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実録!社内懇親会

周年イベントで盛り上がるゲーム企画!条件に当てはまる社員を探す「THE ONE」

周年イベントでは、会社の歴史やこれまでの商品、創業当時のエピソードなどを紹介する機会が多くあります。節目のタイミングだからこそ、これまで歩んできた時間を振り返ることには大きな意味があります。

一方で、会社の歴史を作ってきたのは、そこで働いている社員です。

同じ会社に何年も勤めていても、すべての社員について詳しく知っている人はほとんどいません。部署が違えば仕事で関わる機会も少なくなりますし、拠点が離れていれば一度も話したことがないケースもあります。

そこで、周年イベントをきっかけに「会社」だけではなく、そこで働く「人」に注目してみるのも面白いのではないでしょうか。

今回ご紹介する「THE ONE|たった1人を探せ!」は、ある条件に当てはまる社員を、少しずつ公開されるヒントから探し出す参加型クイズです。

例えば、最初に発表される条件が「海外20カ国以上を訪れたことがある社員」だったとします。

この時点では名前も部署も分かりません。参加者はテーブルのメンバーと相談しながら、自分たちが知っている社員を思い浮かべます。その後、勤続年数や勤務拠点、職種などのヒントを順番に公開し、少しずつ人物を絞り込んでいきます。

最後に3名の候補者を表示し、各チームが最終回答。そして正解発表では、会場にいる本人を紹介します!

社員を当てて終わるのではなく、そこから本人のエピソードまで知ってもらう。この流れを作ることで、クイズそのものが社員紹介のコンテンツになります。

今回は、周年イベントの懇親会で楽しめる「THE ONE」の作り方と、実施する際のポイントを分かりやすく解説します。


1.ヒントから「たった1人」の社員を探していく

THE ONEのルールはシンプルです。

最初に、ある社員だけに当てはまる条件を発表します。例えば「フルマラソンを10回以上完走した社員」という問題です。

この段階では候補者を表示しません。

参加者は自分たちの知っている社員や普段の印象から、誰なのかを予想します。ただし、社員数が数百名いる会社であれば、最初から正解するのは簡単ではありません。

そこで、少しずつヒントを追加します。

最初は勤続年数、次に勤務拠点、その次に職種というように、人物像が少しずつ見える情報を出していきます。最後は3名程度の候補者を写真と名前で表示し、その中から最終回答を選びます。

早い段階で正解したチームには高得点、ヒントを多く見てから正解したチームには少ないポイントを付けるようにすると、どのタイミングで回答するかという駆け引きも生まれます。

最初はまったく分からなかった人物が、ヒントを聞くたびに少しずつ見えてくる。この過程そのものがTHE ONEの面白さです。


2.社員紹介を「聞く時間」から「知りたくなる時間」に変えよう

社内イベントで社員紹介を行う場合、名前、部署、勤続年数、趣味などを順番に紹介する方法が一般的です。

もちろん情報は伝わりますが、大人数の前でプロフィールを読み上げるだけでは、その社員に関心を持ってもらうことは簡単ではありません。

THE ONEでは順番を逆にします。

先に社員について考えてもらい、最後に本人を紹介します。

海外20カ国以上を訪れた社員なら、参加者は問題を考えている数分間、その人物について想像しています。どんな人なのか、なぜそんなに海外へ行っているのか、仕事でも海外に関わっているのか。答えを知らないからこそ興味が生まれます。

その状態で本人が登場すると、プロフィールの見え方も変わります。

つまりTHE ONEは、社員情報を伝えるゲームではありません。正解発表までの時間を使って、その社員を知りたくなる状態を作るゲームです。

周年イベントのように普段接点のない社員が集まる場では、特に相性の良い企画です。


3.問題は事前アンケートから探す

THE ONEを作るうえで重要なのが、問題となる社員をどう探すかです。

運営担当者だけで候補を考えると、どうしても社内で有名な社員や役職者に偏ります。そこでおすすめなのが、イベント前に社員アンケートを実施する方法です。

海外へ行った国の数、スポーツ経験、持っている資格、学生時代の活動、以前の仕事、長く続けている趣味など、答えやすい質問を幅広く用意します。

集まった回答を見ていくと、運営側も知らなかった社員の一面が見つかることがあります。

500名の中で一人だけフルマラソンを10回以上走っている。珍しい資格を持っている。学生時代に全国大会へ出場していた。前職が現在とはまったく違う仕事だった。

こうした情報は、企画担当者が作る必要はありません。

社員の中にすでに存在しているエピソードを探し出し、ゲームに変えていきます。

もちろん、アンケート回答をそのまま使用するのではなく、問題にしたい社員が決まったら本人へ確認します。どの情報まで紹介してよいのか、写真を使用してよいのかを事前に確認したうえで問題を制作します。


4.「すごい社員」を決めるゲームにはしない

問題を考えるときに気をつけたいのが、THE ONEを「社内No.1決定戦」にしないことです。

売上1位、表彰回数1位、営業成績1位といった問題ばかりになると、通常の表彰式とあまり変わらなくなります。

このゲームで探したいのは、必ずしも一番優秀な社員ではありません。

例えば、20年以上同じ趣味を続けている社員、珍しい楽器を演奏できる社員、海外で働いた経験を持つ社員、学生時代に意外な競技をしていた社員など、その人ならではのエピソードを題材にします。

