アフターコロナの社内イベント開催方法とは?面白いイベント事例

2019年頃から新型コロナウイルスの流行により、社内イベントを縮小する企業が多く見られました。しかし、コロナが落ち着き、現在では再び社内イベントを復活させたり開催方法を工夫したりしている企業も増えています。


しかし、一度途切れてしまったイベントを開催するには労力がかかるため「どのように再開したらよいのだろうか」と悩む担当者の方もいるでしょう。今回は、アフターコロナにおける社内イベントの変化や、開催方法の特徴について紹介します。イベントで社内を盛り上げたい方はぜひ参考にしてください。

アフターコロナの社内イベントはどう変わった?


まずここでは、アフターコロナにおける社内イベントの変化について解説します。これまでなかった「非接触」「非対面」という概念がコロナ渦に登場し、その影響でアフターコロナのイベントの在り方が大きく変化しています。

イベントが続々と復活

コロナウイルスの流行が落ち着き、社内イベントだけでなくさまざまなイベントが続々と復活しています。社内の内定式や歓送迎会なども再び開催されるようになり、従業員同士のコミュニケーションの機会が増加しました。


また、社会においても音楽フェスやお祭りなども復活し、活気を取り戻している様子も見られます。さまざまなイベントに参加してもよい雰囲気が社会全体に広がってきており、自社が所属する自治体のイベントに参加する機会もこれから増加していくでしょう。


しかし、依然としてオンラインイベントへの需要が一定数存在することも確かです。ライブや展示会などが復活しつつあるものの、未だ接触に不安を抱える方向けの対策が求められるでしょう。社内でイベントを実施する際は、コロナの経験や不安が拭えない従業員が一定数いることに理解が必要です。

開催方法にハイブリッド形式も登場

アフターコロナのイベント開催方法として「ハイブリッド形式」というものが登場しています。これまではオンライン、もしくはオフラインのどちらかのみで参加するイベントが多かったものの、ハイブリッド形式の誕生により、どちらでも参加できるイベントが増えてきています。


ハイブリッド形式のイベントは、オンラインとオフラインの両方の形式で同時に実施することから、参加者が自由に参加しやすい点がメリットです。


業界や業種などによって異なりますが、まだ感染に不安を感じる企業や、より多くの参加者を集めたい企業には、ハイブリッド形式のイベント開催が適しているといえるでしょう。

オフラインイベントの特徴


ここからは、オフラインイベントの特徴を紹介します。オフラインイベントには、下記の特徴やメリットがあります。


・対面でコミュニケーションを取れる

・会場で一体感を得られる

・トラブルに対して迅速に対応できる


オフラインイベントでは、参加者同士が直接会話できるため、タイムラグが発生しなかったり、より深いコミュニケーションを取ったりすることが可能です。また、実際に会場に足を運んでもらい同じ時間を共有することから、特別な一体感を得られるでしょう。


さらに、トラブルがあったとしてもその場で対処できるため、スピーディーな解決が可能です。


一方で、オフラインイベントには下記の注意点もあります。
・開催準備に時間がかかる

・会場を用意するためのコストがかかる


オンラインであればパソコンや周辺機器があればすぐに開催できますが、オフラインは会場を手配したり照明の段取りを行ったりと、準備に時間がかかる点がデメリットです。また、社内ではなく別の会場を用意する場合は、そのコストもかかるため予算の確保が必要になるでしょう。

オンラインイベントの特徴


次に、オンラインイベントの特徴を見ていきましょう。オンラインイベントには下記のメリットがあります。


・どこからでも参加が可能

・コストの削減が可能

・参加者のデータ収集ができる


オンラインイベントはデジタルデバイスからアクセスするため、世界中のどこからでも参加が可能です。また、会場を新たに用意する必要がないため、企業目線ではコストを大幅に削減できます。場所や予算を気にすることなく、開催できる点がメリットといえるでしょう。


そして、オンラインイベントではアンケートを行ったりチャットでコミュニケーションを取ったりするため、参加者のデータ収集が行えます。


一方で、オンラインイベントには下記のデメリットもあります。

・コミュニケーションにタイムラグが発生する

・通信のトラブル対応が求められる

・一体感を得にくい


オンラインで行うため、どうしてもコミュニケーションにおいてはタイムラグが発生してしまいます。お互いに話そうとした際にタイミングがかぶってしまい、会話がスムーズに進まないこともあるでしょう。また、通信トラブルが発生し、イベントが止まってしまう可能性も考えられます。


