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社内懇親会で交流が生まれる!「この社員を探せ!」ゲームのやり方・企画例を解説

社内懇親会を開催する目的として、部署や役職、拠点を越えた社員同士の交流を挙げる企業は少なくありませんが、参加者が同じ会場に集まっただけで、新しいコミュニケーションが自然に生まれるとは限りません。

自由歓談の時間を設けても、実際には普段から仕事で関わっている社員や、同じ部署のメンバー同士で集まりやすくなります。特に社員数が多い企業では、同じ会社に所属していても、一度も話したことがない社員がいることも珍しくありません。

そこで活用できるのが、社員同士の交流そのものをゲームにした「この社員を探せ!」です。

参加者には、特定の条件に当てはまる社員を探すミッションが与えられます。会場内を移動しながらさまざまな社員に質問し、条件に該当する社員を見つけることでポイントを獲得します。

この企画の特徴は、ゲームを成立させるために、普段接点のない社員ともコミュニケーションを取る必要があることです。

単純に交流を促すのではなく、社員を探すという目的を設定することで、知らない相手へ話しかけるきっかけをゲーム側からつくることができます。

この記事では、「この社員を探せ!」の基本ルールから、ミッションの作り方、当日の進行方法、すぐに使えるミッション例、交流を増やすためのルール設計まで、社内懇親会で実施するために必要なポイントを解説します。


1.「この社員を探せ!」とは?知らない社員同士の交流が生まれるゲーム

「この社員を探せ!」は、指定された条件に該当する社員を会場内から探し出し、達成したミッション数や獲得したポイントをチームで競う交流型ゲームです。

参加者には複数の条件が記載されたミッションシートを配布します。ゲームが始まったら会場内を自由に移動し、普段あまり接点のない社員へ質問しながら、条件に該当する人物を探していきます。

参加者自身が会場内を動き、人と会話しながら答えを探すことになります。

この違いが、社内懇親会における大きなメリットになります。

社員交流を目的として自由歓談を設定しても、誰と何を話せばよいのか分からない参加者にとっては、知らない社員へ声をかけること自体が負担になります。その結果、もともと知っている社員同士のコミュニケーションに偏りやすくなります。

しかし、ゲームとして探すべき人物の条件が設定されていれば、会話を始めるための目的が明確になります。

さらに、条件を部署、入社年度、出身地、趣味、経験などに設定することで、相手のプロフィールを知る機会にもなります。単に名前を交換するだけではなく、普段の仕事では知ることのできない社員の一面を知るきっかけを作れることが、この企画の特徴です。


2.基本ルールとおすすめの企画設計

4~6名程度を1チームとして実施すると進行しやすくなります。

ゲーム開始前に、各チームへ10~15個程度のミッションが記載されたシートを配布します。参加者は制限時間内に会場を回り、条件に該当する社員を探します。

対象となる社員を発見したら、名前や所属部署など、事前に設定した確認情報をミッションシートへ記録します。制限時間終了後にチーム全員が自席へ戻り、達成したミッションを運営側が確認します。

最終的に、達成したミッション数や獲得ポイントの合計によって順位を決定します。

基本設定の目安

項目おすすめ設定
参加人数30~300名程度
チーム人数4~6名
ミッション数10~15個
探索時間15~20分
作戦会議3~5分
形式チーム対抗
得点ミッションごとに1~5ポイント
全体所要時間30~40分

参加人数が多い場合は、チーム全員が一緒に移動する必要はありません。

ミッションをメンバーごとに分担し、会場内の異なる場所で情報を集めた後、チームに戻って結果を共有する方法も有効です。

この形式にすると、一つのチームが接触する社員数を増やせます。ゲーム時間を20分確保した場合でも、チーム全員がまとまって行動するより、多くの社員とのコミュニケーションを作ることができます。


3.事前準備|交流が生まれるミッションの作り方

ミッションの内容によってコミュニケーションの量と質が大きく変わります。

例えば、同じ部署の社員を探すだけであれば、普段から知っている社員だけで条件を達成できてしまいます。これでは、部署を越えた交流を生み出すという企画の目的を十分に達成できません。

