参加したくないと思われる社内イベント3選!成功のポイントは?

社員のモチベーションを高めたい。

社内のコミュニケーションを円滑にした。

社員のロイヤリティを向上させたい。


等の理由で社内行事を開催するケースが多くあると思います。

何らかの理由で会社の社内行事を行っている会社は全企業の80%以上と言われていますね。

一時期景気が厳しかった時期は開催が減った時もあったようですが、今は働き方の多様化や、社内コミュニケーションの大切さが見直されてきたところもあり開催も増えているようです。


しかし、そんなポジティブな企画趣旨のはずなのに、実際にはYahoo!で「会社行事 」と検索してみると、ネガティブな意見が圧倒的に多いのです。ご存知でしたか?


「参加したくない」

「強制なのか」

「開催してほしくない」

「欠席」


等のキーワードが多く並んでいます。

中には労務違反ではないのか!というようなものまであります。もちろん全ての会社、全てのイベントに対しての意見ではなく、一部の意見であるのですが、こういった声が多くあるということもまた事実であると思います。


一方で

「参加してモチベーションが上がった」

「普段会えたない仲間と会えた」

「仲間との距離感が縮まった」

「経営陣と会話できた」


などのポジティブな意見もあります。本人の気質のようなものを置いておけば、上手に活用できている会社とできていない会社とで効果が大きく変わってきていることがうかがえますね。


社内イベントはどうしてもTOPからの意向が反映されやすく、幹部の方の自己満足になってしまうと参加者のモチベーションは下がってしまう傾向にあるようです。社員の皆さんは、「日々の業務で忙しいのになんでいかなくてはいけないのか」というようなマインドの方も多くいます。


企画側の自己満足にならないような、参加者の意図を汲んだ社内イベントを作り上げていくことが大事なことですね。そこで、今回はこんな社内イベントは嫌だと思うベスト3をご紹介します。もし当てはまっていたら黄色信号です。

社内イベントは必要ない?


結論として、社内イベントは実施することで社員の結束を高めたり離職率を低下させたりする効果があるため必要な要素です。そのため、一概に「必要ない」と言い切るのは難しいでしょう。しかし、社員の実情は「参加せず普通に休みたい」「社内イベントなんていらない」と感じる人もみられます。


実施方法や内容、そして頻度によってはパワハラやセクハラの温床にもなり得るため、実施する際は慎重に内容を見極めていきましょう。社員の意見や要望を聞きながら企画すると、社内イベントは社内の士気向上やコミュニケーション活性化に役立ちます。

嫌がられやすい社内イベント


ここからは社員に嫌がられる傾向にある社内イベントを3つ紹介します。いずれも「苦手」を感じる社員の意思を無視したものや、一部の社員にとってデメリットがあるイベントは避けられる傾向があります。

①無理やりなスポーツ大会

野外に出て、仲間といつもと違うコミュニケーションを取ろう!

そして一体感を作る。その趣旨はとても素敵です。


しかし社員の中には、運動が苦手な方、スポーツが不得意な方もいるのも事実です。そういう方向けの企画も同時に考えてあげると優しいイベントになりますね。無理やりさせられるスポーツは逆に嫌な思い出となる可能性もありますからね。


「X」(旧Twitter)でも多くのネガティブなコメントが上がっているのも事実です。

②接待まがいの社員旅行

日本の企業の社員旅行実施率は45%前後とのことです。ほぼ半数の会社が実施している計算になりますね。結構多いんだなぁというイメージです。中には海外への旅行などを企画するケースもあるようですね。


非日常感を作ることで、社員同士の交流を深めよう。企画趣旨は、とても価値のあるイベントです。しかし中には、役員の接待になった。長時間の拘束。などというネガティブコメントもちらほら。いかに社員の方が参加したいと思う旅行企画を考えることが出来るかがポイントになりそうなりそうです。

③押し付け感のある懇親会

忘年会や、新年会、花見、花火大会など懇親イベントも多くの声がありますね。無理やり出し物をさせられたや、舞台上に上げられた。練習に付き合わされた。などが挙げられます。社員に負担が大きかったり楽しみよりもストレスが大きかったりするイベントは、嫌がられる傾向があります。

