感情の共有や関係性の更新、記憶に残る体験には対面ならではの価値があります。形式の優劣ではなく、何を起こしたいのかという目的から手段を選ぶことが重要です。オフライン開催は、組織の温度をそろえ、文化を育てるための一つの有効な選択肢です。


「オンラインで十分では?」と言われたときに、どう答えるべき?

社内イベントの企画を進めていると、必ず出てくる言葉があります。

「オンラインでいいのではないですか?」

コストも抑えられます!。移動も不要です!全国の全拠点をつなげることもできます!

合理性だけを見れば、その意見はもっともかとお澪ます。実際、オンライン開催によってパンデミック期間には助かった企業も多いのではにでしょうか。

それでも、どこか引っかかる。
本当にそれでいいのだろう?

担当者の立場で考えると、この問いは簡単ではありません。「感動が違うから」と言っても説得力が弱く、「一体感が生まれるから」と言っても、数字では測りにくいものです。感覚の話になってしまうと、決裁の場では通りにくいこともあります。

しかし、オンラインとオフラインは単なる形式の違いではありません。そこで起きることの質が違います。情報を伝えることと、体験を共有することは、似ているようで別のものであると考えます。

この記事では、「オンラインが悪い」という否定の話ではなく、オンラインにはオンラインの強みがあります。ただ、オフラインで集まることにどんな意味があるのかを整理してみたいと思います。

きっとこのオンライン・オフライン論争は過去あったのではないでしょうか?最近はハイブリッドという形が主流ではありますが、しっかりこれら2つの良さも理解していきましょう。

オフライン社内イベントが生む3つの価値

オフライン開催の価値を語るとき、「感動」や「一体感」といった言葉が使われがちです。もちろん間違いではありません。ただ、それだけでは決裁の場で説得力を持ちにくいのも事実です。ここでは、もう少し整理して考えてみたいと思います。

感情の共有

情報はオンラインでも共有できますが、感情は空間の影響を受けます。誰かの言葉に会場が静まり返る瞬間。受賞者のスピーチに自然と拍手が広がる流れ。その場にいる全員が同じ空気を吸い、同じ時間を過ごすことで、感情が揃う瞬間が生まれます。これは画面越しでは完全には再現できません。感情の同期は、組織の結束に直結します。

ノンバーバルなコミュニケーションかもしれません。イベントにおいて「間」というのは、非常重要なのですが、オンラインイベントでは表現しずらい部分もあります。

②組織の一体感の可視化

日々の業務では、自部署のメンバーとしか接点がないというケースも多くあります。対面で集まることで、「これだけの人が同じ会社で働いている」という実感が生まれます。顔の見える関係が広がることは、単なる交流以上の意味を持ちます。組織のスケール感を体感することは、帰属意識にも影響します。

数字ではなく、実際に人を目の前にすることで規模感を感じることができます。規模感を直接肌で感じることはとても重要なこととも言えます。

③記憶に残る体験の創出

オンラインイベントは、どうしても視聴体験になりがちです。

一方、オフラインは参加体験になります。会場に向かう移動、照明、音響、拍手、空気。五感で受け取る体験は、後から思い出として残りやすくなります。企業が伝えたいメッセージや価値観は、記憶に残ってこそ意味を持ちます。

重要なのは、オフラインは「豪華だから価値がある」のではないということです。人が集まり、同じ時間を共有するという構造自体に価値があります。

オンラインでは代替できない瞬間がある!

オンラインでも多くのことは実現できます。ただ、どうしても置き換えが難しい瞬間があります。それは、体験が空間(会場)全体で起こるときです。

たとえば、表彰式の場面。名前が呼ばれ、受賞者が立ち上がる。

その瞬間に起きる拍手の広がり方は、会場にいる人たちの気持ちが一斉に動いた証でもあります。音量だけではありません。手を打つ振動、周囲の視線、壇上まで歩く数歩の時間。そこには緊張と誇らしさが混ざった空気があります。

オンラインでも祝福はできるかもしれません。ただ、それは「祝福のメッセージ」です。対面の場では「祝福の体験」になります。この違いは、受け取る側の記憶に影響します。

受賞者になったことのある方ならわかるはずです。ステージに立ち客席を見た時の光景を!あれがすべてです。

経営メッセージの伝わり方も変わります。

画面越しでは、どうしても一方向の発信になりがちです。対面の場では、話し手と聞き手の呼吸が交わります。

会場の反応を感じながら話すことで、言葉に熱が宿ることがあります。聞く側も、周囲の真剣な表情を見ることで、自分の受け止め方が変わることがあります。

そして、見落とされがちなのが、予定されていない時間の価値です。開始前の雑談、休憩時間の立ち話、終了後の「お疲れさま」の一言。これらはプログラムには書かれていませんが、関係性を更新する大切な瞬間です。オンラインでは意識的に設計しなければ生まれにくい時間でもあります。

対面開催の価値は、派手な演出ではなく、こうした細部に宿ります。

空間を共有することでしか生まれない「間や余白」。そこに、イベントで集まる意味が隠れています。

イベントで大切なことは、「間」です。間をコントロールすることが良い社内イベントを設計する際に大切な要素となります。コンテンツを入れすぎになりがちですが、参加者マインドを忘れずに設計していきましょう。

