実録!社内懇親会
社内懇親会で盛り上がる!「社内CM選手権」の企画・実施方法を解説
社内懇親会の企画を考えていると、「みんなが参加できて、少し変わったゲームはありませんか?」というご相談をいただくことがあります。
ビンゴやクイズ大会ももちろん楽しいのですが、毎年イベントを開催している会社ほど、「去年とは違うことをやりたい」という悩みが出てきます。
そんなときに企画の候補として面白いのが、今回ご紹介する「社内CM選手権!」です。
各チームに分かれて、決められたテーマをもとに30秒程度のCMを制作。完成したCMを懇親会の中で上映し、最後に参加者投票や審査員によってグランプリを決めます。
スマートフォンがあれば撮影できますし、難しい編集をしなくても成立します。
何より面白いのは、完成した映像を見ることだけではありません。
「どんなCMにする?」
「誰が出演する?」
「このセリフ面白くない?」
と相談しながら作っている時間そのものが、チームコミュニケーションになります。
今回は、初めて社内CM選手権を企画する方でも実施できるように、テーマの決め方からチーム編成、撮影ルール、当日のオペレーションまで順番に解説していきます!
1.「社内CM選手権」とは?
社内CM選手権は、参加者をいくつかのチームに分け、それぞれが短いCMを制作して競う参加型のゲーム企画です。
テーマは自由に設定できます。「自分たちの会社を30秒でPRしてください」でもいいですし、「自分たちの部署をCMにしてください」「10年後の会社をCMにしてください」といったテーマでも成立します。
大事なのは、本格的な映像作品を作ることではありません。
企画を考え、役割を決め、実際に撮影して、みんなで完成した作品を見る。その一連のプロセスを楽しむ企画です。
そのため、僕たちが実施するのであれば、CMの長さも30秒程度にします。長くしすぎると制作のハードルが一気に上がりますし、上映する側も見る側も少し疲れてしまいます。
多少荒削りでも、「短くて分かりやすい」。これくらいの方が社内懇親会ではちょうどいいと思います。
基本設定の目安
| 項目 | おすすめ設定 |
|---|---|
| 参加人数 | 何名でもOK |
| チーム人数 | 5~8名 |
| CM尺 | 30秒程度 |
| 制作時間 | 30~45分 |
| 上映時間 | 1チーム30秒 |
| 撮影 | スマートフォン |
| 編集 | なし~簡易編集 |
| 審査 | 参加者投票+審査員 |
| 全体所要時間 | 40分程度 |
基本的な流れ
- MCから企画説明
- チームごとにCMテーマを確認
- 企画会議
- 撮影
- 必要に応じて簡単な編集
- 動画を運営へ提出
- 全チームのCMを上映
- 投票・審査
- グランプリ発表
実施イメージとしては、文化祭の映像制作を大人が短時間でやるような感覚に近いかもしれません。
完成度だけを競う企画にしないことがポイントです。

2.なぜ社内CM選手権は懇親会で盛り上がるのか
この企画の面白いところは、参加方法が一つではないことです。
クイズ大会であれば「問題に答える」、ビンゴなら「数字を開ける」と参加方法が決まっています。
一方でCM制作には、いろいろな役割があります。
アイデアを考える人、出演する人、スマートフォンで撮影する人、セリフを考える人、小道具を探す人、全体をまとめる人。
人前に出ることが好きな人は出演できますし、あまり目立ちたくない人は撮影側に回れます。
全員が同じことをする必要がありません。
これが、意外と社内イベントとの相性が良いところです。
さらに、普段仕事で一緒にならない人たちを同じチームにすると、「CMを完成させる」という共通の目的ができます。
単に「30分自由に歓談してください」よりも、一緒に何かを作る方が会話は生まれやすくなります。
そして最後には、自分たちだけではなく他のチームのCMを見る時間があります。
「あの部署、こんな感じなんだ」
「社長が出てる!(笑)」
と、上映会自体も懇親会のコンテンツになります。
この企画に向いているイベント
- 部署を越えた交流を作りたい懇親会
- キックオフ後の交流企画
- 新入社員・若手社員の交流会
- 周年イベント
- 社員総会後のパーティー
- 部署対抗企画を実施したいイベント
- チームビルディング要素を入れたい懇親会
社内CM選手権のポイント
作っている時間と、見ている時間の両方がコンテンツになる。
ここが、このゲームの大きな特徴です。
完成したCMだけに目を向けるのではなく、「誰が何をやる?」「どう撮る?」と話している制作時間まで含めて企画設計すると、より社内懇親会らしいゲームになります。
3.事前準備|テーマ設定・チーム分け・制作ルールの決め方
社内CM選手権を実施する場合、最初に決めるのがCMのテーマです。
ここを自由にしすぎると、参加者が最初の10分くらい「何を作ればいいんだろう?」と悩んでしまいます。
僕なら、ある程度お題を絞ります。
例えば、
「私たちの会社を30秒でPRしてください」
という一つのテーマでもいいですし、チームごとにテーマを変えても面白いです。
営業部なら「営業部を採用したくなるCM」、管理部なら「管理部の仕事が分かるCM」というように部署を題材にしても作りやすいと思います。
