オンライン時代の入社式演出アイデア集|ハイブリッド対応で心をつなぐ感動演出とは?

1.オンライン・ハイブリッド入社式が増えている理由

コロナ禍をきっかけに、企業の「入社式」は大きく変化しました。
従来はホテルやホールに全社員が集まり、社長の言葉を直接聞く場が一般的でしたが、いまやオンラインやハイブリッド形式が定着しつつあります。全国各地や海外拠点の新入社員が、同じ時間に同じ映像を通じて“入社”を迎える光景は、もはや特別ではありません。

背景には、働き方の多様化社内コミュニケーションの再定義があります。
リモートワークが進む中で、直接顔を合わせる機会が減り、入社式が「初めて仲間とつながる瞬間」となるケースが増えています。
そのため、企業は単なる“式典”ではなく、「感動を共有する体験」としての演出を求めるようになりました。
GROWSでもここ数年、「オンラインでも一体感を出したい」というご相談が非常に増えています。


2.ハイブリッド入社式を成功に導く基本設計

オンライン入社式を企画する際に大切なのは、“会議”ではなく“イベント”として設計することです。
ZoomやTeamsを使えば配信はできますが、それだけでは心が動く時間にはなりません。

まず考えたいのは形式。
完全オンライン・ハイブリッド・サテライト型(各拠点で視聴)など、会社の規模や通信環境に合わせた選択が重要です。
次に、配信クオリティ。音声の遅延や照明のムラは印象を大きく損ねます。カメラワークや画面構成にひと工夫を加えるだけで、ぐっと引き込まれる配信に変わります。

そして最も大切なのはストーリー設計です。
「新入社員が主役として迎えられる流れ」を丁寧に組むことで、オンラインでも感動を生み出せます。
オープニング、式典、メッセージ、エンディング──これらを一本の映像作品のように設計することが、成功の鍵です。

3.コミュニケーションが活性化するハイブリッド入社式演出アイデア10選

ハイブリッド形式の入社式では、「画面越しの新入社員」と「会場にいる社員」がひとつの空気を共有することが鍵になります。
ここでは、GROWSが実際に手がけた事例や人気の演出から、コミュニケーションを生み出す10のアイデアを紹介します。


1. オープニングムービー「ようこそ、仲間たちへ」

式の冒頭に、全国各地の新入社員や社員の笑顔を織り交ぜた映像を上映。
社長のメッセージや会社のスローガンをナレーションで添えることで、「これから始まる物語」の第一章として式の空気を一気に温めます。


2. “リアル×オンライン”同時拍手セレモニー

新入社員の名前が読み上げられるたびに、リアル会場では拍手、オンライン側は絵文字拍手や効果音ボタンで参加。
会場全体が拍手の波に包まれ、物理的距離を超えた一体感が生まれます。


3. 部署対抗!会社クイズ大会

「創業年は?」「今期のスローガンは?」といった社内クイズを、オンライン投票ツールで全員参加型に。
拠点や部署を超えたチームで競い合うことで、笑いと会話が自然と生まれます。優勝チームにはちょっとした景品を。


4. 社員紹介リレー「私の新人時代」

先輩社員がリレー形式で自身の“入社式エピソード”を紹介。
「実は初日に寝坊した」などのリアルな話が共感を呼び、緊張していた新入社員の表情も一気に和らぎます。


5. 社長・役員インタビューライブ

壇上の社長や役員に、オンライン側からリアルタイムで質問を投げかけるコーナー。
「新入社員に期待することは?」「社長の初任給で買ったものは?」など、柔らかい質問を交えると親近感が増します。


6. オンライン拠点との中継インタビュー

各拠点やリモート社員をリアルタイムでつなぎ、映像で“今の雰囲気”を紹介。
画面越しの拍手やメッセージが飛び交い、全国を結ぶ一体感が自然に生まれます。


7. 同期チャレンジ企画「自己紹介30秒チャレンジ」

オンライン・リアル関係なく、新入社員が交互に自己紹介を行うミニゲーム。
「好きなこと」「目指したい先輩像」などテーマを指定し、テンポよく紹介していくことで、仲間意識が深まります。


8. オンライン寄せ書きボード

全社員がコメントを投稿できるデジタルボードを活用し、「新入社員への応援メッセージ」をリアルタイムに集めます。
最後にその画面をスクリーンに投影すれば、感動のフィナーレに。


9. 感謝ムービー「未来への手紙」

既存社員から新入社員へ、「1年後のあなたへ」というテーマで手紙風の映像を上映。
先輩から後輩へつながるメッセージが、会社全体の温かい文化を感じさせます。


10. フォトセッション&SNS共有企画

最後は「全社員で記念撮影」。リアル会場とオンライン参加者を同時に撮影し、社内SNSに「#入社式2025」などのハッシュタグで共有。
投稿コメントを拾って紹介することで、笑顔と会話が最後まで途切れません。

11.LIVECANVASで新入社員同士の写真を投稿

LIVECANVASというツールを使って、新入社員同士の写真を投稿してもらいます。テーマを決めたポーズで仲間との一生に一度の瞬間を写真に収めていただきます。撮った写真がスクリーンに投稿されるシーンは圧巻です!

4.ハイブリッド入社式の成功事例と演出ポイント

ハイブリッド入社式では、リアル会場とオンライン参加者が一体になる構成が求められます。
たとえば、会場に大型スクリーンを設置し、遠隔拠点の新入社員をリアルタイムで映し出す演出。
GROWSがサポートした企業では、全国6拠点を中継でつなぎ、全員で社歌を歌うという演出を実施しました。画面越しでも拍手が自然に起こる、温かな瞬間でした。

カメラワークも重要です。
会場全体→スピーチ→参加者の表情へと流れるように切り替えることで、臨場感が格段に上がります。
オンライン側の映像にも気を配り、照明や音声の統一感を持たせることが、プロらしい式典運営につながります。

また、企業によっては「リアルの空気をオンラインへ届ける」ことを意識した演出も。
たとえば楽天やサイバーエージェントでは、映像と照明演出を融合させた“ショー形式”の入社式を行い、SNSでも話題を呼びました。


5.入社式を社内文化発信に活かすために

入社式は“社内イベント”であると同時に、企業文化を外へ発信する絶好のチャンスです。
映像を社内イントラやYouTube限定配信で公開したり、社内報・SNSで紹介することで、社員全体のモチベーション向上にもつながります。

GROWSでは、当日の映像を再編集し、企業のブランディング素材に活用するケースも増えています。
「感動の瞬間」を映像資産として残すことで、採用広報にも使える――これが、いま多くの企業が求める“次世代の入社式の形です。


6.まとめ|テクノロジーで心をつなぐ入社式へ

オンラインでも、心は伝わります。
むしろ、リアルとデジタルを組み合わせたことで、より多くの人と感動を共有できるようになりました。
重要なのは、“伝えたい想い”を中心に置くことです。

配信技術や機材ももちろん大切ですが、それ以上に、「どんな体験を届けたいか」を明確にすることが、成功への第一歩です。
GROWSは、オンライン・ハイブリッド入社式の映像制作・配信・進行設計までを一貫してサポートしています。
新入社員が「この会社を選んでよかった」と感じる瞬間を、私たちは一緒に創り上げます。

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