表彰式企画で成功するステージの上手下手の理解と企画ポイント

イベントを開催する際はさまざまな用意が必要で、各イベントならではのルールやマナーもあります。中でもステージの「上手下手」については「どちらがどちらだろう?」と悩む方が多く見られます。今回は、ステージを利用した表彰式を行う際に知っておきたい上手下手(上座下座)について分かりやすく解説します。


また、後半ではイベントを行う実際の流れや、成功に向けたポイントも紹介するため、担当者の方はぜひ参考にしてください。


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ステージの上手と下手を理解してイベントを成功させよう


さまざまなイベントを成功させるためには「上手・下手」への理解が欠かせません。誰にどこに立ってもらうかは、参加者の役職や立場などによって大きく異なります。上手と下手を理解している方が参加者にいる場合、誤った立ち位置に案内してしまうと「この並びはおかしいのではないか」と不信感を抱かれる可能性もあります。イベント開催者は、上手下手の場所を正しく理解してスマートにイベントを進行しましょう。

表彰式の基本「上手と下手」の理解

今回は、表彰式を設計する上で、基本の基本の基本として最低限理解しておくべき言葉を解説させて頂きます。表彰式を設計する際によく出てくる言葉ですので、最低限理解しておきましょう。


まずは下記の画像をご覧ください。


画像にあるとおり、客席から向かって、左側を「下手(しもて)」、右側を「上手(かみて)」と呼びます。


場合によっては「上座(かみざ)」「下座(しもざ)」と呼ぶこともあります。なかなか現場に行くと「どちらだっただろうか」と分からなくなることもありますが、まずは「左が下手、右が上手」という言葉として覚えておきましょう。


そして、こちらが基本的なステージ上の進行イメージです。

基本的には、司会者は、下手側が一般的ですが、会場の設備などによって上手側に配置される場合もあります。


ただし、プレゼンターは下手、受賞者は上手というのが基本です。


逆のパターンも禁止というわけではありませんが、スタンダードな立ち位置と異なるため若干違和感を持つ方がいるかもしれません。できる限りこの立ち位置を意識するのがおすすめです。

覚えておくとイベント制作会社との打ち合わせにも便利!

上手と下手について理解を深めておくと、会場を手配したりイベントを外部に依頼する際にコミュニケーションが取りやすくなったりします。


例えば、イベント制作会社との電話で立ち位置について「上手側に〇〇賞を受賞した人に立ってもらう」「下手の袖に〇〇をスタンバイしてほしい」などの具体的な指示が出せるようになります。外注する場合、イベント制作会社は上手下手の概念を理解しているため認識のずれも発生しにくいでしょう。


もしコミュニケーションを取る中で、自分の上手下手に対する認識が合っているか不安な場合は、思い切ってイベント制作会社の担当者に確認してみるのも一つの手です。


表彰式の基本として、まずは上手下手の言葉を理解し、より質の高い表彰式を目指していきましょう。

【位置を覚えたら】表彰式の流れを確認しよう


上手下手の概念を理解したら、次は表彰式の流れを把握していきましょう。ここではまず表彰式を「誰に」対して行うのかを紹介します。表彰式は、実際に受賞する人はもちろん、他の参加者にとって意味のあるものにする必要があるでしょう。

表彰式は誰に対して行うのか?

表彰式は受賞者だけでなく、すべての参加者に対しても行うものという認識を持ちましょう。ここでは表彰式が受賞者と参加者に与える影響を紹介します。

①受賞者

まず、表彰式は受賞する人のために行われるという認識を多くの方が持っているでしょう。なんらかの成果を出した受賞者が、多くの人から祝福され、自分の頑張りを認めてもらえる場が表彰式です。


社内表彰式の場合は、祝福されたことをきっかけに「より業務に邁進しよう」というモチベーションも生まれるでしょう。

②参加者

表彰式は受賞者だけでなく、すべての参加者にとっても意味があるものです。表彰式に訪れる参加者は時間をかけて会場に来てくれています。またイベントを開催するコストをかけて人を集めているため、コストに見合う内容に仕立てる必要があるでしょう。


受賞者を褒め称えるという目的と合わせて、参加者が「自分も次は表彰してもらおう」「今日は来て良かった」と感じられるような表彰式を企画することが求められます


表彰式を企画する担当者は、受賞者に対する労いの気持ちはもちろん、参加者の今後の行動にポジティブな影響を与えられるような内容にする必要があるでしょう。そのためにはこれから紹介するいくつかのポイントを押さえる必要があります。

表彰式に大事なポイントはこの2つ!