社内イベントが嫌われる理由


ここでは社内イベントが社員から嫌われる具体的な理由を解説します。「社内イベントはないほうがいい」と考えられてしまう背景には、4つの理由が潜んでいます。

事実上の強制参加

第一に、強制参加のイベントは社員から嫌がられる可能性が高いでしょう。社内イベントは強制参加のものも多い一方、任意参加の場合もあります。任意で参加の可否を社員に委ねると、イベント嫌いな人も安心して参加を見送れます。


しかし、実際は不参加を快く思わない上司や評価への影響を考えて、しぶしぶ参加するといったケースが往々にして見られます。名目上は任意参加であっても、暗黙の了解で事実上強制参加であるといった社内風土があると、イベントそのものが嫌われる原因にもなります。


参加については、一度社内の雰囲気から見直す必要もあるでしょう。

費用を徴収される

イベントで費用が発生する場合も、社員は快く思いません。たとえば、飲み会や忘年会といったイベントは会費を徴収されることが多いです。強制参加のイベントでは無理やり会費を給与から天引きされるケースもあり、参加したくなくても払わなければならない悩みを抱えます。


参加費の額やイベントの頻度によっては、会費が生活の大きな負担になる場合もあります。せっかく汗水垂らして働いたお金にもかかわらず「行きたくないイベントに支払うのは納得がいかない」と感じることもあるでしょう。


イベントの費用を福利厚生に含めるなど、費用面での不満解消が求められます。

休日返上で参加しなければならない

社内イベントは休日返上で参加するものが多く、実質的に休日が1日潰れてしまいます。また、イベント参加は業務ではないため、いくら上司や周りを気遣ったところで給与が出るわけではありません。プライベートと仕事を分けたいと考えている社員にとっては「メリットがない」と感じられるでしょう。


特に、翌日が月曜日などで仕事がある場合は、疲労が蓄積したまま業務に臨まなければならないため「休んだ気がしない」とストレスを抱えるきっかけにもなり得ます。イベントの開催日程は、本来の業務に支障が出ないスケジュールが求められるでしょう。

準備やスケジュールの段取りを組まなければならない

社内イベントの開催は事前準備が必要です。イベント会社に依頼しない限り、多くの準備を担当者が業務と並行して行うことになります。幹事役や部下の立場にある社員は、飲み会や花見、バーベキューや忘年会といったイベントの段取りを組まなければなりません。


通常の業務に加え、会場の予約やケータリングサービスの段取りなども行わなければならないため業務外の負担が大きく、残業が発生する可能性もあります。特に、繁忙期に入っている場合は業務へしわ寄せがくる場合もあるため、会社全体でのスケジュール調整が求められるでしょう。

社内イベントに価値があることは事実


今回はネガティブコメントを中心に紹介しましたが、社内イベントに価値や効果があることは事実です。社員同士のコミュニケーションを円滑にしたり、会社の理念を伝えたり、仲間と親睦を深めたり。


では、どうやってこれらの目的を達成していくことがポイントなのでしょうか。ポイントは、下記の2点です。


①企画の内容

②広報


企画アイデアが社員の方が参加してみたいと思う企画であること。そしてそう思ってもらう仕掛けとして社内広報があります。このポイントを解決させて頂くために、弊社では社内イベントサポートを実施させて頂いています。


社員の巻き込みがうまくできていない。参加者の満足度が低い。倦怠感がある。

など、社内イベントにお困りの際は、お問い合わせください。

社内イベントにおける企画とは

社内イベントの実施する際、一部の担当者や所属部署の部下に丸投げするような方法は失敗につながりやすい傾向にあります。そのため、主導となる担当者をアサインし、企画書を作成しながら上司や広報部門と連携を取りながら進めていきましょう。


なお、イベントの実施形式は工夫次第でいくらでもアイデアはあります。大切なのは各種準備と手配の段取りを企画段階である程度練ることです。具体的な開催のポイントは後述しますが「何をやるか」よりも事前準備や社員目線でニーズが高いイベント開催を目標に進めましょう。

広報部門はどのように立ち回るべき?