そのため、ミッションを作る際には、普段の人間関係だけでは簡単に達成できない条件を設定することが重要です。

基本的には、部署・年代・拠点・経験・趣味・価値観などの要素を組み合わせて設計します。

特に効果的なのが、複数の条件を組み合わせる方法です。

例えば、単に別部署の社員を対象にするのではなく、自分とは異なる部署に所属し、さらに入社年度も異なる社員を対象にすることで、普段の人間関係だけでは条件を満たしにくくなります。

難易度を3段階に分ける

すべてのミッションを同じ難易度にする必要はありません。

ゲーム序盤で達成しやすい条件と、複数の社員へ質問しなければ見つからない条件を組み合わせることで、ゲーム全体にメリハリをつけられます。

難易度内容得点例
NORMAL比較的見つけやすい条件1ポイント
HARD複数人への確認が必要な条件3ポイント
SPECIAL希少な経験・特定条件5ポイント

序盤でいくつかのミッションを達成できれば、参加者もゲームの進め方を理解しやすくなります。その後、難易度の高い条件に挑戦することで、より多くの社員へ話しかける動機を作れます。


4.当日のオペレーション|どのように社員を探すのか

当日の進行では、ゲーム開始前のルール説明と、探索終了後に参加者を自席へ戻す方法が重要になります。

参加者が一斉に会場内を移動する企画のため、通常の着席型クイズよりも運営側で管理する項目が多くなります。

ここでは120名、5名×24チームで実施するケースを想定して進行を整理します。

1.ルールを説明する

最初にスクリーンを使って、ゲームの目的、制限時間、ミッションの達成条件、得点方法、移動可能な範囲を説明します。

特に重要なのが、どの状態になればミッション達成として認められるのかを明確にすることです。

対象となる社員を見つけるだけなのか、名前と部署を記録する必要があるのか、本人のサインをもらうのかなど、確認方法を統一しておきます。

2.ミッションシートを配布する

各チームへミッションシートと筆記具を配布します。

ミッションシートには、条件だけでなく、対象社員の名前、部署、確認内容などを記録できる欄を設けておきます。

チームごとに異なるミッションを一部混ぜる方法も有効です。すべてのチームが同じ社員を探す状況を防ぎ、会場内のコミュニケーションを分散できます。

3.チームで作戦を立てる

探索開始前に3~5分程度の作戦会議を設けます。

ここでは、どのミッションを誰が担当するか、どのエリアを探すかなどをチーム内で決めます。

全員で同じミッションを追いかけるよりも、複数のメンバーが異なる条件を担当した方が、多くの社員と接触できます。

4.会場内の探索をスタートする

ゲーム開始後、参加者は会場内を移動し、さまざまな社員に質問しながら対象者を探します。

運営側はフロアスタッフを会場内に配置し、参加者の移動状況や混雑を確認します。

ホテル宴会場などで実施する場合は、サービス導線や機材周辺など、立ち入りを避ける場所を事前に設定しておく必要があります。

5.達成内容を記録する

条件に該当する社員が見つかったら、名前や所属部署などをミッションシートへ記録します。

確認精度を高めたい場合は、対象となった社員本人からサインやイニシャルをもらう方式も利用できます。

ただし、すべての項目でサインを求めると時間がかかるため、参加人数や制限時間に合わせて確認方法を調整します。

6.終了時間をアナウンスする

探索終了の5分前、3分前、1分前などに残り時間を案内します。

終了時間になったら参加者全員を自席へ戻します。大人数の場合は、探索終了と同時に集計を始めるのではなく、まず全員を着席させてから結果確認へ移る方が進行しやすくなります。

7.達成数を集計する

各チームのミッションシートを確認し、獲得ポイントを集計します。

NORMAL、HARD、SPECIALで得点を変えている場合は、単純な達成数ではなく合計ポイントで順位を決定します。

集計中は、ゲーム中に撮影した写真をスクリーンへ表示したり、MCが印象的だった場面を紹介したりすることで待ち時間を短く感じさせることができます。

8.上位チームを発表する

集計完了後、上位チームを発表します。

単純な優勝チームだけでなく、最も多くの社員と交流したチーム、SPECIALミッションを多く達成したチームなど、複数の賞を設ける方法もあります。


5.すぐ使える!「この社員を探せ!」ミッション例30選

ミッションは、自社の組織構成や参加者層に合わせて調整します。特定の社員しか達成できない条件ばかりにせず、複数の社員が該当する条件を中心にするとゲームが進行しやすくなります。

