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ハイブリッド社内表彰式の進行設計|リアルとオンラインを分断させないコツを解説


ハイブリッド社内表彰式では、リアルとオンラインをどうつなぐかが成功の分かれ道になります。重要なのはツールや演出ではなく、進行設計です。オンライン参加者が迷子にならないよう、司会の言葉、映像や音声の切り替え、間の取り方までを丁寧に設計することで、没入度は大きく高まります。リアル前提を手放し、同じ体験を共有する意識が、ハイブリッド表彰式を成功に導きます。


ハイブリッド社内表彰式が「分断されたイベント」になりやすい理由

ハイブリッド形式で社内表彰式を行う企業は、ここ数年で一気に増えました。
会場に集まれる人もいれば、オンラインで参加する人もいる。多様な働き方が当たり前になった今、この形自体はとても自然です。

最近はオンラインでの参加も当たり前になりましたよね。オンラインの方向けの対応をしないケースの方が減ってきたように感じます。是非、分断の起きないイベント運営を心がけましょう。

一方で、実際の現場では
「リアル会場は盛り上がっているのに、オンラインは静か」
「オンライン参加者が、ただ映像を見ているだけになっている」
という声をよく聞きます。

この原因は、配信ツールや機材の問題ではありません。
多くの場合、進行設計がリアル前提のままになっていることが原因です。

ハイブリッド表彰式では、進行そのものが体験をつくります。
この記事では、リアルとオンラインを分断させず、オンラインの没入度を高めるための進行設計について、現場目線で整理していきます!


ハイブリッド社内表彰式における「進行設計」とは何か

進行設計というと、「台本をきれいに作ること」だと思われがちです。
ですが、ハイブリッド表彰式における進行設計は、それよりも少し広い意味を持っています。

誰が、どのタイミングで、何を見るのか。
リアル会場とオンラインで、情報の受け取り方に差が出ないか。
今、この瞬間に伝えたい空気は、ちゃんと両方に届いているか。

こうした視点を整理することが、進行設計の本質です。

まさにここです!オフラインの時はきれいな進行はとても喜ばれます。しかしオンラインが入ってくるときは、会場全体をダイナミックに使う方が満足は高まるのです。つまり進行にサプライズをあえて作ったり、SEをいれたりと流れを変える演出がとても重要になってくるのです!

リアル会場では自然に伝わることも、オンラインでは意識しないと伝わりません。
この前提を持たずに進行を組むと、オンライン参加者は一気に「置いていかれる側」になります。

オンラインの没入度が下がる典型的なパターン

オンラインの没入度が下がってしまうハイブリッド社内表彰式には、いくつか共通する「設計上のクセ」があります。多くの場合、個々の演出やツールの問題ではなく、進行の考え方そのものに原因があります。

まず多いのが、進行が完全にリアル会場基準で組まれているケースです。
司会は目の前の会場の反応を見て話し、会場の拍手や笑い声に合わせて間を調整します。

リアルでは自然な流れですが、オンラインではその間に何の情報も届きません。その結果、「今なにが起きているのか分からない時間」が生まれ、集中力が切れていきます。

次に多いのが、映像が単調なまま進行してしまうケースです。
カメラが固定された引きの映像だけで進み、受賞者の表情や会場の空気が伝わらない。リアル会場では成立している演出でも、オンラインでは情報量が圧倒的に足りず、どうしても“見ているだけ”の状態になります。人は動きや変化がない映像を、長時間集中して見続けることができません。

カメラの台数・カメラワークまでこだわることでよりダイナミックな演出ができます。客席をあえて、狙うことで会場の熱をオンラインに届けることもできます!

