1. トップ
  2. コラム
  3. 相談コーナー
  4. 【社内イベント相談コーナー】社内イベントの目的を聞かれて、うまく答えられない方へ

相談コーナー

【社内イベント相談コーナー】社内イベントの目的を聞かれて、うまく答えられない方へ

社内イベントの担当者になりました。なぜ開催するのか?の目的や意義などを社内決済を取り、社内発信しないといけません。どのように考えたらよいですか?

「このイベントの目的は?」と聞かれて、言葉に詰まる瞬間

社内イベントの準備を進めていると、ある日ふと聞かれる質問があります。
「で、このイベントの目的って何だっけ?」


この一言に、言葉に詰まってしまった経験がある担当者は少なくないと思います。頭の中では「社員に前向きになってほしい」とか「会社の方向性を伝えたい」といったイメージはある。でも、それをきれいな言葉にしようとすると、急に自信がなくなる。
「ちゃんとした目的を言えない自分は、担当としてダメなのかもしれない」
そんなふうに感じてしまう瞬間ですが、この悩みは決して珍しいものではありません。

むしろ、多くの担当者が一度は通るポイントだと、GROWSでは感じています。

多くの方が同じ悩みを持つことが多いです。目的は広域に設定するとかなりぼやけ抽象度が増していきます。社内イベントに関する業務は抽象度が高いものも多いため、許容していく部分は多くあります。


そもそも、社内イベントの目的は最初から明確じゃなくていい

社内イベントの目的というと、つい「一言で言い切れる、立派な言葉」を用意しなければいけない気がしてしまいます。

でも実際の現場では、最初から明確な目的が決まっているケースの方が少ないです。
周年行事、表彰式、キックオフ。どれも「やること」は決まっていても、「なぜ今やるのか」「何を一番伝えたいのか」は、進めながら輪郭が見えてくることが多い。
目的が曖昧なままスタートすること自体は、失敗ではありません。それは担当者の準備不足ではなく、社内イベントという仕事の性質によるものです。まずは「最初から完璧でなくていい」と知ることが大切です。

本来は目的を明確に決めて動き出せるほうが良いかと思いますが、社内事情やタスクの関連性も多くなるので、まずは走り出してみると見えてくる景色があると思います。


GROWSが考える「社内イベントの目的」の捉え方

GROWSでは、社内イベントの目的を「達成目標」ではなく、「イベント後にどんな状態になっていたらいいか」という視点で捉えています。
たとえば、「社員が会社の方針を少し理解できている状態」「普段話さない部署同士で会話が生まれている状態」「自分の仕事に少し前向きになれている状態」。
こうした状態は、数字で測れなくても構いません。むしろ、ひとつに絞る必要もありません。
目的は、正解を発表するためのものではなく、判断に迷ったときの拠り所です。そう考えると、少し言葉にしやすくなるはずです。


目的を聞かれたときに、そのまま使える答え方のヒント

目的を聞かれたとき、完璧に言い切ろうとしなくて大丈夫です。おすすめなのは、「今の時点では」という前置きをつけること。
たとえば、「今の段階では、社員の皆さんが会社の方向性を改めて共有できる場にしたいと考えています」といった形です。
目的は、宣言文ではなく、共有のための言葉です。考えが途中で変わることもありますし、進める中で精度が上がることもあります。
大事なのは、自信満々に話すことではなく、「どういう場にしたいか」を相手と同じ方向を見ること。その姿勢があれば、十分だと思います。


目的が定まらないまま進めるときに、気をつけたいこと

目的が曖昧なままでも、イベントを進めること自体は問題ありません。ただし、完全に放置してしまうと、途中で判断に迷う場面が増えてしまいます。
おすすめなのは、「これは目的に近づいているか?」と自分に問いかけること。企画や演出で悩んだとき、その視点があるだけで、選びやすくなります。
また、途中で目的をアップデートしても構いません。最初に決めた言葉に縛られる必要はないのです。社内イベントは、生きたプロジェクト。

進めながら整えていくくらいが、ちょうどいいとGROWSでは考えています。


社内イベントで「決裁」を取るときに、意識しておきたいこと

社内イベントを進めるうえで、多くの担当者が一度は立ち止まるのが「社内決裁」の壁です。

企画内容、予算、開催形式。どこまで固めてから上に上げればいいのか、悩みますよね。
ここで意識してほしいのは、決裁は「完璧な企画書を承認してもらう場」ではないということです。

むしろ、「なぜやるのか」「何を大事にしたいのか」が共有できているかの方が重要です。
GROWSでは、決裁前の段階では細部を詰めすぎず、「目的」「大枠の方向性」「やらないこと」を整理して伝えることをおすすめしています。すべてを決め切ろうとすると、逆に判断が重くなってしまいます。
決裁はゴールではなく、プロジェクトを前に進めるための通過点。そう捉えると、少し気持ちが楽になるはずです。


目的をひとりで抱え込まなくていい、という選択肢

社内イベントの中でも、「目的を言語化すること」は特に難しい作業です。しかも社内では、「まだ固まっていない話」を相談しにくい空気があることも多いと思います。
でも、目的はひとりで考え切るものではありません。誰かに話すことで、自分の考えが整理されることもあります。
GROWSでも、「目的がうまく言えない」という段階から相談を受けることは珍しくありません。企画が決まっていなくても大丈夫です。
社内イベントは、担当者ひとりが背負う仕事ではありません。詰まったときは、外に話してみる。それも立派な進め方のひとつです。

関連記事

社内イベント相談コーナー】社内イベントの担当になったけど、何から始めればいいかわからない方へ。

このコラムを書いた人

株式会社GROWS

株式会社GROWS

社内イベントに関する情報発信を行っています。

ワクワクが、会社を強くする。

ご依頼内容や課題をヒアリングのうえ、最適なご提案をさせていただきます。
お見積りや、ご相談は無料で承りますので、お気軽にお問い合わせください。