オンラインは、オフラインと比較して画面上での関わりのみになるため、どうしても一体感を得にくいのがデメリットです。社内イベントの開催は、オフライン・オンライン両方の選択肢があります。それぞれメリットデメリットがあるため、自社に適した方法を選択するのがよいでしょう。


近年、アフターコロナをきっかけに社内イベントのあり方は変化しているため、ハイブリッド開催という選択肢にも注目し、目的にあった方法でイベントを開催することが大切です。

オンラインではできないコミュニケーション


オンラインではできないコミュニケーション。そして、これが社内イベントには求められます。オンラインのコミュニケーションのメリットは、効率の良さです。必要最低限のコミュニケーションで業務が成立します。


しかし、そのオンラインのコミュニケーションの前提には、リアルな場(オフな場)でのコミュニケーションがあって初めて成り立ちます。オフラインな場で、しっかりとコミュニケーションを取っているからこそ、オンラインという効率的な環境でもストレスなくコミュニケーションを行うことができます。一見非効率なコミュニケーションが実は会社の風土づくりには欠かせません。


・何気ない雑談

・喫煙室での会話

・ちょっとした気遣い

・イベントで味わう一体感


そんな何気ないオフィスでの日常、イベントで感じる感情がこれからのオンラインでのコミュニケーションに大きな力を発揮してきます。

【アフターコロナ】社内イベントをハイブリッドで開催するメリット・デメリット


従業員が参加しやすい社内イベントを開催したいときや、多くの従業員に参加してほしいと考える場合は、ハイブリッド開催がおすすめです。ここではハイブリッド開催におけるメリットとデメリットを解説します。

ハイブリッド開催のメリット

ここでは社内イベントをハイブリッド開催するメリットを紹介します。ハイブリッド開催ではオンライン・オフラインいずれのメリットも享受できるでしょう。

参加者の意思を尊重できる

ハイブリッド開催はオンラインとオフラインから選択できるため、対面での交流に抵抗がある方も安心して参加できます。また、働き方の多様化によりオフラインで社内イベントに参加できない従業員が気軽に参加できる点もメリットの一つです。


特に、家庭の都合でなかなかイベントに参加できない従業員にとっては、ありがたい開催方法だといえます。


また、イベントに参加する方法を選べるということは、従業員自身の意見を反映できることでもあり、従業員の満足度を高める効果も期待できます。

オンラインのみより臨場感を得られる

ハイブリッドでの社内イベント開催は、オンラインのみの場合よりも臨場感を得られるメリットがあります。


オンラインのみの場合、実際の空気感が分からずどうしても従業員同士でよそよそしさが出てしまうことがあります。しかし、ハイブリッドで実施することでオフラインで参加する従業員もいるため、オンラインの従業員も、現場の雰囲気やニュアンスをより詳細に把握できるでしょう。

ハイブリッド開催のデメリット

ここからはハイブリッド開催のデメリットを2つ紹介します。開催の担当者はハイブリッドならではの温度差や開催にかかる工数の把握が必要です。

会場とオンラインの温度差を調整する必要がある

ハイブリッド開催ではオンラインのみの開催よりも臨場感を得られますが、オフラインの従業員とオンラインの従業員の盛り上がり方に温度差が発生する可能性があります。


そのため、司会進行を行う担当者には、2つの会場をうまくつなぐ役割が求められるでしょう。具体的には、共通の資料を作ったり丁寧に言葉を選んで理解を促したりすることが大切です。

手配する工数がかかる

ハイブリッド開催の場合、オンラインの設備準備とオフラインの会場手配が必要になるため、二重で工数が発生します。また、登壇者の選定だけでなく中継する担当者やトラブルに対応する担当者など、細かな役割分担も求められるでしょう。


そのため、イベント主催メンバーの人手が足りず、うまく進行ができない可能性もあります。進行に不安がある場合は、イベント会社にサポートを依頼するのがおすすめです。

参考にしたい!面白い社内イベントを紹介


ここからは具体的な社内イベントを紹介します。これから社内イベントを復活させるのであれば、一般的なイベントだけでなく、アフターコロナならではのイベントを実施するのもよいでしょう。

1.オンライン飲み会

コロナウイルスの流行時から、公私ともに行われるようになったオンライン飲み会は、アフターコロナ後も一定の需要があります。全員が自宅で参加する方法と、各部署やチームでまとまってオフィスから参加する方法があります。


なお、自宅で参加する場合は従業員に宅配サービスを使って飲み物や食べ物を届ける方法もおすすめです。いつもと異なる食事を頼めば自宅にいながら特別感を得られるでしょう。特に、従業員数が少ない企業に適した選択肢です。

