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実録!社内懇親会

社内懇親会で盛り上がる!「社長になったら何をする?大喜利。」の企画・運営方法を解説

社内懇親会の企画を考えるとき、よく出てくるのが「参加者全員が楽しめるものにしたい」という要望です。

ビンゴや抽選会のような定番企画は参加しやすい一方で、社員同士の会話を生み出すという意味では、もう少し工夫したい場面もあります。せっかく普段あまり話さない社員が同じテーブルに座っているのであれば、ゲームをきっかけに自然と会話が始まるような設計にしたいところです。

そこで今回ご紹介するのが、「社長になったら何をする?大喜利!」です。

スクリーンにお題を表示し、テーブルごとに回答を相談。決まった答えをフリップに書き、MCの合図で一斉に掲げます。その中からいくつかの回答を紹介し、社長や審査員がベスト回答を決める、というシンプルな企画です。

例えば、

「あなたが明日から社長になったら、最初に何をしますか?」

というお題。

「毎週金曜日を半休にする」「社長室を社員食堂にする」「会議はすべて15分以内」「社員旅行は全員ハワイ」など、テーブルごとにまったく違う回答が出てきます。

この企画の面白さは、単に笑える答えを競うことではありません。回答を考える過程で社員同士の会話が生まれ、普段は見えにくい社員の考え方や会社への思いが、少しだけ見えてくることにあります。

今回は、「社長になったら何をする?大喜利。」を実際に社内懇親会で行うことを想定して、企画の組み立て方からお題の作り方、必要な準備、そして当日のオペレーションまで順番に解説します。


1.「社長になったら何をする?大喜利。」が懇親会をもりあげる

この企画が社内懇親会と相性が良い理由は、参加するためのハードルが低いことです。会社の歴史を問うクイズのように知識量による差が出ることもなく、運動系のゲームのように得意不得意が大きく分かれることもありません。「もし自分が社長だったら」という設定さえ理解できれば、誰でも参加できます。

また、個人で答えるのではなくテーブルごとに一つの回答を考える形式にすると、回答を決めるまでの時間そのものがコミュニケーションになります。普段あまり話したことのない社員同士でも、「何にする?」「それ面白いね」「うちの会社ならこれじゃない?」と、お題をきっかけに自然と会話が始まります。

ここは、懇親会の企画を考えるうえで意外と重要です。

「自由に交流してください」と言われても、普段接点のない人同士が突然話し始めるのは簡単ではありません。ところが、全員に同じお題が与えられ、「このテーブルとして一つの答えを出してください」と言われると、話す理由が生まれます。

さらに、「社長」という会社の象徴的な立場をテーマにすることで、いつもの役職や部署とは少し違った視点で会社を見ることができます。

「こんな福利厚生があったらいい」「こういう会社になったら面白い」「これは本当に変えてほしい」といった回答が、笑いの中から出てくることもあります。大喜利ではありますが、社員の発想を楽しみながら、会社について少し考える時間にもなる企画です。

この企画に向いているケース

  • 部署を越えた交流を作りたい
  • 円卓形式の懇親会を予定している
  • 全員参加型の企画を探している
  • 社長や役員にも参加してほしい
  • ビンゴやクイズとは違う企画を入れたい
  • 会社オリジナルの内容にしたい

2.基本ルールとおすすめの企画設計

「社長になったら何をする?大喜利。」は、ルールを複雑にしない方がうまくかなとおもいます。おすすめは、各テーブルを1チームとして、5問程度のお題に挑戦してもらう形式です。

例えば参加者が120名、1テーブル6名であれば20チームになります。各テーブルに1枚のフリップを用意し、お題ごとに60秒間相談。回答が決まったらフリップへ記入し、MCの合図で全チーム一斉に掲げます。

ここで重要なのは、20チームすべての回答をMCが読み上げないことです。

すべて紹介しようとすると、それだけで進行が長くなってしまいます。全チームには回答してもらいますが、会場全体に紹介するのは1問につき3~4回答程度に絞ります。その中から社長や審査員が「今回のベスト回答」を一つ決め、選ばれたチームにポイントを加算します。

この流れを繰り返し、最後に合計ポイントが最も高かったチームを優勝とします。

大喜利というと「一番面白いことを言った人が勝ち」という印象がありますが、社内懇親会では、そこまで笑いに寄せすぎなくても構いません。「これは実現してほしい」「その発想はなかった」と思える回答も評価対象にしておくと、参加しやすくなります。

基本設定の目安

項目おすすめ
参加人数30~300名程度
形式テーブル対抗
1チーム5~8名
問題数5問程度
回答時間60秒
回答方法フリップ
1問の紹介回答3~4回答
審査社長・役員など
所要時間約30分
得点ベスト回答10ポイントなど

3.事前準備|当日までに決めておきたいこと

この企画は、フリップとペンがあれば形式上は実施できます。

ただ、当日をスムーズに進めるためには、事前に決めておきたいことがいくつかあります。

まず最も重要なのがお題です。大喜利なので自由度は必要ですが、あまり抽象的なお題にすると、参加者が何を書けばいいのか分からなくなります。「会社を良くするには?」のような大きなテーマよりも、「新しい福利厚生を一つ作るなら?」のように、具体的な場面が想像できるお題の方が回答は出やすくなります。