ここでは表彰式を企画する際に知っておきたいポイントを紹介します。表彰式を設計する際に、大事なポイントはこの2つです。


STANDARD
SURPRISE


表彰式は基本的な流れを押さえる「STANDARD」な形式に、参加者をワクワクさせるような「SURPRISE」をバランス良く取り入れることで、より良いものに仕上げられます。

①STANDARD

参加者に違和感を持たれないよう表彰式の基本を意識しましょう。最初から基本を崩しすぎた表彰式は、参加者に対して正しくメッセージを届けることができません。


なお、ここでいうスタンダードとは、下記があります。
・受賞者をしっかりと称える
・参加者に受賞理由やナレッジを理解してもらう
・進行をスムーズに行う

まずは、基本に忠実に丁寧な表彰式の設計がまずはとても大事なのです。

②SURPRISE

基本を守った設計が終わったら、サプライズ要素を取り入れていきましょう。適切にサプライズ要素を含めることは、参加者に良い印象を与えられます。


もっとも、サプライズの連続は参加者を疲れさせる原因にもなりかねません。そのためスタンダードとのバランスを考えながら、適度にサプライズ要素を組み込んでいくと良いでしょう。なお、サプライズの演出方法については下記の記事で紹介しているため、ぜひ参考にしてください。


以下の記事では、弊社がサポートした表彰式の事例を紹介していますので、あわせてチェックしてみてください。

受賞者全員集合!全員の顔を知ろう。コミュニケーション顔ビンゴのある表彰式を開催!

表彰式を開催するまでの流れ


ここからは、表彰式を開催するまでの流れを5つのステップに分けて紹介します。表彰式は当日の動きをスムーズにするための事前準備が欠かせません。また、担当者だけでなく参加者も当日スムーズに動けるような仕組みづくりを行いましょう。

日程やタイムテーブルの設定

まず表彰式をはじめとしたイベントを行う際は、実施する日程やタイムテーブル準備にかかる日の設定を行いましょう。


特に、社内イベントの場合は基本的に社員が全員参加するため、業務との兼ね合いも意識する必要があります。部署によっては繁忙期の最中でイベントの参加そのものが難しいこともあるでしょう。


日程を早めに設定すると、参加者にスケジュールを押さえてもらうだけでなく表彰式そのものにどれぐらい準備が必要かも逆算して行えます。初めて表彰式を実施する側になった際は、日程にゆとりを持つことをおすすめします。

参加者の選定

日程が定まったら参加者の選定を行いましょう。社内イベントの場合は社員全員が参加するのか、各部署から参加者をピックアップするのかで開催規模が異なります。参加者については早めに候補を挙げて声かけを行いましょう。


なお、表彰式の場合は選考基準を先に公表しておくことが大切です。どのような理由で表彰されるのかという基準を明確に示しておかなければ、他の社員が「なぜあの人が表彰されたのだろうか」と不満を抱くトラブルにもつながります。選考基準は客観的に見て納得できるものを公表しましょう。

受賞者の判断基準を決定

受賞者には明確な基準設定が必要です。この基準は自社の評価制度やビジョンと照らし合わせ、共通点があることを確認してから決定しましょう。


表彰式において基準が統一されていると、他の社員が目指すべき基準を把握できるため「どのように頑張ればいいか」と将来への見通しを持てるようになります。また、社内表彰で判断基準を明確にして上手に事を進めると、自社の理念やイメージを社内中に浸透させる効果も期待できるでしょう。