社内イベントの実施は広報が関わることで、参加率向上や満足度の高いイベントにしやすい傾向があります。社内報やオウンドメディアを活用し、社内イベントの存在をアピールすることで社員への周知や採用ブランディングにもつなげられるのです。また、広報部門が発信することで「会社主体の意義のあるイベント」と認識してもらえます。


各部署発信で実施する社内イベントの場合は、広報や人事、総務とも連携を取りながら開催に臨んでいきましょう。

参加したいと思わせる社内イベントの特徴


ここからは多くの社員から「参加したい」と思ってもらえる社内イベントの特徴を5つ紹介します。モチベーション高く参加してもらえるイベントの特徴は、社員目線で企画されているか否かです。参加者視点での企画・立案を行いましょう。

プライバシーを尊重している

社内イベントの開催は、任意参加を基本とし、参加の有無を社内の評価に影響させないことが大切です。周囲からの評価を気にしてしぶしぶ参加しなければならないイベントは避けましょう。特に、プライバシーや休暇を尊重しないイベントは、会社の運営上、適切とはいえません。

各部署のスケジュールや忙しさに配慮している

部署によっては忙しく、イベントどころではない場合もあります。社内イベントのスケジュールを組む際は、各部署に相談して業務ボリュームやスケジュールを調整して進めましょう。


特に、一部の部署が大きなプロジェクトに関わっている最中は、業務へしわ寄せがくる可能性もあるでしょう。イベント担当者は全体の業務状況を把握したうえで、企画を提案する必要があります。なお、イベントを少人数で開催する場合でも、社員のプライベートの予定にも合わせる配慮が欠かせません。あくまで業務でなくイベントである認識を持ちましょう。

性別や能力に依存しないイベント内容にしている

イベントの実施内容は奇をてらったものでなく、万人受けしやすいものが無難です。特に、盛り上がるとされているスポーツ大会は、運動の得手不得手があるため嫌われやすい傾向にあります。


また、飲み会も一般的なイベントではあるものの、酒の席では酒が苦手な社員にも配慮が求められます。モラハラ・アルハラといった用語が登場するほど、社員の意思はセンシティブに対応が求められるでしょう。

事前に社員へヒアリングしている

社員の意思をイベントに反映するためには、イベントの内容を事前にヒアリングして決定する方法がおすすめです。意思確認を行ったイベントは参加率が高い傾向にあります。一方的なイベントは「参加したくない」と思われやすいため、アンケートや軽い面談などで事前のリサーチをしておきましょう。


なお、イベント開催におけるリサーチとヒアリングは毎回行い、社員の好きなイベントの傾向を掴むのもおすすめです。

開催頻度が適切

社内イベントは内容だけでなく、開催頻度にも注意が必要です。開催頻度が多いほど、社員は休みを満喫できなくなる可能性があります。


もしも過去にイベントを実施したことがある場合は、定期的にアンケートを取って頻度が適切かどうかを判断しましょう。あくまでイベントであることを忘れずに、社員のニーズに合わせて適切な範囲で実施していきたいものです。


どれだけ盛り上がるイベントを開催できても、「回数が多い」「マンネリ化する」と感じられては効果が薄れてしまいます。


以下の記事では、社内イベントの事例を紹介していますので、あわせてチェックしてみてください。

運動が苦手な方も参加してね!ゆるっと社内運動会の最後は感動のフィナーレへ

社内イベントを成功させるポイント


ここからは社内イベントを成功させるために知っておきたい2つのポイントを紹介します。「目標を定める」「社員の意思を大切にする」という点が大切です。

目的を明確化する

社内イベントを実施する際は、社内イベントを通じて「どんな目的があるのか」「どのような改善や効果が得られるのか」を明確化したうえで内容を決めていきましょう。また、イベントの情報は早い段階から社員へ周知させておく必要があります。


イベントの実施目的が明確になると、参加意欲の高い社員が集まりやすいほか、必要性を感じて参加する社員も増えるでしょう。特に普段からモチベーション高く業務に取り組む社員の場合は、イベントの目的が適切だと「業務での成長につながる」と参加することもあるでしょう。

無理強いしない

社内イベントを任意参加にする場合、無理強いは厳禁です。社内研修や式典など、業務の一環のイベントであれば強制参加も可能ですが、そうでない場合や休日に実施する場合は、プライベートの事情が社員によって異なるため、個人へ配慮した実施方法を取っていきましょう。