部署・仕事に関するミッション

  1. 自分とは違う部署で働いている社員
  2. 別の拠点で働いている社員
  3. 入社年度が5年以上違う社員
  4. 2つ以上の部署を経験している社員
  5. 海外勤務経験がある社員
  6. 現在とは異なる職種を経験した社員
  7. 社内表彰を受賞した経験がある社員
  8. 新入社員の育成を担当した経験がある社員

プロフィールに関するミッション

  1. 自分と同じ出身都道府県の社員
  2. 誕生月が同じ社員
  3. 学生時代に同じスポーツをしていた社員
  4. 共通する趣味を持っている社員
  5. 同じ資格を持っている社員
  6. 同じ血液型の社員
  7. 同じ好きな食べ物を持つ社員
  8. 行ったことのある海外の国が共通する社員

経験に関するミッション

  1. 海外10カ国以上を訪れた経験がある社員
  2. フルマラソンを完走した経験がある社員
  3. スポーツや文化活動で大会に出場した経験がある社員
  4. 珍しいアルバイト経験を持つ社員
  5. テレビ・新聞・雑誌などに登場した経験がある社員
  6. 学生時代に現在とは異なる分野を専門にしていた社員
  7. 10年以上続けている趣味がある社員

会話を広げるミッション

  1. 最近新しいことに挑戦した社員
  2. 仕事で大切にしていることを一つ教えてくれた社員
  3. おすすめのランチを教えてくれた社員
  4. 今後挑戦してみたい仕事がある社員
  5. 最近嬉しかった仕事について教えてくれた社員
  6. 自分と共通点を3つ見つけられた社員
  7. 今日初めて話した社員

後半のようなミッションを入れると、プロフィールを確認して終わるのではなく、一歩踏み込んだコミュニケーションにつなげられます。


6.ゲームを盛り上げる得点ルールと仕掛け

基本ルールでは、達成したミッションごとにポイントを付与します。

すべてのミッションを1ポイントにすると分かりやすい一方、参加者が達成しやすい条件だけを選ぶ可能性があります。そのため、難易度に応じてポイントを変える方法が効果的です。

NORMALを1ポイント、HARDを3ポイント、SPECIALを5ポイントと設定すれば、簡単なミッションを多く達成する方法と、難しいミッションを狙う方法の両方が生まれます。

また、同じ社員を複数のミッションで使用できないルールを設定すると、接触する社員数を増やせます。

例えば、1人の社員が同じ出身地であり、同じ趣味も持っていた場合でも、どちらか一つのミッションにしか使用できないルールです。

この制限を設けることで、効率だけを重視して同じ人物で複数項目を達成することを防ぎ、より多くの社員との交流につなげられます。

途中で追加のSPECIAL MISSIONを発表する方法もあります。役員や社長などを対象にしたミッションを後半に追加すれば、ゲームの展開にも変化をつけられます。


7.知らない社員との交流を増やすためのポイント

この企画を実施する目的が部署や世代を越えた交流である場合、単純にミッションを用意するだけでは十分ではありません。

参加者が普段の人間関係だけでミッションを達成できないよう、ルールそのものに交流を促す仕組みを組み込む必要があります。

特に有効なのが、同じ部署の社員を対象外にする方法です。

さらに、同じ社員を複数回使用できないルールや、必ず名前と部署を確認するルールを加えることで、接触する社員数を増やせます。

チーム編成も重要です。

同じ部署の社員だけでチームを構成するより、部署、年代、役職、拠点などを混合したチームを事前に設定すると、ゲーム開始前の段階から新しい交流を作れます。

この場合、ゲームには二つのコミュニケーションが生まれます。

一つは、ミッションを一緒に攻略するチームメンバーとの交流です。もう一つは、会場内で対象社員を探す過程で生まれるチーム外の社員との交流です。

この二重構造を意識して設計することで、短時間でも接触する社員の範囲を広げられます。


8.失敗しないための注意点

交流を目的としたゲームだからこそ、参加者が負担を感じない設計が必要です。

まず、個人情報に踏み込みすぎる条件は避けます。家族、健康、収入、恋愛など、本人が回答したくない可能性のある内容はミッションに適していません。

外見から判断する条件も避けた方が安全です。プロフィールや経験など、本人との会話によって確認できる内容を中心に設計します。

また、該当者が極端に少ない条件にも注意が必要です。

特定の条件に該当する社員が一人しかいない場合、その社員へ参加者が集中してしまいます。希少な条件をSPECIAL MISSIONとして使用する場合でも、対象となる社員本人への事前共有や、参加者が集中しすぎない仕組みを検討します。