そしてもうひとつが、オンライン参加者が完全に受け身になっているケースです。
チャットも使われず、リアクションの場面もなく、「ただ配信を眺めている状態」になると、表彰式は一気に“動画視聴”に近い体験になります。これは内容の問題ではなく、参加する余白が設計されていないことが原因です。

これらに共通しているのは、オンラインを「映しているだけの存在」として扱ってしまっている点です。没入度が下がる表彰式は、必ずと言っていいほどこの状態に陥っています。


没入度を高めるために最初に決めるべきこと

オンラインの没入度を高めるために、進行設計の段階で最初に決めるべきことがあります。

それは、オンライン参加者を「観客」にしないという方針を明確に持つことです。

ここで言う「観客」とは、ただ映像を受け取るだけの存在です。
ハイブリッド表彰式において、オンライン参加者を最初から観客として扱ってしまうと、どんな工夫をしても没入度は上がりません。

そのために、進行設計の初期段階で整理しておきたいのが、次の視点です。


・表彰式の中で、最も感情が動く瞬間はどこか
・その瞬間を、オンラインではどう見せるべきか
・オンラインにしか伝わらない補足情報は何か
・リアルとオンラインで、情報量に差が出ていないか


ここで重要なのは、「すべてを平等に見せる」ことではありません。
むしろ、どこを一番見てほしいのかを明確にすることが大切です。

メリハリってやつですね!

進行の中に、「いまはここに注目してほしい」という意図がはっきり入っていると、オンライン参加者は迷子になりません。司会の言葉、カメラの切り替え、間の取り方がすべてその意図に沿っていれば、自然と没入度は高まります。

没入度は、演出を足して生まれるものではなく、最初の設計で決まるものです。
ここを曖昧にしたまま進行を組むと、後からどれだけ工夫しても限界が出てしまいます。

リアルとオンラインをつなぐ進行の基本構造

ハイブリッド表彰式において、進行を成立させる最大のキーマンは司会です。
ただし、その役割は「台本を読む人」ではありません。
リアルとオンライン、二つの空間を翻訳し続ける存在であることが求められます。

リアル会場では、視線・空気・拍手といった情報が自然に共有されます。
一方、オンラインにはそれがありません。
だからこそ司会は、会場で起きていることを“言葉にして渡す”必要があります。

たとえば、
「会場の皆さん、大きな拍手をお願いします」
で終わる進行は、オンラインにとっては不完全です。

そこに、
「いま会場では、受賞者に向けて大きな拍手が送られています。オンラインの皆さんも、ぜひチャットで拍手をお願いします」
と一言加えるだけで、オンライン参加者は「その場にいる側」になります。

重要なのは、オンライン向けの言葉を追加するのではなく、
最初から進行の中に組み込むことです。

進行は、司会の言葉・カメラの切り替え・音声の入り方が揃って、はじめて機能します。
進行を「言葉だけの流れ」として考えない。
これが、ハイブリッド社内表彰式の基本構造です。


表彰シーンで没入度を高める進行設計

表彰式の中で、もっとも感情が動くのは、やはり表彰の瞬間です。
だからこそ、このシーンでオンライン参加者を置いていかない設計ができているかどうかが、イベント全体の評価を左右します。

特に差が出るのが、
受賞者が呼ばれてから登壇するまでの時間の扱い方です。

リアル会場では、受賞者が席を立ち、ステージに向かう数十秒は自然な流れです。
しかしオンラインでは、その時間が「何も起きていない間」として認識されます。

ここを無言で流してしまうと、没入度は一気に下がります。


この間に必要なのは、
・司会による状況説明
・受賞者の背景やエピソードの補足
・カメラの切り替えによる視点の変化


たとえば、
「受賞者はいま、会場後方からステージへ向かっています」
「この賞は、○○という挑戦を評価したものです」

といった一言が入るだけで、オンライン参加者は「待たされている」感覚から解放されます。

表彰シーンの没入度は、派手な演出ではなく、
この移動時間の設計で決まると言っても過言ではありません。


映像・音声・配信との連動設計

ハイブリッド表彰式では、進行と技術を分けて考えてしまうと、必ずどこかで破綻します。
なぜなら、オンライン参加者にとっては「映像と音声がすべて」だからです。

カメラが切り替わる瞬間。
音声がオンになるタイミング。
映像が終わった直後の数秒の間。

これらが進行に組み込まれていないと、オンラインでは唐突に感じられます。
リアル会場では成立している切り替えでも、オンラインでは「急に始まった」「急に終わった」と感じられるのです。

