2024.11.21
社内イベントは意味がない。とお考えの企業様へ!企業成長へのきっかけ作りを解説します。
内定者懇親会は、内定者同士や先輩社員との交流を深め、内定者が新入社員として企業に馴染みやすくするために必要だと考えられています。
しかし、内定者懇親会は開催すべきなのか、開催するのであれば内容はどのようなものが良いのか、よく分からないという方も少なくないでしょう。
本記事では、自社で内定者懇親会を開催しようとしている担当者に向けて、内定者懇親会の目的や必要性、内容や具体的アイディア、成功のコツなどを紹介します。
内定者懇親会とは、内定者同士の交流の場として設けられるイベントです。内定者同士だけでなく、先輩社員との親睦を深める機会でもあり、そのやり方や内容は企業によってさまざまです。
内定者同士の交流を深めることで、どのようなメリットがあるのか気になる方もいるでしょう。ここでは、内定者懇親会を開催する目的や、内定者懇親会が必要とされる背景について解説します。
内定者懇親会を開催する主な目的は、内定者同士の交流を深めることにあります。内定者同士で親睦を深め、互いを理解することで、仲間意識やチームワークの向上を図るのです。
内定者懇親会は、先輩社員と内定者とのコミュニケーションを促し、自社の文化や魅力を内定者に知ってもらう機会にもなります。これにより、内定者は企業の将来性や働くことへのモチベーションを高められるでしょう。
内定者の入社意欲を高め、内定辞退を出さないことも、内定懇親会開催の目的です。
内定者懇親会が必要とされる背景にあるのは、大きくまとめると少子高齢化による労働人口の減少です。労働人口が減少していることに加えて、もう一つの背景として、内定辞退の増加傾向が挙げられます。労働人口の減少が続く中で、内定辞退が増加することは企業にとって大きな痛手といえます。
内定者が辞退してしまうと採用にかかった時間やコストが無駄になるため、内定者懇親会を通じて、自社の魅力を再認識してもらう必要があるのです。また、内定者同士の交流を深めることで仲間意識や共感を育み、離職を防止する施策ともなるでしょう。
内定者懇親会と呼び名が似ているイベントに、内定者懇談会というものがあります。懇親会と懇談会はどのような違いがあるのでしょうか。
内定者懇親会も内定者懇談会も、内定者のコミュニケーションを目的としたイベントですが、内容や形式に違いがあります。
内定者懇親会が食事やレクリエーションを通じて、参加者同士が交流を深める場であるのに対し、内定者懇談会は議題を設定して参加者が話し合い、互いの考えを理解する場です。
自社の雰囲気や仲間のことを知り、リラックスして関係性を深める目的であれば、内定者懇親会のほうが適しているでしょう。
内定者懇親会は、内定者同士や先輩社員との交流を深めることを主な目的としていますが、具体的にはどのようなことをするのでしょうか。
内定者懇親会には決まった形式があるわけではなく、企業ごとに特色のある懇親会を開催しています。ここでは、内定者懇親会で行われることの多い、一般的な内容を5つ紹介します。
多くの内定者懇親会で行われているのが自己紹介です。自己紹介をすることにより、参加者同士が互いのバックグラウンドを把握し、コミュニケーションのきっかけを作りやすくなるでしょう。
既存の社員も自己紹介することによって、社内の雰囲気や人間関係を知ってもらえます。社内の人たちと打ち解けることは、入社前の内定者にとっては大切なことです。
人によって自己紹介の所要時間にばらつきが生じないように、自己紹介の項目をあらかじめ決めておいても良いでしょう。
グループワークとは、あるテーマに沿って集団で話し合い、役割分担や意思決定、プレゼンなどを行うトレーニングです。内定者懇親会でグループワークを採用する場合は、企業の事業や展望など、企業理解を深められるテーマで行うのが良いでしょう。
グループワークでは、他のメンバーと協力して課題に取り組むことにより、内定者同士の交流にもつながります。実際の仕事に近い状況を疑似的に作り出す環境にもなるため、入社後のイメージを固めるためにも有益です。
実際に働く現場を目にできる社内見学は、入社前の期待と不安を抱える内定者にとって、大変有意義です。
社内見学では、自分が働くことになる環境をリアルに感じられます。企業のWebサイトやパンフレットを見るだけでは分からない、働く社員たちの雰囲気や業務の流れを直接感じることが可能です。