それでもオンラインを選ぶべきケースはあります。

ここまでオフラインの価値を整理してきましたが、だからといって、すべての社内イベントを対面で行うべきだとは思っていません。目的によっては、オンラインのほうが合理的な場合もあります。

たとえば、情報共有が主目的のイベント。

方針説明や制度改定の案内など、正確に内容を届けることが重要な場面では、オンラインは非常に有効です。資料を見せながら進行でき、録画で後から確認もできる。伝達という観点では、むしろ強みがあります。

また、全国拠点が分散している企業や、日常業務の拘束が強い職種では、移動時間そのものが大きな負担になります。その場合、無理に全員を集めることが最適とは限りません。参加率や効率を重視するなら、オンラインは現実的な選択です。

さらに、予算やスケジュールの制約が厳しいケースもあります。イベントの実施自体が難しくなるのであれば、形式を変えてでも継続するほうが意味を持つこともあります。継続性という視点では、オンラインは柔軟性のある手段です。

大切なのは、「オンラインかオフラインか」という二択にすることではなく、「何を実現したいのか」から逆算することです。目的が情報共有であればオンライン、関係性の更新や体験共有が主であれば対面、と整理できるはずです。

私たちGROWSにおいても、色々なケースのご相談をいただきます。開催趣旨を理解しより良い実施方法の提案を行っています!

オフライン開催の価値を社内でどう説明するか

「オンラインで十分では?」と言われたとき、うまく説明時があるかもしれません。なんとなく違うと感じているのに、それを説明する材料が足りない。ここを整理しておくことが大切です。

まず、オフラインの価値を「感動」や「盛り上がり」だけで語らないことです。経営視点で必要なのは、組織への影響です。たとえば、表彰式であれば「称賛の体験が再現されることで、次の挑戦意欲が高まる」といった行動変化に結びつけて説明します。

また、「組織の温度をそろえる」という表現も有効です。オンラインでは情報は届いても、受け取り方はばらつきます。対面の場では、空気や周囲の反応によってメッセージの受け止め方が揃いやすい。これは一体感というよりも、理解度や共通認識の形成という言い方ができます。

短期的なコストだけを見るのではなく、離職率の抑制やエンゲージメント向上といった中長期的な効果まで含めて検討する。すぐに数値化できなくても、組織運営における投資として位置づけることは可能です。

重要なのは、「オンラインではできないことがある」という否定ではなく、「今回の目的には、対面のほうが適している」と整理することです。

オフラインをやる意味がある形にする設計とは

ここまで、オフラインの価値について整理してきました。ただ、ひとつ忘れてはいけないことがあります。集まるだけでは、価値は生まれないということです

「せっかく対面でやったのに、内容はいつも通りだった」。そんな声も実際にはあります。移動時間やコストをかけて集まる以上、その場でしか起きない体験を設計する必要があります。

大切なのは、まず目的を明確にすることです。関係性を深めたいのか、称賛を体験として届けたいのか、組織の方向性を揃えたいのか。目的が定まれば、プログラムの設計も変わります。

たとえば、表彰式であれば、単に名前を呼んで賞状を渡すだけでなく、受賞者の背景やエピソードを共有する。会場全体がその努力を追体験できる構成にする。懇親の時間も、ただの歓談ではなく、意図的に交わる導線をつくる。

対面の価値は、偶発性にありますが、すべてを偶然に任せるわけではありません。設計によって、偶発が起きやすい環境をつくることはできます。

オンラインかオフラインかではなく、「どんな体験を設計するか」。ここに意識が向けば、集まる意味はより明確になります。

社内イベントは体験の設計です。企画と考えずどのような体験を社員の皆さんにしていただきたいか?イメージしてみましょう!


まとめ|社内イベントは「何を起こしたいのか!が大切!

社内イベントは、オンラインでも実施できます。情報を届けるという目的であれば、十分に機能します。

一方で、関係性を更新すること、感情を共有すること、記憶に残る体験をつくること。そのような目的を持つのであれば、集まるという選択には意味があります。

大切なのは、形式を議論することではありません。何を起こしたいのかを整理し、その目的に合った方法を選ぶことです。

「オンラインでいいのでは?」という問いは、決して間違いではありません。ただ、その問いの先にある目的まで見つめ直すことができれば、議論は一段深くなります。

社内イベントは、単なる行事ではなく、組織の温度を整える時間でもあります。集まることに意味を持たせられるかどうかは、設計次第です。

もし、対面でやるべきか迷っているなら、一度立ち止まって目的を整理してみてください。その整理から一緒に伴走することも、私たちの役割だと思っています。

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このコラムを書いた人

株式会社GROWS 島田忍

株式会社GROWS 島田忍

株式会社GROWS代表。企業の周年イベントや社内表彰式、キックオフ、内定式など、インナーブランディングを軸としたイベントプロデュースを多数手がける。単なる「盛り上がり」で終わらせず、組織の想いをカタチにし、人と人をつなぐ企画づくりを信条に、現場第一でプロデュースを行っています。

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