会場レイアウトにも注意が必要です。

参加者が一斉に移動するため、ホテル宴会場では配膳スタッフのサービス導線、映像・音響機材、ケーブル周辺などを避けて移動できるようにします。立食形式の場合でも、料理卓周辺に参加者が集中しないよう、探索可能な範囲を事前に決めておくと安全です。

企画内容だけではなく、参加人数、会場レイアウト、食事の提供方法まで含めて設計することが重要です。


9.よくある質問(FAQ)

Q1.何人くらいまで実施できますか?

30名程度から300名程度まで実施できます。参加人数が多くなるほど一斉移動による混雑が発生しやすいため、チームごとにスタートするエリアを分けるなどの工夫が必要です。

Q2.ゲーム時間はどのくらい必要ですか?

探索時間として15~20分程度、ルール説明、作戦会議、集計、結果発表まで含めて30~40分程度が目安です。

Q3.ミッションはいくつ用意すればよいですか?

10~15個程度が取り組みやすい数です。すべてを達成できる設定にするより、制限時間内にどのミッションを優先するかをチームで考えられる程度の数を用意するとゲーム性が高まります。

Q4.立食形式でも実施できますか?

立食形式との相性が良い企画です。参加者がもともと自由に移動できるため、歓談時間の一部をゲーム時間として活用できます。ただし、料理卓やサービス導線への集中を避ける必要があります。

Q5.着席形式でも実施できますか?

実施できます。ただし、ゲーム開始時に全員が席を立つため、テーブル間の通路幅や椅子の配置を事前に確認する必要があります。

Q6.人見知りの社員でも参加できますか?

個人で自由に交流する形式よりも参加しやすい企画です。話しかける目的と質問内容があらかじめ決まっているため、会話のきっかけを作りやすくなります。また、チーム制にすることで一人で行動する負担も軽減できます。

Q7.ミッション達成はどのように確認しますか?

対象社員の名前と部署を記録する方法が最も簡単です。より厳密に確認する場合は、本人のサインやイニシャルを記入してもらう方法もあります。


まとめ|交流を求めるのではなく、交流が必要になる仕組みをつくる

社内懇親会で社員同士の交流を増やすために、自由歓談の時間を長くするだけでは、普段の人間関係を越えたコミュニケーションが生まれないことがあります。

特に参加人数が多い企業では、同じ部署や知り合い同士で集まりやすく、普段接点のない社員との交流にはつながりにくくなります。

「この社員を探せ!」は、特定の条件に該当する社員を探すというゲームの目的を設定することで、知らない社員へ話しかけるきっかけを作る企画です。

さらに、部署、年代、拠点、経験、趣味などをミッションに組み込むことで、相手の名前を知るだけではなく、その人のプロフィールや意外な一面まで知ることができます。

重要なのは、参加者にコミュニケーションを求めるだけではなく、コミュニケーションを取ることによってゲームが進む仕組みをつくることです。

チーム編成、ミッション内容、得点ルールまで含めて設計すれば、チーム内の交流と、普段接点のない社員との交流を同時に生み出すことができます。

部署や世代、拠点を越えたコミュニケーションを目的とする社内懇親会では、交流そのものをコンテンツに変えられる企画として活用できます。

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このコラムを書いた人

株式会社GROWS 島田忍

株式会社GROWS 島田忍

株式会社GROWS代表。企業の周年イベントや社内表彰式、キックオフ、内定式など、インナーブランディングを軸としたイベントプロデュースを多数手がける。単なる「盛り上がり」で終わらせず、組織の想いをカタチにし、人と人をつなぐ企画づくりを信条に、現場第一でプロデュースを行っています。

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