社内見学をしておくことで、入社後に発生するギャップを軽減できます。入社前の不安解消にもつながるため、内定者懇親会での社内見学はおすすめです。
内定者同士だけでなく、先輩社員から職場の様子を教えてもらうことも大切です。入社前に先輩社員との交流を持つことで、入社後すぐに社内の環境にも馴染めるでしょう。
先輩社員との交流を内定者懇親会にどう組み込むかは、企業によってさまざまですが、座談会形式やグループワーク形式などが一般的です。
座談会形式で、先輩社員の経験や苦労話を聞いたり、テーマを設けてディスカッションしたりと、多様な方法が用いられます。
内定者たちと年齢の近い社員を配置しておけば、内定者たちも気後れすることなく話せるはずです。
食事会や飲み会は、内定者と先輩社員がリラックスして交流を図れる良い機会です。食事会や飲み会では、仕事や就職に関する堅苦しい話し合いがないため、気軽に参加しやすいというメリットもあります。
先輩社員の趣味や家族の話などを聞くことで、人柄や価値観に触れられるため、内定者の不安を解消することにもつながるでしょう。
内定者同士や、先輩社員との交流が目的であるため、和やかな雰囲気を作れる社員を選んで参加させるなどの配慮も大切です。
新型コロナウイルスの流行による接触忌避の風潮をきっかけに、オンラインで内定者懇親会を開催する企業が増加しました。
オンラインでの懇親会には、感染症の蔓延を防止できるだけでなく、多くのメリットがあることは確かです。
例えば、オンラインであれば時期や場所を問わず遠方からも参加しやすいため、地方から入社する予定の人も懇親会に参加できます。交通費や会場手配などの費用がかからないため経済的な利点もあるでしょう。
ただし、オンライン通信環境の準備や、進行役を明確にしておく必要があるなど、事前にかかる手間が増えるというデメリットも考慮しなくてはなりません。
コロナ禍では非対面・非接触を推奨されたことから、内定者懇親会をはじめとしたさまざまなイベントがオンライン限定で開催されました。新型コロナウイルスの流行が落ち着いた今、オンラインと現地開催を組み合わせた「ハイブリッド開催」が増えています。
内定者懇親会の内容は企業によりさまざまですが、内定者や既存の社員たちがより楽しんで交流を深められるよう、少し変わった趣向を取り入れるのも面白いでしょう。
ここでは、参加者たちが距離を縮められるような、内定者懇親会を盛り上げる5つのアイディアを紹介します。
リレー式自己紹介とは、最初の人が自己紹介したら、次の人は前の人の自己紹介を繰り返した後に自分の自己紹介をします。これを順番に続けていく単純なルールですが、後になるほど多くの人の自己紹介を記憶しておく必要があるため一苦労です。
ルールは単純ながら、内定者同士で顔やプロフィールを覚えるのに役立ちます。リレー式自己紹介は記憶に残りやすく、参加者の距離も縮められるゲームです。自己紹介の中で、趣味や特技など印象に残りそうな奇抜なエピソードなどを織り交ぜることで、その後の食事会や飲み会での話題にもなるでしょう。
他己紹介とは、自己紹介をもじったゲームで、プレイヤーは2人1組となり、開始前にお互いのプロフィールについて話し合います。その後、全体の前に立ち、パートナーの紹介をみんなに対して行います。
他己紹介は、先輩社員が内定者に向けて自己紹介するときにおすすめです。パートナーの良いところや感動のエピソードを、大げさに誇張して話しても盛り上がるでしょう。
内定者同士で行えば、パートナーのプロフィールを掘り下げるための情報収集能力と、パートナーと話し合って面白いエピソードを引き出すコミュニケーション能力が問われるゲームになります。
Good&Newは、非常に簡単なルールのゲームです。数人のグループで、24時間以内に起きた「良かったこと」や「新しい経験」について一人ずつ発表します。一人の発表が終わったらみんなで拍手し、次の人の発表に進むのです。
単純なゲームですが、自分に起こったことを言語化しアウトプットする訓練になるうえに、発表をみんなに認められる経験が、その場の空気をポジティブに変えてくれます。
Good&Newは、メンバーの考え方や価値観に触れるきっかけになるでしょう。組織の活性化を図るために、企業の朝礼時などにも導入されています。
謎解き脱出企画とは、参加者が与えられた謎を協力して解き、制限時間内に脱出成功を目指す遊びです。
