島田の独り言
社内イベントのアンケート結果をどう見る?「満足度90%」だけでは分からないこと
皆さんのイベントの後には、アンケートは取っていますか?おそらく多くの企業様でアンケートを取っているのではないかなと思います。僕らもクライアント様からアンケート結果をフィードバックしてもらうことが多くあります。アンケート結果は僕らで言うところの改善の種がたくさんあるので、結構しっかり読み切ります。
今回は、僕らが社内イベントのアンケート結果をどのように捉えて、どのように思っているのかをイベント会社側から書いてみたいと思います。
企業側の目線になってみると、社員たちがどのようなことを思っているのか?意図する狙いが届いているのか?そもそも満足度は何パーセントなのか。などが気になると思います。
アンケート結果が100%になることはないのではないか
よほどの理由がない限り、アンケートの結果が100%になることはないと思っています。いいね!と思う人もいれば、いまひとつと感じる人もいると思います。楽しんでくれている方もいれば、あまり楽しめなかった人がいることもこれまた事実だと思います。
このリアルなところは外さないようにすることがこのアンケートを見るときに超重要だと思います。
これは、あくまでも私の経験ですが、私も昔、会社員時代の若いころは社内イベントの参加者でした。こういった社内イベントがとんでもなく苦手で全然前のめりに慣れていないタイプの社員でした。
前に出るわけでもなく、意見するわけでもなく、いつも後方席に座って傍観していたことを今でも思い出します。なぜかあのような場に行くと自分をうまく表現できず、なんとなく静かにしていたことを覚えています。
こんな経験があると、僕と同じように前のめりになれない方の気持ちや改善策を企画で考えたくなります。すこしでも楽しんでもらいたいとか、輪に入ってもらいたいとか考えています。
ただ、そこまでやってもやっぱり100%にはならないものであると思っています。やっぱり100%の満足度を狙うことは大切だけども、なることはないよね。という現実ベースも理解していくことも大事だと思います。
あとは、いかに100%に近づけられるかの戦いになりますので!
アンケート結果をどのように捉えているのか
では、アンケート結果をどのように捉えているのか。あくまでも私個人の見解です!
まずは全体の評価を見ます。当然ですがどのくらいの方が満足や理解をしてくれたと書いているかを見ます。
次に少数意見を見ます。少数意見にはいろいろなフリーコメントがあったりします。空調のことだったり、お食事の内容だったり、トイレの混雑だったり、意外と運営面のことに書かれていることが多くいつも改善の種としてフリーコメントの特にネガティブ意見はしっかりと見るようにしています。
やっぱりこのアンケート結果に関しては、ポジティブに捉えるというよりはネガティブに捉えて、改善点を修正してくという点がとても重要です。
そして、それら改善点として出てきた内容は、次回以降の運営マニュアルに反映させオペレーション改善を行っています。あまり大きな声で言いませんが、細かいアップデートをさせながらリピートいただいているお客様には楽しんでいただける場面を追求しています。
ネガティブな意見に引っ張られすぎないことも大事
ここまでネガティブな意見はしっかり見ると書きましたが、一方で、ネガティブな意見に引っ張られすぎないことも大事だと思っています。
これ、結構難しいんですよね。
例えば500人が参加したイベントで、ほとんどの方が「楽しかった」「また参加したい」と回答してくれている。でも自由記述の中に、かなり厳しいコメントが2~3件入っている。なぜか、その2~3件が気になってしまうんです。
「もっとこうしたほうがよかった」
「この企画は必要なかった」
「料理が少なかった」
「時間が長かった」
こういったコメントを見ると、やっぱり気になります。
もちろん改善できるものは改善したほうがいいですし、運営上の不備があったのであれば次回は必ず直すべきです。
ただ、すべての意見をそのまま取り入れていけばいいかというと、それもちょっと違うように思います。
例えば「歓談時間が長かった」という意見がある一方で、「もっと歓談時間が欲しかった」という意見が出ることもあります。
