企業忘年会の費用相場は?人数別予算とコスト削減のポイントを徹底解説

1. はじめに|企業忘年会にかかる費用を知る重要性

年末の恒例イベントといえば「忘年会」。社員の労をねぎらい、組織の一体感を高める大切な機会です。しかし幹事を任された方にとって、最初に直面するのが「予算はいくら必要なのか?」という悩みではないでしょうか。

飲食代や会場費はもちろん、演出や景品まで含めると費用は意外とかさみます。特に企業の忘年会は人数も多いため、数十万円〜数百万円の規模になることも珍しくありません。予算を適切に把握せずに準備を進めてしまうと、最終的に費用オーバーになったり、クオリティを下げざるを得なくなったりと、失敗につながりやすくなります。

本記事では、企業忘年会の費用相場をわかりやすく解説するとともに、人数別の予算目安やコストを抑えるための工夫をご紹介します。幹事初心者の方でも安心して企画を進められるように整理しましたので、ぜひ参考にしてください。

2. 企業忘年会の費用構成とは?

忘年会を企画する際にまず理解しておきたいのが、「どんなところにお金がかかるのか」という全体像です。ここを把握していないと、予算の見積もりが甘くなり、当日になって「こんな費用も必要だったのか」と焦ることになりかねません。大きく分けると費用は次の6つに分類されます。


① 会場費

会場費とは、会場を貸し切る際に必要となる利用料のことです。
居酒屋やレストランを利用する場合は「料理と飲み放題を頼めば会場費は無料」というケースも多いですが、ホテルやイベントホールの場合は、会場費だけで数万円〜数十万円もしくは数百万かかることも珍しくありません。特に大規模な企業忘年会では、会場費の占める割合が非常に大きくなります。

注意点としては「会場費にどこまで含まれているか」を確認すること。基本料金にマイクやスクリーンの使用料が含まれる場合もあれば、別途で請求される場合もあります。後から追加費用が発生しないよう、見積もり段階で詳細をチェックしておきましょう。


② 飲食代

もっとも大きな比率を占めるのが飲食代です。社員全員が楽しみにしている部分でもあるため、料理の質や量は参加者の満足度を左右します。相場としては1人あたり5,000〜10,000円程度が一般的で、飲み放題を付けるとこの金額に収まることが多いです。ホテル開催の場合は単価があがりやすくなります。そしてサービス料なども加算されるため、注意しましょう。

ただし、料理のスタイルによっても費用は変わります。コース料理形式にすれば高級感を演出できますが、バイキング形式ならコストを抑えつつ種類の多さで満足感を高められます。また、アルコールの種類が限定されているか、プレミアム飲み放題にするかによっても単価が変動します。幹事としては「社員層に合った飲食プラン」を選ぶことが大切です。


③ 設備使用料

忘年会はただ食事をするだけでなく、余興や表彰式などを行うケースが多いため、マイク・音響・スクリーンなどの設備が欠かせません。会場によっては基本料金に含まれていますが、プロジェクターや大型スクリーンの使用は1万円〜3万円程度別途かかることもあります。大型の会場にはさらに高額になりますので注意しましょう。プロジェクタースクリーンは欠かせないと思いますので費用は要確認です!

注意すべきは「必要な機材を事前にリスト化する」こと。マイクの数が足りなかった、BGMを流すためのケーブルがない、など当日になって慌てるトラブルはよくあります。会場にある備品を確認し、不足分はレンタルを手配するなど、細かい準備が必要です。


④ 余興・演出費

忘年会を盛り上げるために欠かせないのが余興や演出です。シンプルに進めるのであれば費用はかかりませんが、芸人や司会者を呼んだり、映像制作を外注したりすると数万円〜数十万円規模の出費になることもあります。

演出費用は「削ればすぐにコストダウンできる部分」ではありますが、場の雰囲気を大きく左右する要素でもあります。たとえば、社員の功績をたたえるアタック映像を制作すれば、感動と一体感を演出できます。限られた予算の中でも「ここだけは投資する」というポイントを決めておくと、忘年会全体の印象が格段に良くなります。


⑤ 景品・記念品代

ビンゴ大会や抽選会を行う場合に必要なのが景品費用です。参加者全員に楽しんでもらうためには、豪華賞品だけでなく「ちょっと笑える景品」や「誰でも使える実用的なアイテム」を組み合わせると盛り上がります。

費用感としては、全体予算の1〜2割を目安にするとバランスが良いです。たとえば総額100万円の忘年会なら、10万〜20万円程度を景品に割り当てるイメージです。景品は当日盛り上がりを生むだけでなく、「来年も楽しみ」という期待感にもつながります。


⑥ 雑費

最後に意外と見落としがちなのが雑費です。進行表や席札の印刷、受付用の名札やペン、さらにはスタッフの交通費や人件費など、細かい出費が積み重なります。

一つひとつは小さな金額でも、全体で見れば数万円規模になることも珍しくありません。雑費は軽視されがちですが、事前にリスト化しておかないと後からじわじわ効いてきます。幹事としては、必ず「雑費枠」を予算に組み込んでおくことが大切です。


企業忘年会の費用は、会場費・飲食代・設備使用料・余興費・景品代・雑費の6つに大きく分けられます。特に飲食代が全体の大部分を占めますが、その他の項目も軽視できません。幹事初心者の方は、まずこれらをリスト化し、会場や業者からの見積もりを取る際に「どの費用が含まれているのか」を必ず確認することが大切です。これを押さえておけば、大きなトラブルを避け、スムーズに忘年会準備を進められます。