問題数は、本番5問程度で十分です。

本番用とは別に、予備のお題を2問ほど用意しておくと安心です。

備品については、フリップの大きさが重要です。会場後方からも見えるよう、A3程度のホワイトボードをテーブルごとに1枚用意します。ペンも細字ではなく、太字タイプがおすすめです。

用意するもの

準備物数量・用途
A3ホワイトボード1テーブル1枚+予備
太字マーカー1テーブル2本程度
イレーザー1テーブル1個
お題表示用PC1台
スクリーンお題・順位表示用
シンキングBGM回答時間用
SE問題発表・ベスト回答決定用
得点表チーム別の得点管理
景品優勝・社長賞など

また、社長が審査員になる場合は、当日の進め方を事前に共有しておきます。

社長に20枚、30枚のフリップすべてを見て、その場で一つ選んでもらうのは現実的ではありません。そこで、MCが紹介した3~4回答の中からベスト回答を選んでもらう形にします。

このルールをあらかじめ決めておくだけでも、当日の審査はかなりスムーズになります。


4.当日のオペレーション|1問をどう進めるか

この企画で最も重要なのが、当日の進行です。

ルールそのものは簡単ですが、大人数になるほど「どの回答をMCが紹介するのか」「社長は何を基準に選ぶのか」「得点を誰が管理するのか」といった裏側の動きを決めておく必要があります。

ここでは、120名・20テーブルで実施する場合を例に、1問の流れを整理します。

まずMCがお題を発表します。

スクリーンに、

第1問
「あなたが社長になったら、新しく作りたい福利厚生は?」

と表示し、MCから「テーブルの皆さんで相談して、一つの回答を決めてください」と案内します。

ここから60秒のシンキングタイムがスタート!

1問の進行

経過参加者の動き運営側の動き
0:00お題を見るMCがお題発表、映像表示
0:20テーブルで相談BGM開始
0:40回答を決めるフロアスタッフが回答確認
1:00フリップへ記入紹介候補をMC側へ共有
1:20一斉にフリップOPENカメラ・MCが回答確認
1:30~3:00他チームの回答を見るMCが3~4回答紹介
3:00~3:30社長の判定を見る社長がBEST回答決定
3:30~4:00フリップを消す得点入力・次問準備

5問実施する場合は、ゲーム部分が約20分。ルール説明や途中順位、表彰を加えて、全体で30分程度を見ておくと進行しやすくなります。


5.当日のスタッフ体制

50名程度の小規模な懇親会であれば、MCと運営スタッフ数名でも実施できます。一方で、100名を超えるとフロア側のスタッフがいた方が進行は安定します。

特に重要なのが、参加者が回答を考えている間に「紹介する回答」を探す役割です。

MCがステージから20~30テーブルすべての文字を読むことはできません。フロアスタッフが各エリアを担当し、「7番テーブルを拾いたい」「12番が面白い」と先に共有することで、MCは迷わず進行できます。

120名規模のおすすめ体制

担当人数役割
MC1名お題発表・回答紹介・社長への振り
進行ディレクター1名時間管理・スタッフへの指示
フロアスタッフ2~3名回答確認・紹介候補の選定
映像担当1名お題・カウントダウン・順位表示
音響担当1名BGM・SE
得点担当1名ポイント管理
カメラ担当必要に応じてフリップ・回答者・社長を撮影

カメラがなくても企画はできます。ただし200名、300名規模になると、反対側のテーブルのフリップはほとんど見えません。会場カメラがある場合は、MCが紹介しているフリップをスクリーンへ大きく映すと、全員で回答を共有しやすくなります。


6.お題は「答えやすい→会社らしい」の順番で組み立てる

大喜利のお題は、単体で考えるだけではなく、5問全体の流れとして設計します。

第1問から「会社の問題点を一つ挙げてください」のようなお題を出してしまうと、参加者も構えてしまいます。最初は、誰でも答えやすく、多少ふざけても成立する内容から始める方が入りやすいです。

その後、福利厚生や社内ルールなど、少し会社らしいテーマへ移行し、最後に「あなたが社長になったら何をする?」という企画タイトルそのもののお題を持ってくると、全体に流れが生まれます。

5問で実施する場合の例

第1問|ウォーミングアップ
社長室に絶対置きたいものは?

第2問|共感系
新しい福利厚生を一つ作るなら?

第3問|社内ネタ
会社に新しく「○○DAY」を作るなら何DAY?

第4問|発想系
会社に新しい部屋を一つ作るなら?

FINAL QUESTION
あなたが明日から社長になったら、最初に何をする?