「参加型の企画が楽しかった」という人もいれば、「企画より自由に話したかった」という人もいる。
どちらも間違っていないんですよね。
参加している人が違えば、当然感じ方も違います。
だからこそ、アンケートを見るときには、一つひとつの意見を見ることと同時に、全体として何が起きていたのかを見ることが大切なんだと思います。
アンケートの点数だけで成功・失敗を決めない
もう一つ、僕がアンケートを見るときに考えていることがあります。
例えば、満足度90%だったとします。
90%だったら成功なのか。
逆に80%だったら失敗なのか。
これは、そんな単純な話でもないように思います。
以前、社内イベントの成功って誰が決めるんだろう?ということを考えたことがあります。
参加者にとっての成功もあれば、担当者さんにとっての成功もある。社長にとっての成功もあります。
そして、イベントにはそれぞれ目的があります。
社長のメッセージを社員に届けることが目的なのか。
社員同士の交流を増やすことが目的なのか。
受賞者を称えることなのか。
会社の周年をみんなで祝うことなのか。
例えば、ものすごく楽しいイベントで満足度が95%だったとしても、本来伝えたかったメッセージがほとんど伝わっていなかったら、それを100点と言っていいのかは分かりません。
逆に、参加者満足度だけを見るとそこまで高くなかったとしても、イベントをきっかけに部署を越えたコミュニケーションが増えたり、会社の方針について考えるきっかけが生まれたりしたのであれば、違う意味で成果はあったのかもしれません。
アンケートの数字はとても大事です。
でも、その数字だけでイベントのすべてを判断するのは少しもったいないように思います。
アンケートに出てこないものも結構ある
僕らはイベント当日、会場のいろいろなところを見ています。
社員の皆さんが楽しそうに写真を撮っていたり、久しぶりに会った人同士でずっと話していたり、受賞者が発表された瞬間に同じ部署の人たちが本人以上に喜んでいたり。
こういうものって、アンケートの数字にはなかなか出てこないんですよね。
「久しぶりに同期と会えてうれしかったです」
と書いてくれる人もいるかもしれませんが、ほとんどの場合はそのまま日常に戻っていきます。
でも、その人の中には何かが残っている。
イベントって、こういう数字にならないものが結構多い仕事だと思っています。
だから僕らもアンケート結果だけではなく、当日の表情だったり、会場の空気だったり、担当者さんの反応だったり、終演後に皆さんがどんな感じで帰っていくのかだったり、そういうところも結構見ています。
アンケートは「通知表」ではなく、次のイベントを良くするための材料
アンケート結果が出ると、どうしても点数が気になります。
担当者さんからすると、なおさらだと思います。
半年かけて準備して、ようやく本番が終わって、次の日にアンケートを見る。
満足度が高ければホッとするし、厳しいコメントがあれば落ち込むこともあると思います。
でも僕は、アンケートをイベントの「通知表」のように考えすぎなくてもいいんじゃないかなと思っています。
どちらかというと、
今回のイベントを、次はどうしたらもっと良くできるのか。
それを参加者の皆さんから教えてもらうためのもの。
そう考えたほうが、アンケートの見え方も少し変わってきます。
僕らもイベント会社として、いい評価をいただければ当然うれしいです。
でも、それ以上に「ここは改善できるな」「次回はこうしよう」という材料をいただけることはありがたいことです。
そして翌年、同じ会社のイベントを担当させていただいたときに、前年のアンケートに書かれていた小さな不満が一つずつなくなっている。
これは結構うれしいものです。
派手ではありませんが、こういう小さな改善を積み重ねていくことが、結果としてその会社らしいイベントを育てていくことにつながるんじゃないかなと思っています。
アンケートで100点を取ることがゴールではない。
でも、参加してくれた人の声には、次のイベントを良くするヒントがたくさん詰まっている。
だから僕らは、これからも結構真剣にアンケートを読んでいくんだと思います。
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