進行用の台本を作成

表彰式では司会者用の台本を作成しておくのもおすすめです。台本は表彰式を正しく進めるために役立ちます。プログラムの手順やセリフなどを記載しておくことで、当日の緊張した空気の中でもスムーズに進行できるでしょう。


なお、開会の言葉や受賞者の挨拶など、参加者用の台本もあるとより親切です。また、台本を用意できなかったとしても、受賞者の挨拶の際に司会者が質問形式で言葉を投げかけて、コメントしやすい環境づくりを行うと良いでしょう。

会場・照明や音響の準備

表彰式を外部の施設を借りて行う場合は、早めに手配を行いましょう。なお、表彰式の実施にあたっては、自社で完結させずに運営のプロに相談する方法もおすすめです。設備においても自社で実施する場合は、既にあるものを使用すれば問題ありません。しかし、機材を新たに借りる必要があればを検討しましょう。


機材を借りる場合も費用がかかるため、イベントそのものを完全に外部へ委託する」方法も効率的です。「表彰式の準備にかける時間がない」という場合は一度イベント制作会社に相談してみるのも一つの手です。

表彰式を成功させるためのポイント


ここからは表彰式を成功させるために知っておきたい、4つのポイントを紹介します。事前準備を行った後は当日の流れをイメージしながら「本当に企画が適切か」を確認してみましょう。


この際、担当者だけで決めるのではなくイベント制作会社や他の社員の意見を取り入れてみるのも良いでしょう。

表彰式の流れにメリハリはあるか

表彰式を始めとしたさまざまなイベントは淡々とした調子で進むため、受賞者も参加者も飽きてしまう可能性があります。そのため、表彰式の流れにはメリハリを持たせましょう。


例えば、真剣な話の時とカジュアルな時間を交互に盛り込むといったものが挙げられます。台本を制作した際に基本的な流れを抑えながらも、最後に「表彰式全体にメリハリを持たせられているか」を確認してみましょう。

照明や音響は適切か

イベントでは台本をもとにした進行や話し方ももちろん大切ですが、照明や音響などで場を盛り上げる演出も重要です。受賞者の発表の際に照明や音楽を効果的に使用したり、挨拶の際はBGMの音量を下げたりするなど、適切なタイミングでの演出を意識しましょう。


なお、もし音響や照明について疑問点がある場合はイベント制作会社のサポートを受けるのもおすすめです。数々の経験をもとに適切なアドバイスを受けられるでしょう。

イベントのシナリオ作りが適切か

表彰式をはじめとしたイベントでは、形だけの台本にならないように、人を動かすシナリオを作っているという観点が大切です。イベントがどのようにしてはじまり、参加者に何を得て帰ってもらいたいかを意識しながら、ストーリーを仕上げるように台本を作成していきましょう。


具体的なイメージとしては、物語を書くような感覚、また動画を作るような感覚で台本作りを行いましょう。流れがある台本は担当者がインプットしやすく、また表彰式全体で統一感が生まれるというメリットもあります。

ユーモアのあるスピーチ内容か

表彰式では多くのスピーチが行われます。社内表彰式であっても、受賞者や会社の代表の挨拶など多くの人がスピーチを行うので、聞いている人を飽きさせないように笑いを交えるのもおすすめです。


特に、代表者のスピーチの場合、最初から最後まで真面目なものだと従業員は疲弊してしまう可能性があるでしょう。この際、代表者の失敗エピソードや思わず笑ってしまうようなエピソードを盛り込むと、参加者全員が楽しみながら話を聞けるようになります。


なお、スピーチにおいては事前にある程度考えてもらい、運営側で台本として整えて用意するなどのサポートを行うのもおすすめです。

表彰式は自社で進める?依頼する?