特に重要なのが、配信には必ず遅延があるという前提です。
会場で見ている映像と、オンラインで届く映像には、数秒のズレがあります。

そのため、
・映像が終わってすぐに司会が話し始めない
・拍手を促す前に一拍置く
・切り替え直後に状況説明を入れる

といった余白を含んだ進行設計が必要になります。

進行とは、時間を詰めることではなく、
伝わるための間をデザインすることです。


オンライン参加者を「参加させる」仕掛け

オンラインの没入度を高めるうえで欠かせないのが、
参加者が「反応できる瞬間」を意図的に用意することです。

チャット、リアクション、簡単な投票。
これらは、オンライン参加者にとって「自分もこの場を構成している」という感覚を生みます。

ただし、ここでよくある失敗が、
「たくさん参加させれば盛り上がるだろう」と考えてしまうことです。

反応の機会が多すぎると、
・進行が止まる
・集中が分散する
・司会が拾いきれない

といった問題が起きます。

ポイントは明確です。
参加させる場面を、あらかじめ決めておくこと

たとえば、
・表彰直後の拍手
・全表彰が終わったあとのコメント募集
・クライマックスでのリアクション

このように、「ここぞ」という瞬間に絞るからこそ、参加の効果が最大化されます。

オンライン参加者は、常に話したいわけではありません。
関与する、意味がある瞬間を用意することが、没入度を高める最大のコツです。

オンラインの進行を組み立てるには、オフラインとは別にディレクターなどを立てて、
演出していくこともしばしばあります。

初めてでも失敗しにくい進行設計の進め方

ハイブリッド表彰式を初めて担当する場合、多くの方が「ちゃんと進行できるだろうか」「オンライン側に失礼がないだろうか」と不安を感じます。ただ、最初から完璧な進行を目指す必要はありません。むしろ、完璧を目指そうとするほど、進行は硬くなり、余白がなくなってしまいます。

GROWSが現場でいつも大切にしているのは、判断軸をシンプルにすることです。
それが、
「オンライン参加者が、いま迷子になっていないか」
という一点です。

今この瞬間、オンライン参加者は
・何が起きているか分かっているか
・次に何が起こるか想像できているか
・自分が置いていかれている感覚になっていないか

この視点で進行を見直すだけで、多くの問題は事前に防げます。

進行設計を考えるときは、台本を読む側ではなく、オンラインで見ている側の視点に一度立ってみてください。会場では当たり前に見えていることが、オンラインでは意外と伝わっていないことに気づくはずです。

リハーサルでは、必ず一度、実際にオンライン参加者として接続してみることをおすすめします。司会の言葉は分かりやすいか、映像の切り替えは唐突ではないか、無言の時間が長すぎないか。そこで感じた小さな違和感こそが、本番での改善ポイントになります。

進行設計は「作って終わり」ではありません。
オンラインで体験して、微調整すること
これが、初めてでも失敗しにくい進め方です。


まとめ|ハイブリッド表彰式の成功は「進行設計」で決まる

ハイブリッド社内表彰式において、リアルとオンラインに優劣はありません。どちらかを主役にするのではなく、同じ時間・同じ体験をどう共有するかが重要です。

オンラインがあることで制約が増えたと感じる方もいますが、設計次第でオンラインは大きな強みになります。会場に来られない社員とも感情を共有できる。表彰の瞬間を、より多くの人と分かち合える。これはハイブリッドならではの価値です。

その価値を引き出す鍵が、進行設計です。
ツールや機材がどれだけ整っていても、進行がリアル前提のままでは、オンラインの没入度は高まりません。逆に、進行がしっかり設計されていれば、特別な演出がなくても、表彰式は十分に伝わります。

迷ったときは、ぜひこの視点に立ち返ってみてください。
「オンライン参加者はいま、何を見て、何を感じているか」
この問いを持ち続けることが、ハイブリッド表彰式を成功に導く一番の近道です。

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このコラムを書いた人

株式会社GROWS

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