島田の独り言
担当者が報われる瞬間って、きっとこういう時だと思う
担当者が「報われる瞬間」って、きっとこういう時だと思う
前回の記事で、
「社内イベントの担当者って結構孤独ですよね」という話を書きました。
でも今日は、それだけじゃない、
担当者が報われる瞬間の話を書きたいと思います。
一番わかりやすいのは、
やっぱり参加者の皆さんからのアンケート結果だったり、
「よかったよ」「楽しかった」という声だったり。
僕自身も、会社員時代に社内イベントの担当者をしていたので、
その気持ちはよく分かります。
数千名規模のイベント担当者だった頃の話
僕が担当していたのは、全社イベントでした。
数千名規模のイベントです。
失敗できない。
トラブルが起きたらどうしよう。
ちゃんと進行できるのか。
本番前は、正直ネガティブな気持ちでいっぱいでした。
緊張もあり、プレッシャーもあり、
ほとんど眠れなかったことを今でも覚えています。
本番中の記憶は、正直ほとんど残っていません。
それくらい、余裕がなかったんだと思います。
エンディングを、控室で見ていた理由
印象に残っているのは、フィナーレの瞬間です。
エンディング映像が流れている時、
僕はなぜか会場にいませんでした。
控室にいて、そこに置かれたモニターで
エンディング映像を見ていました。
そのモニターは音声が出ないタイプで、
会場から漏れてくるBGMが、うっすら聞こえてくるだけ。
実は、会場でエンディングを見られなかった理由があります。
泣きそうだったからです。
疲れ切っていたこともありましたし、
BGMが妙に良くて、
いろいろなことを思い出してしまって。
控室で一人、
「終わったな」「やり切ったな」
そんな気持ちでモニターを眺めていました。
報われる、という言葉が正しいかは分かりませんが、
ホッとした気持ちと、
全部出し切ったような感覚は、今でもはっきり覚えています。
会社員生活の「最後のイベント」だった
もう一つ理由があります。
そのイベントを最後に、
僕は会社員を辞めて独立することを決めていました。
会社員としてのしんどさ、
楽しかったこと、
うまくいかなかったこと。
いろいろな思いが重なって、
あのエンディングは、なかなか感情的な時間でした。
翌日の、何気ない一言
本番が終わった次の日。
会社の休憩室で、自販機の前に立ちながら
パソコンを見ていた時のことです。
同僚から
「よかったよ」
と、声をかけられました。
現場の社員が、
イベントの話題で盛り上がっているのも聞こえてきました。
本当に小さな出来事です。
でも、すごく嬉しかったのを覚えています。
たぶん、
こういう瞬間の積み重ねが
「報われる」ということなんだと思います。
社内イベントは、続いていく
僕が辞めたその会社では、
今もきっと社内イベントが続いています。
僕が担当していた時よりも、
もっと大きく、もっと良いイベントになっているかもしれませんし、
同じ企画を、今も続けているかもしれません。
正直、分かりません。
でも、今でもその会社のWEBサイトや広報情報を見ると、
少し嬉しい気持ちになります。
インナーブランディングは、地味でいい
「インナーブランディング」という言葉があります。
言葉はきれいですが、
やること自体はとても地味だと思っています。
飛び道具はありません。
派手な一発逆転もありません。
地道に、愚直に、コツコツやる。
それ以外に、インナーブランディングはないように思います。
GROWSも少しずつ大きくなってきましたが、
この考え方は、これからも忘れずにいたいです。
イベントは特効薬、本質は日常にある
社内イベントやインナーブランディングというと、
豪華で、華やかで、楽しくて、かっこいい。
そんなイメージを持たれることも多いです。
でも、本質はまったく違うところにあります。
イベントは、ある意味で
熱を高めるための特効薬のようなもの。
本当に大切なのは、日常の積み重ねです。
本当の意味で報われるのは、もっと先かもしれない
担当者が報われる瞬間は、
きっと一つじゃありません。
参加者のアンケート。
会場での笑顔。
社内の小さな変化。
そして、
10年後、20年後、30年後。
周年のタイミングで写真が出てきたり、
思い出話に花が咲いたり、
企画が続いていたり。
そういう無形のものこそが、
一番の価値なのかもしれません。
これはあくまで、僕の個人的な感想ですが、
担当者さんの仕事は、必ず誰かの中に残っています。
それだけは、間違いないと思っています。
ご依頼内容や課題をヒアリングのうえ、最適なご提案をさせていただきます。
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