そしてもう一つ大事なのが、ルールを増やしすぎないことです。
「編集必須」「字幕必須」「音楽必須」と条件を増やすほど、映像制作が得意な社員がいるチームだけが有利になります。
あくまで懇親会のゲームなので、スマートフォン1台で撮影して、そのまま提出できるくらいにしておくのがおすすめです。
CMテーマ例
- 私たちの会社の魅力を30秒でPR
- 私たちの部署をCMにしてください
- 新入社員に会社を紹介するCM
- 10年後の会社をCMにしてください
- 自社商品をテレビCM風にPR
- 会社あるあるをCMにしてください
- 「働く楽しさ」を30秒で表現
- 社長を商品に見立ててCM制作
- 新しい福利厚生を勝手にCM化
- 架空の新商品をCMにしてください
最初に実施するなら、全チーム同じテーマの方が比較しやすく、審査もしやすいです。
チーム編成
1チームは5~8名程度がおすすめです。
4名以下だと出演・撮影・企画を少人数でこなす必要があり、少し忙しくなります。
反対に10名以上になると、役割がなく見ているだけの人が出やすくなります。
可能であれば、普段一緒に仕事をしている人だけではなく、部署や年代を少し混ぜてチームを作ります。
事前に決めるルール
最低限、次の内容だけは事前に決めておきます。
- CMは30秒以内
- 撮影はスマートフォン
- 撮影場所の範囲
- 制作時間は40分
- 公序良俗に反する表現は禁止
- 社員を撮影する場合は本人了承を取る
- 提出時間を過ぎた場合の扱い
- 使用可能な小道具
- 編集の可否
- 動画の提出方法
用意しておくもの
- スマートフォン
- 三脚またはスマホスタンド
- CMテーマカード
- 企画メモ用紙
- マジック
- 小道具
- 動画提出用QRコード
- 共有フォルダ
- 上映用PC
- プロジェクター・スクリーン
- 音響設備
可能であれば、帽子、サングラス、ホワイトボード、段ボールなど、簡単な小道具を置いておくと企画が広がります。

4.当日の進行方法とオペレーション
社内CM選手権は「自由にCMを作ってください」と言うだけでは、意外とうまく進まないことが多くあります。
企画会議に30分使ってしまうチームもあれば、5分で撮り終わってしまうチームも出てきます。
そのため、制作時間をいくつかのパートに分けて、MCから途中で声をかけながら進める方法がおすすめです。
例えば45分の制作時間なら、
最初の10分で企画を決める。
次の20分で撮影する。
最後の15分で確認・編集・提出する。
くらいに分けます。
時間を区切ってあげるだけで、各チームが「そろそろ撮影に入らないと」と動きやすくなります。
当日の進行例
| 時間 | 内容 |
| 0:00~0:05 | MCから企画・ルール説明 |
| 0:05~0:15 | チーム企画会議 |
| 0:15~0:35 | CM撮影 |
| 0:35~0:50 | 編集・確認・動画提出 |
| 0:50~1:05 | CM上映会 |
| 1:05~1:10 | 投票 |
| 1:10~1:20 | 審査・結果発表 |
全体で約80分の事例です。
STEP1|企画説明
MCからテーマとルールを発表します。
ここでは長く説明しすぎず、
「皆さんにはこれから30秒のCMを作っていただきます」
「制作時間は45分です」
「完成した作品はこのあと全員で上映します」
「グランプリには景品があります」
という部分を明確にします。
STEP2|10分間の企画会議
各チームで、
誰に向けたCMなのか
何を伝えるのか
誰が出演するのか
誰が撮影するのか
を決めてもらいます。
企画用紙に、
「CMタイトル」
「一言でいうとどんなCM?」
「出演者」
「撮影担当」
を書いてもらうだけでも整理しやすくなります。
STEP3|20分間の撮影
企画が決まったら撮影開始です。
会場内だけで撮影してもいいですし、ホテルやイベントホールで許可されている範囲で、ロビーなどを使っても面白いと思います。
ただし参加者が一斉に動くため、撮影可能エリアは事前に決めておきます。
控室や他社利用エリアに入ってしまわないように注意します。
STEP4|動画提出
撮影した動画は、指定した共有フォルダへアップロードしてもらいます。
チーム名をファイル名に入れてもらうと管理しやすくなります。
例:
TEAM03_営業部CM.mp4
上映用PCには、提出された動画を順番にダウンロードして準備します。
この作業は思っている以上に時間がかかるので、専任スタッフを1名置くことをおすすめします。
STEP5|上映会
全チームの作品を1本ずつ上映します。
上映前にMCが、
「続いてはTEAM5。タイトルは『営業部24時』です!」
と紹介。
CM上映。
上映後は拍手。
これを繰り返します。
10チーム×30秒であれば、実際の上映時間は5分ですが、MCコメントや切り替えを含めると10~15分程度を見ておきます。
STEP6|投票・結果発表
全作品を見終わったら投票です。
スマートフォン投票でもいいですし、審査員方式でも構いません。
投票終了後、
グランプリ
アイデア賞
演技賞
などを発表します。
グランプリだけではなく複数の賞を作ると、CMの完成度だけではない部分も評価できます。
