2025.09.21
表彰式や周年イベントを一段上へ!AR演出で感動を最大化する方法
社内イベントは、単なる集まりではなく「企業文化を体現する場」として重要な役割を持っています。特に表彰式や周年イベントは、社員の努力を称えたり、企業の歴史を共有したりする大切な瞬間です。だからこそ、「記憶に残る演出」が求められます。
近年注目されているのが、AR(拡張現実)を活用した演出です。従来は映像や照明で雰囲気を盛り上げるのが主流でしたが、ARを使うことで「現実空間にバーチャルを重ねる」新しい表現が可能になります。参加者の目の前で立体的な映像が浮かび上がったり、スマートフォンを通して自分の周囲にコンテンツが現れたりする体験は、強い没入感を生み出します。
本記事では、ARがなぜ社内イベントに有効なのかを整理し、実際に活用できる演出アイデアや事例、導入時のポイントを解説していきます。
社内イベントで最も重要なのは、参加者全員が「その場を共有している」という感覚を得られることです。従来の演出はスクリーンやステージ上に映像を流す形が主流で、観客は受け身の立場に立たされがちでした。しかしARは現実空間に映像やオブジェクトを重ね合わせることで、参加者自身を体験の中心に引き込みます。
例えば、受賞者がステージに登壇した瞬間に、会場全体にARの星が舞い散る演出を加えると、ただ見ているだけではなく「自分も一緒に祝っている」という感覚を全員が持てます。さらに、スマホやタブレットを通じて見える演出なら、自分の手元で世界が変化する臨場感が加わり、より深い没入体験が可能です。このような仕掛けは、人と人との心理的距離を縮め、会場の一体感を自然に高めます。
イベント演出といえば、これまでプロジェクションマッピングやレーザーショーが代表的でした。確かに大規模で華やかな印象を与えられますが、どうしても「見せる」側と「見る」側が分かれる構造になります。そのため観客が演出を“鑑賞”する体験に留まり、双方向の感覚は生まれにくいのが課題でした。
一方でARは、参加者のアクションに応じて映像が変化するなど、インタラクティブ性が強いのが特徴です。例えば、会場全体で一斉にスマホをかざすと、空間に企業ロゴが浮かび上がる仕掛けや、拍手の音に反応して花火が打ち上がる演出などは、従来の映像技術では難しかった「リアルタイムの双方向性」を実現します。
これにより、参加者は「自分たちがイベントを作り上げている」という実感を持つことができ、単なる受動的な観客ではなく、能動的な“共演者”としてその場に立つことができるのです。
現在、多くの企業で20代〜30代の若手社員が中心となり、組織の活力を担っています。彼らはいわゆる「デジタルネイティブ世代」であり、スマートフォンやARアプリ、ゲーム、SNSのARフィルターに日常的に触れてきています。そのため、AR演出は「非日常的な驚き」であると同時に、彼らにとって親しみやすい体験でもあります。
例えば、InstagramやTikTokのフィルターを使えば簡単に背景を変えたりキャラクターを登場させたりできますが、その発展形として、会社のイベントでも同様の体験ができれば「うちの会社は面白い」「時代に合った企画をやっている」といったポジティブな印象を与えられます。特に若手社員はSNSで体験をシェアする傾向が強いため、イベントの余韻が外部にも広がりやすく、インナーブランディングだけでなく採用広報にも波及効果をもたらします。
また、ARは「操作して楽しむ」性質があるため、社員が自ら参加する余地が生まれます。例えば「自分のスマホでスキャンすると自分のチームのスコアが浮かび上がる」「会場のあちこちに隠されたバーチャルアイテムを探す」といった仕掛けは、若手世代のゲーミフィケーション感覚と親和性が高く、楽しみながらイベントに関与できる要素として効果的です。
さらに付け加えると、AR演出は「驚き」と「共感」を同時に生み出す点でも強力です。人は予想外の体験をした時に強い記憶を残しやすく、特に自分が関わった体験は長期的な印象として心に残ります。これを社内イベントに応用すれば、社員一人ひとりに「このイベントは特別だった」と感じさせることができます。
単なる視覚的効果を超えて、「感情を動かすテクノロジー」として機能するのがARの強みです。従来の演出に一味加えるだけで、体験の質を大きく変えることが可能になります。
AR導入と聞くと「特別な機材が必要」と思われがちですが、現在はスマホやタブレットを使ったWebARが主流です。専用アプリを入れず、ブラウザ上でアクセスできるサービスもあるため、社員の負担を最小限にできます。大規模イベントであれば、ステージ用のスクリーンやプロジェクションシステムと組み合わせるのが効果的です。
大人数が参加する全社会議では、スクリーンを使った演出が中心になります。一方、100人以下の中規模イベントなら、社員自身のスマホでAR体験ができる形式が適しています。会場規模に応じた設計が、AR演出を成功させる鍵です。
フルカスタムのAR演出は高額になりがちですが、既存のARプラットフォームを活用すれば比較的低コストで導入可能です。例えば、シンプルなARフォト演出は数十万円規模から導入できます。大規模で複雑な演出を希望する場合は数百万円規模になることもありますが、「どのシーンにインパクトを与えるか」を絞れば、予算を抑えつつ効果的な導入が可能です。
表彰式や周年イベントは、企業にとって社員を鼓舞し、未来を共有する貴重な場です。そこでARを活用することで、従来の演出を超えた「記憶に残る体験」を実現できます。
こうした演出は、単なる「盛り上げ」ではなく、社員の誇りを醸成し、企業文化を深める効果を持ちます。GROWSでは、企業の規模や目的に合わせたAR企画を提案し、設計から運営までワンストップでサポートしています。「次回のイベントを特別なものにしたい」とお考えであれば、ぜひお気軽にご相談ください。
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