周年イベント担当者なら知っておきたい。記念映像の作り方の解説と事例紹介

周年イベントは、企業の節目を祝うだけでなく、これまでの歩みや未来への期待を共有する場として重要のばとなります。

その中でも特に注目されるのが、社史映像です。社史映像は、単なる記録映像にとどまらず、創業から現在に至るまでの努力や成果を鮮明に描き出すことで、参加者に感動と共感をもたらす効果があります。また、社員や関係者に企業の誇りを再認識させ、未来への一体感を醸成する役割も担います。本記事では、社史映像を効果的に制作するための具体的なステップとポイントを詳しくご紹介します。


記念映像の役割とは?

記念映像は単なるイベントの一部ではありません。それは、企業のこれまでの歩みを振り返るだけでなく、社員一人ひとりが様々な視点を共有し、認識を合わせるための重要なメディアとしての役割があります。

例えば、新規顧客や株主には企業の信頼性を伝えるツールとして活用され、社員には誇りや連帯感を高める手段となります。また、周年イベントのテーマに沿った映像は、全体の一体感を演出し、企業としてのビジョンを鮮明に示す役割も果たします。


記念映像の目的を明確にする

映像制作において最初に取り組むべきは、「何を伝えたいのか」という目的を明確にすることです。

主な目的例

  • 企業の歴史を振り返る: 創業時のエピソードや成長の過程を視覚的に表現。
  • 社員への感謝を伝える: 日々の努力や成果を称賛し、モチベーション向上を図る。
  • 未来への期待を表現する: 新規プロジェクトや成長戦略のビジョンを示す。

ターゲット(社員、顧客、株主など)を意識し、テーマとメッセージを一貫させることで、映像により深い印象を与えることができます。


社史映像の企画立案

映像のクオリティを左右するのは、企画段階での準備です。以下のポイントを押さえて、しっかりとプランニングを行いましょう。

ストーリーボードの作成

映像制作においてストーリーボードは、構成を明確化し、制作全体の流れを可視化する重要な手順です。具体的には、以下の手順で進めると効果的です。

  • オープニング
    • 創業時の写真や映像を使用し、企業の原点となります。
    • 創業者の思いや設立当初のエピソードをナレーションで伝えると、より感動を引き出せます。
  • 過去のハイライト
    • 成長の歴史を振り返るパートでは、節目ごとの主要な出来事や成果を映像化します。
    • 社員のインタビューを挿入し、それぞれの時代を支えた努力を強調することで説得力が増します。事業の発展やチャレンジなども映像に盛り込んでいきましょう。
  • 現在の姿
    • 現在の企業の規模や事業内容を示す映像を組み込みます。
    • 社員の日常風景やチームワークを映し出すことで、現場の活気や現在のリアルな姿を伝えます。
  • 未来への展望
    • 今後の目標や戦略を視覚的に表現します。
    • CGやモーションデザインを活用して、未来志向のダイナミックな映像を作ると効果的に表現ができます。

これらの要素をバランス良く配置することで、視聴者に飽きさせず、かつ感動を与える映像を作成することができます。是非参考にしてください。

スケジュールとリソースの整理

映像制作の成功には計画的なスケジュールとリソースの確保が不可欠です。以下のステップを基に進めていくと事故トラブルなく進められます。

  1. 制作チームの編成:社内スタッフと外部プロダクションの役割分担を明確化。
  2. 重要な日程の決定:撮影日や編集期間、完成期限を設定。
  3. 必要機材と場所の確保:カメラ、照明機材、撮影スタジオやロケ地を事前に手配。
  4. 定期的な進捗確認:チーム間で進行状況を共有し、問題点を早期に解決。

素材の収集

記念映像に必要な素材を準備します。素材の収集は説得力のある映像を作るためのベースとなります。良い素材をしっかりと集めるためにスケジューリングや多くの社内の方への理解が必要になります。計画的に素材収集を行っていきましょう。

過去素材の活用しよう!

  • 社内アーカイブ 創業時や歴史的な瞬間を記録した写真や映像は、企業の歩みを伝える上で不可欠な素材です。
  • 社員やクライアントからの提供素材  社員の思い出や顧客からのメッセージを活用することで、映像に温かみとリアルな感動を加えられます。

新規撮影のポイントとスケジューリング

  • インタビューの計画 経営陣や長年勤続している社員へのインタビューを実施する際、スケジュールを事前に調整し、撮影場所や内容を明確にしておきます。
  • 日常の風景撮影 オフィスや現場の活気を伝えるために、業務が活発な時間帯を選び、自然な様子を収録します。
  • シンボル的な映像  企業のロゴや建物を象徴的に撮影する際、適切な時間帯(例: 日中の自然光や夜間のライトアップ)を考慮して計画します。

素材収集のスケジュール例

今回は、素材収集のスケジュール例をご紹介させて頂きます。素材量にもよりますが、編集開始前3ヶ月くらいを目途に素材収集を進めることをお勧めします。

  1. 準備期間(3か月前) 必要な素材リストを作成し、社内外の関係者に提供を依頼。
  2. 撮影期間(1か月前)  新規撮影を行い、インタビューや現場風景を収録。
  3. 編集素材の確認(1週間前)  全ての素材を確認し、不足があれば補充する。