3. 人数別の費用相場

続いて、規模ごとの費用感を見ていきましょう!開催規模によってかなり差が出ます。

30名規模(小規模企業・部署単位)

1人あたり7,000円前後を目安にすると、総額20万〜25万円程度。会場は居酒屋や小規模レストランが中心で、アットホームな雰囲気が重視されます。

50〜100名規模(中規模企業)

1人あたり7,000〜8,000円が一般的で、総額40万〜80万円ほど。ホテルの宴会場やレストランの貸し切りが選ばれることが多く、映像演出や表彰式を組み合わせるケースが増えます。

200〜300名規模(大企業・全社忘年会)

1人あたり8,000〜10,000円を想定すると、総額200万〜300万円以上になることも。ホテルの大宴会場やイベントホールを利用するケースが多く、ステージ演出や司会者の手配など本格的な運営が必要です。

規模が大きくなるほど「1人あたりの単価はほぼ同じでも、総額は跳ね上がる」点を意識しておくとよいでしょう。

4. 費用相場を左右するポイント

同じ人数で忘年会を開いても、会場によって費用に大きな差が出ます。「思ったより高い!」と焦らないためには、どんな要素で金額が変わるのかを事前に知っておくことが大切です。代表的な4つのポイントを見ていきましょう。

① 開催場所

一番わかりやすいのが場所の違いです。
居酒屋やカジュアルなレストランなら比較的安く収まりますが、ホテルやイベントホールを借りると一気に金額が跳ね上がります。ホテルは料理やサービスが充実している分、会場費や人件費もかかるためです。参加人数が多い場合は「安く済ませる」か「しっかり格式を出す」かをあらかじめ決めておくと選びやすくなります。

② 開催時期と曜日

同じ会場でも、使う日によって料金が変わります。
特に12月中旬から年末にかけては忘年会シーズンのピーク。さらに金曜の夜は需要が集中するため、通常よりも高めの料金設定になることが多いです。もし少しでもコストを抑えたいなら、平日の火曜や水曜、または11月下旬の開催を検討するとよいでしょう。

③ 料理内容

料理のグレードも費用に直結します。
飲み放題付きの一般的なコースなら5,000円前後で収まりますが、品数を増やしたり、和牛や海鮮など高級食材を取り入れるとすぐに1万円を超えてきます。料理は参加者の満足度に直結するので、削りすぎは禁物ですが、「全体で満足感を出す工夫」をすればコストを抑えることは可能です。たとえば、前菜や軽食はシンプルにして、メイン料理に予算を集中させる、といった調整方法があります。

④ 演出や余興

忘年会を盛り上げるために外部の力を借りると、その分費用がかさみます。
司会者や芸人、タレントを呼ぶ、オープニング映像を制作するなど、「外注する演出」を取り入れると一気に数十万円単位で追加になります。逆に、社内の有志で司会を務めたり、簡単なゲームを用意したりすれば費用は大幅に削減できます。演出にどこまで力を入れるかは、会社としての目的や参加者層に合わせて決めましょう。


ポイント

つまり、費用は「どんな場所で」「いつ」「どんな料理を」「どんな演出で」行うかによって変わります。幹事としては、全部にこだわるのではなく、優先順位を決めることが大切です。例えば「料理にはこだわるけど演出はシンプルに」「ホテルは高いからアクセスの良いレストランにする」など、メリハリをつけるだけで全体の印象はぐっと良くなります。

6. 幹事初心者におすすめの準備の進め方

ステップタスク内容ポイント
① 予算を決める ・会社から支給される予算を確認
・参加人数を把握して1人あたりの上限 を算出
・料理・会場費・演出・景品など大まかに振り分ける
ゴールを決めておくと、会場選びにブレが出ない
② 項目ごとに配分する ・会場費/飲食代/設備費/演出費/景品費/雑費をリスト化
・予算を項目ごとに割り振る
・「削れない部分」「調整できる部分」を明確にする
見積もりが出たときに高いか安いか判断しやすい
③ 会場の見積もりを取る ・候補の会場を3〜5件リストアップ
・料理内容や設備使用料を確認
・見積もり条件を統一し、比較しやすくする
・可能なら会場見学や試食も実施
複数比較することで、隠れた追加費用を見抜ける
④ 承認を得る ・候補会場の比較表を作成
・費用・アクセス・設備などの違いを整理
・決裁者に提示して承認を得る
・修正に備えてサブ候補も用意
「費用感」と「楽しめる理由」をセットで説明する
⑤ 当日の運営準備 ・受付、司会、余興など役割を割り振る
・進行表を作成し会場と共有
・景品や備品をリスト化し準備
・1週間前に最終打ち合わせやリハーサル
会場予約で安心せず、当日の流れまで準備する

7. まとめ|費用を把握して満足度の高い忘年会を実現する

企業忘年会の費用相場は、規模や会場によって大きく変わります。幹事としては「人数別の目安」「費用構成」「削減の工夫」を理解しておくことが、成功への第一歩です。

ただし、初めて幹事を任された方にとって、会場探しから見積もり比較、演出準備までを一人でこなすのは大きな負担です。費用を抑えつつ満足度を高めたい、失敗のない運営を実現したいという場合は、イベントのプロに相談するのが最も確実な方法です。

私たちGROWSは、企業イベントに特化した実績をもとに、会場選びから演出、当日の運営までトータルでサポートいたします。費用の最適化はもちろん、社員にとって忘れられない時間をつくることが私たちの役割です。

今年の忘年会を「マンネリ解消」だけでなく「最高の思い出」に変えるために、ぜひ一度GROWSへご相談ください。

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