出題される謎には、文字や数字のパターンを見つける問題やなぞなぞなどの言語ゲーム、推理や論理を用いたものなど多岐にわたります。
謎解き脱出企画は内定者同士で話し合いをし、力を合わせて謎を解く過程で、チームとしての連帯感が生まれる遊びです。社内の研修やイベントで採用している企業もあります。
初対面の状態からでもすぐに打ち解けられるゲームですが、主催者側で準備することが多い点が少々ネックです。
人狼ゲームは、話し合いと推理を繰り返すゲームで、リラックスして遊ぶことが可能です。
メンバーは人狼チームと村人チームに分かれ、「夜」のフェーズでは人狼だけが目を開け村人の一人を襲撃します。「朝」のフェーズに、襲撃された村人が公開され、生き残った人みんな(人狼もこの中に潜んでいる)で、人狼が誰かを話し合い多数決により最も疑わしいとみなされた人を「処刑」します。村人の目標は人狼を駆逐すること、人狼の目標は村人の数を人狼以下に減らすことです。
人狼ゲームでは、対人コミュニケーションスキルや自己主張の能力が必要とされます。
内定者懇親会は、うまくいけば内定者の入社前の不安を払拭し、この職場で頑張ろうというモチベーションを高めてくれます。そのため、内定者懇親会をどうしても成功に導きたいという担当者は多いでしょう。
内定者懇親会を成功させるには、どのようなポイントに注意すれば良いのでしょうか。4つのコツを解説します。
内定者懇親会は、内定者同士の交流が主な目的ですが、内定者だけでは進行がスムーズにいかない可能性があります。内定者懇親会には、内定者だけでなく先輩社員も参加したほうが、イベントの成功率が上がるでしょう。
また、内定者だけでは、緊張や遠慮でコミュニケーションがぎこちなくなり、話題が尽きてしまうこともあります。
そのため、先輩社員が率先してコミュニケーションを図り、場の雰囲気を和らげてあげることが重要です。先輩社員には、内定者懇親会の趣旨を事前に説明し、内定者に対して配慮しつつ懇親会をスムーズに進行するよう促してください。
内定者懇親会では、最初のグループ分けに、最も気を遣わなければなりません。まずはグループ内での仲間意識や信頼関係を築き、それから全体の交流につなげていくことが重要なポイントです。
共通の趣味や関心を持つ人、話しやすそうな雰囲気の人など、相性の良い人を見極め、同じグループに振り分けることに尽力しましょう。相性が悪い組み合わせの人たちを同じグループにしてしまうと、話題が少なく、コミュニケーション自体がストレスになってしまいます。
最初から相性を見極めてグループ分けするのが難しければ、簡単なゲームや雑談の中でグループを決めていくのも良いでしょう。
内定者懇親会を開催するのであれば、1回だけでなく複数回開催することを強くおすすめします。入社までの期間に継続的に開催することで、内定者同士は少しずつ交流を深め、先輩社員とも打ち解けた雰囲気が生まれ、企業への帰属意識も芽生えてくるでしょう。
内定者懇親会を継続的に開催するうえで、参加率向上のためのリマインドを効果的に実行することも重要です。次回の内定者懇親会の予定や全体スケジュールを、グループLINEやSNS、メールなどを通して発信しましょう。
内定者懇親会の目的は、内定者の入社意欲を高めることです。あまり堅苦しい雰囲気にならないよう配慮し、楽しみの中で自社の魅力を感じ取ってもらえるようにしましょう。
懇親会の進行を優先するあまり、参加者たちの気持ちや反応を見定めるのを疎かにしないよう注意する必要もあります。プレッシャーや緊張を感じているものがいないか、全員がうまく周囲と意思疎通できているかなど、参加者に不安を感じさせないように気を配りましょう。
本記事では、内定者懇親会についての概要を解説し、その目的や求められるようになった背景とともに、具体的な企画内容や開催のコツを紹介しました。
内定者懇親会を成功に導くためには、形式的なイベントにするのではなく、内定者の個性や状況に応じて考えられた企画に基づいて開催すると良いでしょう。
株式会社GROWSでは、内定者懇親会をはじめ、さまざまな社内イベントの企画・運営を行っています。自社で内定者懇親会を開催しようと検討している方は、ぜひ一度お問い合わせください。
社内イベントをもっと良くしたい。もっともっと成長の機会にしたい。
マンネリ化してしまっているなどの、ご相談は是非GROWSまで。
よろしくお願いします。
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