表彰式はいくつかのポイントを押さえた事前準備を行うことが成功の鍵です。しかし、普段の業務を行いながら準備を行うには「時間が足りない」と悩むこともあるでしょう。ここでは表彰式を自社で進めるメリットと、外部に依頼するメリットをそれぞれ紹介します。

自社で進めるメリット

表彰式を自社で進めるメリットは下記の3つです。
・コストを軽減できる

・柔軟な対応でアットホームな表彰式にできる

・社内でイベントのノウハウを構築できる


外部に依頼する場合、クオリティが高くなるにつれてコストはかさみます。しかし、社内で進める場合は外部委託の費用を抑えられるため、最低限のコストで進められるでしょう。


また、社内のアイディアをもとに表彰式を行うため、急な変更にも柔軟に対応ができて、社員の意見を反映したアットホームなイベントに仕上げることも可能です。一度でも表彰式を自社で行うと、ノウハウを構築できるため、その後のイベント開催もスムーズに進められるでしょう。

外部に依頼するメリット

表彰式を外部に依頼するメリットは下記の3つです。

・本格的なプランを企画から提示してもらえる

・当日の進行も任せられる

・イベントにかかる工数を抑え担当者の負担を軽減できる


これまで社内で表彰式を実施したことがない場合、担当者はどのように進めたらいいか迷うかもしれません。外部に依頼することで本格的なプランを提案してもらえるため、計画から実行までスムーズに進められるというメリットがあります。


また、当日の司会進行もイベント制作会社に依頼できるため、担当者は「うまく進められるだろうか」といった不安を抱えずに済みます。そして、担当者はイベントにかける工数を抑えられるため、自分の本来の業務に集中できる点も大きなメリットです。


社内で表彰式を一度も実施したことがない場合は、初回をイベント制作会社に依頼するというのも良いでしょう。初めは専門家の力を借りながら進めていき、社内にノウハウが構築されてきてから内製化するのも一つの手です。


以下の記事では、弊社がサポートした表彰式の事例を紹介していますので、あわせてチェックしてみてください。

全社員の前であのレッドカーペットを歩きたい!800人の見守る中の表彰式を開催

上手と下手に関するよくある疑問


ここでは表彰式や上手と下手などイベントに関してよくある質問に回答します。疑問点をなくし、社内表彰式を成功させましょう。

上手下手と上座下座の違いは?

上手下手と上座下座には大きな違いはありません。基本的にどちらも舞台上の位置や流れを表す際に使用するものです。


上手下手と上座下座についてはさまざまな説がありますが、もともと上座下座と呼ばれていたものが、上手下手という表現に変わっていったという説が一般的です。イベントについて打ち合わせを行う際は、どちらの表現でも問題ないでしょう。

上手と下手は「向かって右左」という判断で正解?

上手と下手は、お客様から見てステージの右と左という判断が正解です。なお打ち合わせで説明する際は「客席から見て左」「後ろのカーテンを右手に」などと周囲のものと併せて使用すると理解を促せるでしょう。

上手と下手の上手な覚え方はある?

上手と下手という概念はなかなか普段使用しないものなので、どちらも覚えるのが難しい場合は片方のみを覚える方法もおすすめです。


例えば、「左側が上手」と覚えておくと、残りは自動的に右が下手だと覚えられるようになります。なお、上手と下手の概念は何度も繰り返し触れることで自然と身についていくので心配いりません。社内イベントを実施していく中で少しずつ覚えていきましょう。


表彰式は一度だけ実施するのではなく毎年繰り返すことで、社員にとって良い影響を与えます。場数を踏むことで式典での振る舞い方は自然と身につくはずです。

まとめ


表彰式の進め方は経験しなければ、なかなか見通しを持てず難しいと感じることが多くあります。もっとも、いくつかのポイントを守ることで当日の流れもスムーズにできるため、今回紹介したポイントを意識しながらスケジュールの計画や台本の作成を進めていきましょう。それでも難しいと感じる場合は、イベント制作会社への依頼がおすすめです。


表彰式以外にも「社内イベントをもっと良くしたい」「もっともっと社員の成長の機会にしたい」「マンネリ化してしまっているのをなんとかしたい」などの悩みをお持ちの方はぜひGROWSにご相談ください。経験豊富なスタッフが一丸となって皆様のイベント成功をお手伝いします。

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