特に、会費を取る場合は強制参加ではなく任意参加にすることがおすすめです。会費を取られ、かつ満足できないイベントへの参加はモチベーションの低下につながります。スポーツ系や旅行系など、イベント内容によって参加の意欲の強さが異なる場合には特に注意が必要です。 


また、参加の有無で通常業務に悪い影響が出ないよう、担当者には配慮が求められます。「イベントに参加しなかったから査定の評価を落とす」といった事態につながらないよう、任意参加の意味合いを周知したり、ルールを設けたりすることが必要です。イベントの参加費を掲載する際は、資料に「参加の可否は評価に関係しません」と付け加えておくと親切でしょう。

社内イベント以外で社員同士の連携を強化する方法


社内イベントは社員同士がコミュニケーションを取ったり、親睦を深めたりするために実施される機会が多いですが、社内イベント以外でも社員同士のコミュニケーションを強化する方法があります。


ここでは社内イベントの実施と並行して取り組みたい、コミュニケーションツールの導入やアイディアを提案します。特別なイベントだけでなく、日頃から社員同士でコミュニケーションを取れる環境づくりを行いましょう。

チャットツール

社内におけるコミュニケーションは社内イベントだけに限定する必要はありません。もしも全体でコミュニケーションが不足していたり、また不便さを感じたりする場合はチャットツールを導入するのも良いでしょう。


チャットツールはリアルタイムで社員がスムーズにコミュニケーションを取れるため、事前にアポイントを取ったりスケジュール調整をしたりする必要がありません。チャットツールによってはグループを自由に作成でき、必要な人とまとめてコミュニケーションを取れるものもあります。


そのため、「プロジェクトごと」「同期ごと」などとカテゴリ分けしてグループを作成するのも良いでしょう。ただし、グループを作成するとトラブルになる可能性も高くなるため、社内でルールや使用範囲を決めておきましょう。

社内表彰制度

コミュニケーションの一環として、社内表彰制度の実施もおすすめです。社内表彰制度は個人やチームの成果を正当に評価できるため、離職率の低下や公平な評価、モチベーションアップに効果が期待できます。


なお、社内表彰制度を実施する際は、表彰の基準を明確化し、部署間で格差が起こらないよう公平性を保つことが大切です。表彰基準が曖昧だと「なぜあの人が受賞しているのかがわからない」「今後どの基準を目安に目指せばいいかわからない」とトラブルのもとになります。


社内表彰制度には表彰だけでなく、別途インセンティブを設ける方法があります。具体的には、報酬や特別休暇を得られるといったものです。必ずしも金銭である必要はないため、会社の組織風土に合わせて適切なものを設定していきましょう。内容によっては、社員のモチベーション向上にも寄与します。


以下の記事では、社内表彰式の事例を紹介していますので、あわせてチェックしてみてください。

【社内表彰式】総勢2000名参加のハイブリッドイベントを開催!使用PCの数も50台超え。圧倒的なスケールで開催!

リモート飲み会

新型コロナウイルスの流行を機に、リモート飲み会に注目が集まりました。現地での飲み会の場合、他の人に気を遣ってお酒を飲むペースを調整したり酔ってしまった人を介抱したりとストレスを感じます。


しかし、任意参加かつリモートでの飲み会の場合は参加者にとってハードルが低く、ストレスフリーで楽しめるでしょう。自宅にいながら飲み会に参加できるため、休日を潰しにくく、移動の時間が省けるといったメリットがあります。


開催の担当者としてもお店の予約や席の配置を気にする必要がないため、準備の工数を省けるでしょう。ただし、飲み物の手配に費用がかかるため事前に見積もりを取ったり、準備したりする必要があるでしょう。


以下の記事では、オフラインイベントの事例を紹介していますので、あわせてチェックしてみてください。

ZOOMで繋ぐ社員の絆!あの企画もこの企画もオンラインで実施の社内パーティーを開催。

まとめ


社内イベントは、社員同士がコミュニケーションを取るきっかけになったり、士気を高めたりするために効果的です。しかし、社員の意思を汲み取らずに実施すると、思ったように参加者が集まらなかったり、コストだけがかかったりする可能性もあります。そのため、多くの人が参加でき、かつ無理なく楽しめるイベントの企画がおすすめです。

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