最終問題だけ20ポイントにすれば、途中順位が低いチームにも逆転の可能性が残ります。

予備のお題例

  • 社員旅行の行き先を自由に決めるなら?
  • 社員食堂に新しいメニューを入れるなら?
  • 社内に新しい部活を作るなら?
  • 会社を映画化するならタイトルは?
  • 社長専用車を選ぶなら?
  • 会社の屋上に何か作るなら?
  • 社員全員に一つプレゼントするなら?
  • 10年後の会社にできているものは?
  • 新しい社内記念日を作るなら?
  • 社長として社員全員に叶えてあげたいことは?

7.失敗しないために気を付けたいポイント

この企画で一番避けたいのは、大喜利が「社員を試す時間」になってしまうことです。

大喜利という名前が付くと、参加者によっては「面白いことを書かなければいけない」と身構えてしまいます。そのため、冒頭でMCから「笑える回答だけでなく、本当に実現してほしいアイデアでもOKです」と伝えておくと、参加しやすくなります。

また、会社への不満を直接ぶつけるようなお題は避けた方が安全です。

例えば「なくしてほしい会社のルールは?」は回答が出やすい一方、場合によっては会社批判のような空気になってしまいます。「新しいルールを作るなら?」のように、未来へ向けた聞き方に変えるだけでも印象はかなり違います。

MCの立ち振る舞いも重要です。

参加者はプロの芸人ではありません。回答に対して「それは面白くないですね」といった評価をしてしまうと、次の問題から一気に回答しづらくなります。

まず回答を受け止め、「なるほど、そう来ましたか」「これは本当に実現してほしいですね」など、その回答の面白さを引き出してから社長へつなぎます。

回答者を笑うのではなく、回答そのものをみんなで楽しむ。

社内イベントでは、このくらいの距離感がちょうどいいと思います。


8.少し演出を加えるなら、社長本人を巻き込む

この企画は、社長本人が参加するとさらに面白くなります。

最も簡単なのは、社長に毎問題のベスト回答を選んでもらう方法です。社員から出てきた回答に対して、「これは本当に検討してみたい」「これはちょっと困りますね(笑)」と一言コメントを入れてもらうだけでも、社員と社長の距離感はかなり変わります。

さらに最後にもう一つ山場を作るなら、社長自身にもフリップを持ってもらいます。

5問が終わった後、

「ここまで社員の回答を選んでいただきましたが、最後は社長にも回答していただきます」

「もし社員だったら、会社にどんな福利厚生を作ってほしい?」

社員と同じ60秒で回答してもらいます。

それまで審査していた側の社長が最後は回答者になる。この立場の逆転が、企画の締めとして使いやすい演出になります。


よくある質問

何人くらいまで実施できますか?

テーブル対抗形式であれば、30名程度から300名程度まで対応できます。

人数が増えるほど重要になるのは、回答を拾うフロアスタッフです。300名で40テーブル以上になる場合は、4~5名程度でエリアを分担すると進行しやすくなります。

問題数は何問くらいが良いですか?

5問程度がおすすめです。

1問約4分として20分。ルール説明、途中順位、結果発表を合わせると30分程度に収まります。

フリップは何枚必要ですか?

1テーブルにつき1枚です。20テーブルなら、予備を含めて25枚程度用意しておくと安心です。

回答時間はどのくらいが良いですか?

60秒程度がおすすめです。

相談40秒、記入20秒くらいの感覚です。長くしすぎると回答を考え込みすぎてしまい、ゲームのテンポが落ちます。

社長が参加できなくてもできますか?

できます。

役員やイベント責任者を審査員にしても構いません。また、会場投票でベスト回答を決める方法もあります。


まとめ|大喜利をするのではなく、社員同士が話せる仕掛けをつくる

「社長になったら何をする?大喜利。」は、フリップとお題があれば実施できる、とてもシンプルな企画です。

ただ、実際に懇親会で盛り上げるためには、「面白いお題を用意する」だけでは十分ではありません。

参加者が回答を考えている間に、フロアスタッフが紹介候補を探す。MCはその中から数回答をテンポよく紹介する。社長がベスト回答を決め、その場でコメントする。得点担当は進行を止めずにポイントを記録し、次の問題へつなぐ。

この流れまで設計して初めて、100名、200名の会場でもスムーズに実施できます。

そして、この企画の本当の価値は、誰が一番面白い回答を書いたかではありません。

お題が出た瞬間に、

「それ面白いね」

「うちの会社ならこっちじゃない?」

「それ、本当に社長にやってほしい」

という会話がテーブルの中で始まること。

さらに、その回答を社長や役員も一緒になって楽しむこと。

普段の仕事ではなかなか生まれない、少しくだけたコミュニケーションをつくれるところに、この企画の面白さがあります。

社内懇親会で、ただ盛り上がるだけではなく、社員同士の会話が自然に生まれる参加型企画を探している場合には、取り入れやすいコンテンツの一つです。

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このコラムを書いた人

株式会社GROWS 島田忍

株式会社GROWS 島田忍

株式会社GROWS代表。企業の周年イベントや社内表彰式、キックオフ、内定式など、インナーブランディングを軸としたイベントプロデュースを多数手がける。単なる「盛り上がり」で終わらせず、組織の想いをカタチにし、人と人をつなぐ企画づくりを信条に、現場第一でプロデュースを行っています。

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