2.企業内対抗駅伝

オフラインのイベントでは企業内対抗駅伝もおすすめです。部署やチーム対抗で駅伝を実施すると、社内や部署の士気を高めたり、一体感を得られたりするメリットがあります。


オンラインでの関係性が続いたからこそ、対面で体を動かしたりコミュニケーションを取ったりするのもよいでしょう。ただし、運動が苦手な従業員もいるため、配慮しながら実施しましょう。

3.観劇や美術鑑賞

希望者を募って劇団四季や歌舞伎座などをはじめとした観劇に行くのも社内イベントとしておすすめです。さまざまな文化や美術に触れることは、従業員の感性を磨くことにもつながります。


また、観劇後の食事で話が盛り上がり親交が深まるメリットがあります。人によっては新たな趣味ができるかもしれません。社内イベントでの鑑賞をとおして趣味の合う職場仲間を見つけられれば、プライベートも充実するでしょう。


また、観劇だけでなく美術館や水族館、植物園などさまざまな場所で定期的に開催すると、従業員は自分の好きなイベントに参加しやすいでしょう。

4.クイズ大会

ハイブリッド開催でクイズ大会を行うのも、社内イベントとしておすすめです。普段リモートワークで仕事をしている場合は、ミーティングの要領でクイズ大会を開催すると自宅から参加してもらえるでしょう。


クイズ大会の場合、従業員はもちろん子どもがいれば家族で参加してもらうのも一つの手です。また、遠方でも気軽に参加できるため、従業員同士のコミュニケーションを効率的に高められるでしょう。

5.キックオフイベント

ハイブリッド形式での開催は、新しいプロジェクトのキックオフイベントやプロジェクトでの成績優秀者を称えるイベントにも適しています。特に、イベントは土日に実施する機会が多いことから、子育て中の従業員は参加が難しいこともあるでしょう。


しかし、ハイブリッド開催の場合は自宅から参加できるため、多くの従業員が参加可能です。また、主催者や受賞者がオフラインで参加すると、対面ならではの良さも享受できます。

アフターコロナの社内イベントを開催するうえでの注意点


ここからは、アフターコロナの社内イベントを開催する際に知っておきたい3つの注意点を紹介します。多くの従業員に参加してよかった、また開催してほしいと感じてもらうためにもここで紹介する注意点を意識してイベントを開催しましょう。

1.従業員の意見を尊重する

社内イベントを実施する際は、内容や参加の可否について従業員の意見を尊重しましょう。一部の従業員や担当者で盛り上がっていては、社内イベントの「一体感を得られる」といったメリットを享受できません。


せっかくイベントを実施するのであれば、社内の多くの従業員が楽しめたり、有意義な時間を過ごせたりできるように内容の工夫が必要です。事前に従業員にアンケートを取り、意見を聞いておくのもよいでしょう。

2.感染対策は今後も継続

社内イベントをオフラインもしくはハイブリッド開催で実施する場合、不安を抱える従業員のために感染対策を行いましょう。近年は感染対策の規制も少しずつ緩和されているものの、やはり不安を拭えない従業員は一定数見られます。


イベント開催時は、感染対策に取り組んでいることを資料や告知の際にアピールしましょう。アフターコロナも全員が安心して参加できるイベント企画は欠かせないポイントです。

3.イベントの参加率で優劣をつけない

イベントの参加について選択肢が増えると、従業員の評価に優劣をつけてしまうシーンが増えてしまいます。オフラインで参加する従業員のほうが積極性があり企業に協力的である、オンラインは仕方なく参加しているのでは、といった認識は、社内の公平性を損なう可能性があります。


イベントの参加方法や参加の有無で、社内評価やコミュニケーションの取り方に優劣をつけてしまうと場合によっては、パワハラと捉えられてしまう可能性もあります。研修をはじめとした必須の社内イベントであれば社内評価に反映しても問題ありませんが、希望者のみを募る場合は従業員の選択の自由を尊重しましょう。

まとめ


アフターコロナという言葉が聞かれなくなるほど、私たちの生活は普段の状態に戻っています。しかし、コロナをきっかけに社内イベントの参加に選択肢が増えた点は大きな変化といえるでしょう。


開催方法にはそれぞれメリット・デメリットがあるため、理解したうえで適切な方法を選択しましょう。イベントを実施する際は、従業員の意見を聞きながら進めることが大切です。イベントの成功を目指し、企画を行いましょう。

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