素材収集は計画性が成功のカギを握るため、早めの準備と全体の進捗確認を徹底することが大切です。


映像制作の流れ

映像制作は以下のステップで進めるとスムーズに進めることが出来ます。編集期間は修正も含めてスケジュールを確保しておきましょう。

  1. シナリオの作成  目的やターゲットに合わせて具体的なストーリーを構築。
  2. 撮影  必要なシーンを計画的に撮影。
  3. 編集  テーマに合ったBGMやナレーションなどを追加し、完成を目指します。

記念映像を引き立てる演出

記念映像は上映時の演出が成功のカギを握ります。演出は、映像のインパクトを高め、参加者全体の関心と感動を引き出す重要な要素です。以下は具体的な演出方法と事例です。

  • プロジェクションマッピング 企業ロゴや映像を会場の壁面や特設ステージにダイナミックに投影します。例えば、創業からの年表を映像化し、プロジェクションマッピングで動的に再現することで、観客に企業の歴史を鮮烈に伝えることができます。
  • LEDスクリーン 大型スクリーンを用いて、映像に迫力を加えます。特に、社員インタビューや未来ビジョンを映し出す際、映像とともにテキストやアニメーションを組み合わせることで、情報を効果的に届けることが可能です。
  • 上映タイミング  オープニングでは参加者の期待を高めるために、感動的な映像を用います。クライマックスでは、未来への展望を描く映像を上映し、その直後に経営者からのメッセージを重ねることで、映像の余韻を最大限に活用します。
  • 音響と照明の連動 映像の内容に合わせて音響や照明を同期させることで、臨場感を高めます。例えば、映像内での花火のシーンと同時に会場で照明を変化させるなど、視覚と聴覚の両面での演出が効果的です。

また、上映後に経営者のスピーチや社員表彰を行うことで、映像で生まれた感動をそのまま次のプログラムに繋げることができます。これにより、映像の意義がさらに深まり、参加者にとって忘れられない体験となるでしょう。


予算管理のポイント

映像制作にはコストがかかるため、計画的な予算管理が必要となります。制作の仕方によって予算金額も大きく変動しますんで、目安として認識しておきましょう。

予算の目安

  • 小規模な映像制作(自社内での素材活用が中心の場合)約10万円–20万円
    • 過去の写真や映像を使い、簡単な編集ソフトを活用することでコストを抑えます。
  • 中規模な映像制作(新規撮影を一部取り入れる場合)約30万円–50万円
    • プロのカメラマンを1日だけ依頼し、インタビューや現場風景を撮影するケースが一般的です。
  • 大規模な映像制作(外部プロダクションに全面依頼する場合)約100万円~
    • 撮影、編集、音響効果など全てを専門家に任せ、高品質な仕上がりを目指します。

初めて外注を検討する際には、いくつかの重要なポイントを押さえる必要があります。

まず、目的と予算を明確にすることが第一歩です。映像のクオリティに対する期待や、どの程度の投資が可能であるかを具体的に設定しましょう。例えば、企業の歴史をしっかり伝えたいのか、それとも軽めのプロモーションを目的としているのかで、必要な予算が大きく異なります。

次に、プロダクション会社の選定では、過去の制作実績やクライアントからのレビューを確認し、自社のニーズに合った会社を選ぶことが重要です。自社が求めるスタイルやテーマに近い映像を制作した経験がある会社を選ぶことで、イメージ通りの仕上がりに近づけることができます。

その後、複数の会社から見積もりを取り、費用とサービス内容を比較検討しましょう。どのような機材や人材が含まれているか、編集の回数制限があるかなど、詳細を確認することで、後々のトラブルを防ぐことができます。

最後に、詳細な打ち合わせを行うようにしましょう。映像の具体的なイメージや使用目的、納期や修正回数など、すべての項目について明確にしておくことが大切です。特に初めて外注する場合、曖昧な指示はトラブルの原因となりやすいため、できるだけ具体的な要望を伝えるように心がけましょう。

これらのステップを踏むことで、初めての外注でもスムーズに進めることができ、高品質な映像を制作する土台が整います。


社史映像事例のご紹介

ここで、実際に公開されている社史映像の事例をご紹介させて頂きます。是非参考として頂き自社の制作の際のイメージとしてください。

記念映像の活用方法

イベント終了後も記念映像を活用することで、制作の価値をさらに高めることができます。社内では、イントラネットを通じて社員がいつでも見返せるようにすることで、企業の歴史や価値を再認識する機会を提供できます。また、YouTubeやSNSに公開することで、外部の視聴者に企業の魅力を効果的に伝えることができます。特に、YouTubeに公開することで、長期間にわたりブランディングや採用活動のツールとして活用することが可能です。さらに、この映像を会社のアーカイブとして保存し、後世に企業の歩みを伝える貴重な資料として役立てることも重要です。

まとめ

周年イベントでの記念映像は、企業の歴史と未来をつなぐ重要な役割を果たします。しっかりとした企画と準備を行うことで、感動的な瞬間を共有し、参加者にとって忘れられないイベントとなるでしょう。記念映像制作にお悩みの方は、ぜひ株式会社GROWSまでご相談ください。専門のスタッフがあなたの企業に最適な映像制作をサポートいたします。

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