仕事とは直接関係のない内容でも構いません。

普段の業務だけでは知ることができない一面が見える方が、正解発表後の社員紹介にも広がりが出ます。

社員を優劣で比べるのではなく、一人ひとりが持っている違いをゲームにする。この考え方がTHE ONEでは大切です。


5.ヒントは「少しずつ分かる」順番で作る

問題が決まったら、次にヒントを作ります。

最初のヒントで答えが分かってしまってはゲームになりません。一方で、最後まで情報が曖昧すぎても参加者が考えることを諦めてしまいます。

例えば「海外20カ国以上を訪れた社員」が正解者なら、最初は年代や勤続年数など比較的広い情報から始めます。

次に勤務拠点、職種、経験など、少しずつ範囲を狭めます。最後に3名の候補者を表示すれば、会社のことをあまり知らない若手社員でも回答できます。

得点は、ノーヒントで正解すれば5ポイント、最初のヒント後なら4ポイント、次のヒントで3ポイント、最後の3択なら1ポイントといった形が分かりやすいでしょう。

重要なのは難問を作ることではありません。

参加者がヒントを見るたびに「もしかしてあの人では?」と考えられる状態を作ることです。


6.正解発表は「本人を紹介する時間」まで含めて考える

THE ONEで最も大切にしたいのが正解発表です。

最終回答が決まったら、スクリーンに名前を表示するだけではなく、会場にいる本人を紹介します。

カメラ設備があれば本人の表情をスクリーンに映し、照明演出ができる会場なら、その席へスポットを当てても面白いでしょう。

そして、本人が分かったところですぐ次の問題へ進まず、30秒から1分程度だけエピソードを聞きます。

海外を何十カ国も訪れている人なら、一番印象に残っている国。珍しい資格を持っている人なら、取得した理由。スポーツ経験なら、始めたきっかけや今も続けているのか。

長いインタビューは必要ありません。

参加者がクイズ中に気になったことを一つ聞くだけで十分です。

ゲームを通して一度興味を持っているからこそ、短い話でもその社員のことが記憶に残ります。


7.大人数でも実施できるように回答方法を変える

THE ONEはクイズ形式なので、参加人数に大きな制限はありません。

数十名程度ならフリップや回答用紙でも実施できます。数百名以上の周年イベントであれば、テーブルごとの代表者がスマートフォンから回答する方法にすると集計しやすくなります。

問題数は5~6問程度、1問3分前後にすると、20~25分程度の懇親会コーナーとしてまとめられます。

大人数で実施するときは、社員数が多いからといって問題を難しくしすぎないことも重要です。

ヒントを出すたびに対象者を絞り、最後は必ず数名の候補までたどり着けるようにします。

「知らない社員だから分からない」で終わらせず、知らない社員でもヒントから推理できるようにすることで、全員参加型のゲームになります。


8.FINALは周年イベントらしい「THE ONE」へ

前半は趣味や経験、意外な経歴など、気軽に楽しめる問題を中心にします。

最後の1問だけは、周年イベントだからこそできるテーマに変えてみてもよいでしょう。

例えば、

「今日この会場にいる社員の中で、最も長く会社を見てきたTHE ONE」

です。

正解発表でベテラン社員を紹介し、入社した頃の会社について少し話を聞きます。

当時の社員数、オフィスの様子、商品、社内の雰囲気。本人にとっては普通の思い出でも、若手社員にとっては知らない会社の姿かもしれません。

会社の歴史を年表で説明するのではなく、一人の社員の記憶から振り返る。

前半で社員の意外な一面を楽しみ、最後は会社を長く支えてきた社員へつなげることで、ゲームの雰囲気を壊さず周年らしい着地を作ることができます。


まとめ|周年イベントをきっかけに「知らなかった社員」を知る

同じ会社で働いていても、社員同士がお互いについて知っていることは意外と多くありません。

部署や名前は知っていても、その人がどんな経験をしてきたのか、仕事以外で何を続けているのかまでは知らないことがあります。

THE ONEでは、その「知らない」をゲームにします。

条件を見て人物を想像し、ヒントを聞きながら候補を絞り、最後に本人を知る。正解発表では、その人ならではのエピソードまで紹介します。

周年イベントは、会社が積み重ねてきた歴史を振り返る機会です。

その歴史の中には、商品やサービス、売上や拠点数だけでなく、そこで働いてきた社員一人ひとりの時間があります。

普段はスポットライトが当たりにくい社員にも主役になってもらい、「こんな人が同じ会社にいたんだ!」という発見を作る。

THE ONEは、楽しみながら社員の個性を知り、人から会社を見ることができる周年イベントの参加型ゲームです。

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このコラムを書いた人

株式会社GROWS 島田忍

株式会社GROWS 島田忍

株式会社GROWS代表。企業の周年イベントや社内表彰式、キックオフ、内定式など、インナーブランディングを軸としたイベントプロデュースを多数手がける。単なる「盛り上がり」で終わらせず、組織の想いをカタチにし、人と人をつなぐ企画づくりを信条に、現場第一でプロデュースを行っています。

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