必要な運営スタッフ
| 担当 | 主な役割 |
| MC | 企画説明・時間管理・上映進行 |
| 進行担当 | 制作時間管理・全体指示 |
| フロアスタッフ | 各チームのフォロー |
| 動画受付担当 | 提出動画の確認 |
| 映像担当 | 上映データ整理・再生 |
| 音響担当 | CM音声・BGM調整 |
| 集計担当 | 投票・審査結果集計 |
5.もっと盛り上げるための演出・アレンジ
CMを自由に作ってもらうだけでも面白いのですが、少しだけ制約を入れると作品に個性が出ます。
例えば、
「必ず「ありがとう」という言葉を入れてください」
という指定ワードを設けます。
全チーム同じ言葉を使っているのに、出来上がったCMはまったく違います。
もう一つおすすめなのが、社長や役員を使えるルールです。
「役員1名だけCM出演をお願いできます」としておき、各チームが出演交渉をする。
社長が突然商品のイメージキャラクターになっているCMが出てきたら、それだけでもかなり盛り上がります。
社内CM選手権では、編集技術で差をつけるよりも、アイデアで差が出るルールにした方が参加しやすいと思います。
アレンジ① 指定ワード
CMの中に必ず、
「挑戦」
「ありがとう」
「未来」
など、その年のイベントテーマを入れてもらいます。
周年イベントやキックオフとも組み合わせやすい方法です。
アレンジ② 指定アイテム
各チームに同じアイテムを渡します。
例えば、
- 赤い帽子
- 段ボール
- ぬいぐるみ
- 自社商品
- 会社ロゴパネル
など。
そのアイテムを必ずCM内に登場させます。
アレンジ③ ワンカットCM
編集は禁止。
撮影開始から30秒間、一度も止めずに撮影します。
編集技術による差がなくなり、アイデア勝負になります。
アレンジ④ 社長出演権
各チームに「社長出演30秒券」を用意。
ただし出演できるのは1~2チームだけにすると、出演権をかけたじゃんけんなど、別のゲームにもできます。
アレンジ⑤ CMアワード化
単純な1位だけではなく、
BEST CM賞
BEST ACTOR賞
BEST IDEA賞
社長賞
会場投票賞
などを用意します。
表彰式風に発表すれば、上映会自体を一つのコンテンツにできます。
6.実施前に確認しておきたいポイント
社内CM選手権で一番避けたいのは、「映像制作が得意な人だけのゲーム」になってしまうことです。
編集アプリを使いこなせるチームだけが圧倒的に有利になると、参加者によっては途中で諦めてしまいます。
なので、初めて実施する会社であれば、編集なしでも成立するルールをおすすめします。
撮影した30秒をそのまま提出してもOK。
編集したいチームは簡単な字幕くらいならOK。
このくらいで十分です。
また、動画提出方法は必ず事前にテストしておきます。
当日になって、
「動画がアップロードできません」
「ファイルが重すぎます」
「iPhoneの動画が再生できません」
ということは普通に起こります。
最低でも本番前に、スマートフォンから提出→上映PCで再生、という一連のテストをしておきましょう。
最終チェック
企画設計
- CMテーマは分かりやすいか
- 制作時間は30~45分程度あるか
- CM尺を決めているか
- チーム人数は5~8名程度か
- 撮影可能エリアを決めているか
- 禁止事項を決めているか
制作環境
- スマートフォンで撮影できるか
- Wi-Fi環境はあるか
- 動画提出方法をテストしたか
- 動画ファイル形式を確認したか
- 上映用PCで再生確認したか
- 音声が会場スピーカーから出るか
当日運営
- 制作時間を管理するスタッフがいるか
- 動画受付担当がいるか
- 全チーム提出済みか確認できるか
- 上映順を決めているか
- 投票方法を決めているか
- 審査基準を決めているか
- 景品・各賞を用意しているか
まとめ
社内CM選手権という名前を聞くと、「映像制作は難しそう」と感じる方もいるかもしれません。しかし、映画のような本格的な作品を作る必要はありません。スマートフォンで30秒程度の映像を撮影するだけでも、十分に企画として成立します。
この企画で大切なのは、完成したCMのクオリティだけではありません。限られた時間の中で、社員同士が「どんな内容にするか」「誰が出演するか」「どう撮影すれば面白くなるか」を話し合いながら、一つの作品を作り上げる過程にこそ価値があります。
完成したCMを全員で上映すれば、チームごとの個性も自然に伝わります。完成度の高い作品だけでなく、思いがけないアイデアで笑いを誘う作品や、少し不思議で印象に残る作品が登場することもあるでしょう。そうした作品の違いを楽しめるのも、社内イベントならではの魅力です。
CMを作ること自体が目的なのではなく、CM制作を通じて社員同士が一緒に考え、協力しながら何かを作ることが、この企画の本当の目的です。社内懇親会で、いつものクイズやビンゴとは少し違う参加型企画を探している方は、ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。
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