島田の独り言
社内イベントの「成功」って、誰が決めているんだろう?
成功させたい!とか失敗したくないとか!そういう気持ちはあると思います。僕らもイベント制作を請け負わせていただく中で、同じ思いがあります。
でもそれって、何をもって成功と呼び、何が成功で、誰がその成功を決めるのか?を考えてみました。結構奥深いですよね。社内イベントにおける成功って、どこまで行っても参加してくれている社員の方に社長の思いが届いたりとか、伝えたいメッセージが伝わったとか。
理解が進んだとか。そういうことだと思います。ただ実際はどうなんでしょう。上司に褒められたいとか怒られたくないとか。あとから何かを言われたくないとか、結構ネガティブがないってことが担当者さんの成功ってなってしまっているような時もあるように思います。
これって結構もったいないですよね。
と思いますが実際こういう気持ちになることもわかります。
僕らもクライアントさんと一緒に制作や当日を迎えるわけですが、事故がないように、失敗がないように、齟齬が起きないようにとかネガティブな様子を解消していくことがたくさんあります。
特にある話ですが、テクニカルスタッフは、言われたことを遂行することに注力します。
それはそれで当然のことなのですが、事故を起こすことや指示通りにできないことでクレームが来ることをなにより優先します。
個人のポジションにおいてはそうなのですが、イベントの現場では変更もありますし、ひらめくこともあります。閃いてしまったときに、現場で修正指示を出すと結構微妙な顔をされることがあります。ただ僕としては、よりよい会にしたいとか、クライアントさんに喜んでもらいたいというかポジティブな思いで相談しています。
このあたりのリスクを優先するテクニカルと、クライアント満足を優先する僕と言い合うことがあります。これは立場役割によって成功の定義が違うからでしょう。ただ、この場合はこれでよくお互いの立場でお互いの見解を出し合い着地を探していきます。これがプロということだと思います。
話を戻しましょう。
社内イベントの成功は誰が決めているのか?
実態は誰も決めていないんだと思います。それは参加する立場によって全然違うからです。でもそれはそれでよいわけです。
社長にとっては、自分のプレゼンがしっかり伝わり、社員のみんなが嬉しそうにしてくれている。久しぶりに会った社員とお酌をする。笑顔で社長お疲れ様です!って挨拶に来る。そんなシーンがうれしくてたまらないかもしれません。
経営企画からすると、予算通りに事故トラブルなく終わることが成功かもしれませんし、予算が収まっていて、ある程度の納得感があればOKかもしれませんね。
担当者の上司からすれば、周りの部署からどう見られるとか、どんなフィードバックが来るとか、自分の部下がしっかり運営してくれているかとか、主管部署としての責任を全うできているのかとか、それができていれば成功かもしれません。
担当者にとっては、自分の考えていることが実現できているかとか、アンケート結果が良いとか、周りからよかったよ!って言われるとか、そういうことかもしれません。
参加者からは、楽しかった!また来たい!とか、久しぶりって仲間と会えたとか。終わった後にのみに行けたとかあるでしょう。
こんな一つ一つの事象全てがそれぞれの立場に置いての成功かもしれません。つまり成功は立場によって違うので、一つの正解・成功は誰も出せないのかもしれません。
ただ、成功は定義づけしないと前には進まないので、僕はこう定義付けます。
社長満足・担当者満足・参加者満足。この3つです。
この3つの指標が一定数を超えていくことを僕の中では成功と定義づけています。
まず、社長に喜んでもらう。これは当然ですが社長の会社です。社長がやってよかった!と思ってもらうことはとても重要です。僕も社長ですが、やっぱり自分の会社はかわいいものです。その会社のお祝いですからよい会にしたいと思うのは、子供の誕生日会と感覚は一緒だと思います。
次に担当者満足。
これは僕らで言う目の前の担当者様のことです。やっぱり目の前の担当者様の笑顔はやうれしそうな姿は何とも言えません。ありがとうございました。と言われると本当にうれしく思います。目の前のお客様から感謝されることは仕事をしていて一番の喜びかもしれません。担当者様に喜んでもらいたい!って思う気持ちは結構原動力になったりもします。
最後に参加者満足です。
参加している皆さんが楽しそうにしているか、変な緊張感が出ていないか、盛り上がっているか、ビールは足りているか、間延びしていないか、クロークは混まないか、受付の混乱はないか、本番終了後にみんな笑顔か、などとても気になります。
今回は、成功について考えてみました。
明確な基準などは人によって全然違うと思います。でもそれでよいですし、会社によって重要視するポイントも違うでしょう。ただどこまで行ってもイベントは人がかかわる仕事で、人のためにやっています。不確定で、不確実な要素が多いからこそ、思いを込めて、突き詰めていくことが重要なんではないでしょうか。
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