実録!社内懇親会
普通のビンゴじゃ物足りない!社内ネタでつくる「会社あるあるBINGO」の作り方
社内懇親会の定番企画といえば、ビンゴ大会です。
ルールを説明する必要がほとんどなく、年齢や役職を問わず参加できる。人数が100名、200名と増えても実施しやすく、景品を用意すれば一定の盛り上がりもつくれます。企業イベントで長く使われてきたのには、それだけの理由があります。
一方で、毎年のように懇親会を開催している企業では、企画がマンネリ化しやすいのも事実です。ビンゴは実施しやすい反面、数字を抽選してカードを開けていくだけでは、どの会社で実施しても内容はほとんど変わりません。
そこで、ビンゴカードに並んでいる数字を、社員なら思い当たる「会社あるある」に置き換えてみましょう!
会議でよく起こること、オフィスで見かける光景、社員がよく使う言葉、自社ならではの習慣。こうした日常の出来事を25マスに配置すれば、いつものビンゴ大会を会社オリジナルのゲームに変えることができます。
会社あるあるBINGOの面白さは、単にビンゴの数字を別の言葉に置き換えることではありません。ゲームを進めながら、自分たちが普段働いている会社の日常を振り返れるところにあります。
この記事では、会社あるあるBINGOの基本ルールから、あるあるネタの集め方、25マスの具体例、当日の進行、盛り上げる演出方法まで、社内懇親会で実施するためのポイントを整理します。

1.数字を使わない「会社あるあるBINGO」とは?
会社あるあるBINGOは、通常のビンゴカードに入っている数字の代わりに、会社や社員にまつわる出来事を配置するビンゴゲームです。
一般的なビンゴでは、抽選機から出た数字と同じ数字をカードから探してマスを開けます。会社あるあるBINGOでは、MCが会社にまつわる「あるある」を発表し、カードに同じ内容があればそのマスを開けます。
例えば、会議に関する内容であれば、
・終了予定時刻の直前に新しい議題が始まる
・オンライン会議でミュートの解除を忘れる
・共有スペースに持ち主の分からないものが残っている、
といった内容も使えます。基本的なルールは通常のビンゴと変わりません。縦・横・斜めのいずれか一列がそろえばビンゴです。違うのは、マスが開くたびに社員同士で共有できる話題が一つ増えていくことです。
数字の「17」が発表されても、その数字について隣の社員と話すことはほとんどありません。しかし、自分たちの会社の日常がテーマになっていれば、その内容について知っていることや経験したことが自然と話題になります。
ビンゴという分かりやすい仕組みを残しながら、ゲームの中身だけを自社仕様に変える。それが会社あるあるBINGOの基本的な考え方です。
2.なぜ社内懇親会で「会社あるある」が盛り上がるのか?
会社あるあるには、同じ会社で働いている社員だから理解できる共通体験があります。
普段の仕事では、部署によって業務内容も違えば、一緒に働くメンバーも違います。それでも同じオフィスを使い、同じ社内制度を利用し、同じ会社のルールの中で働いていると、部署を越えて共有している出来事が意外と多くあります。
会社あるあるBINGOでは、その共通体験をゲームの題材にします。
そのため、会社に関する知識を問うクイズとは性質が異なります。創業年や売上高を知らなくても参加できますし、勤続年数が長い社員だけが有利になるわけでもありません。普段の仕事の中で経験している身近な出来事が中心になるため、幅広い社員が参加できます。
また、同じ「あるある」でも受け止め方が違うことがあります。
本社では当たり前でも地方拠点では経験したことがない。若手社員には日常的でも、ベテラン社員には最近始まった文化に見える。こうした違いも、懇親会では一つのコミュニケーションになります。
会社あるあるBINGOは、全員が同じことを知っている必要はありません。知っている人と知らない人が同じテーブルにいることで、会社の違う側面を知る機会にもなります。
その意味では、単純にビンゴの当選者を決めるゲームではなく、社員が持っている共通体験を懇親会のコンテンツとして再利用する企画と考えることができます。
3.会社あるあるBINGOの基本ルール
基本形は5×5、25マスのビンゴカードです。
中央をFREEにする場合は24種類、中央にも「あるある」を入れる場合は25種類の内容を用意します。
参加者全員に同じカードを配ると同じタイミングでビンゴが発生するため、マスの配置は複数パターン用意します。内容は同じでも配置をランダムに変えるだけで、通常のビンゴと同じように当選タイミングを分散できます。
ゲームが始まったら、MCがあるあるを一つずつ発表します。該当する内容が自分のカードにあれば、そのマスを開けます。縦・横・斜めのいずれか一列が完成した参加者がビンゴです。
基本設定の目安
| 項目 | おすすめ設定 |
|---|---|
| 参加人数 | 30~何名でもOK |
| カード | 5×5 |
| あるある数 | 24~30種類程度 |
| 形式 | 個人戦 |
| 所要時間 | 20~30分 |
| 当選人数 | 5~10名程度 |
| 必要物 | ビンゴカード・ペン・スクリーン |
| 運営 | MC・映像・音響・フロアスタッフ |
通常のビンゴとの違いを出すためには、あるあるを読み上げて終わりにしないことが重要です。
スクリーンに内容を表示し、関連する写真や社員アンケートの結果などを見せてからマスを開けます。1項目あたり30秒から1分程度で進めれば、ゲームのテンポを保ちながら会社らしい情報を入れられます。
すべての項目を丁寧に説明すると時間が長くなるため、紹介を広げる項目と、テンポよく進める項目を事前に分けておくと進行しやすくなります。
4.事前準備|面白い「会社あるある」をどう集めればよのか?
会社あるあるBINGOで最も時間をかけたいのが、25マスの中身です。
運営担当者だけで考えることもできますが、担当者が面白いと思っていることと、社員全体が共感することが同じとは限りません。部署や年代によって見えている会社の姿も違います。
そのため、可能であれば事前に簡単な社員アンケートを実施します。
質問は「会社あるあるを教えてください」という自由回答だけにしない方が集まりやすくなります。テーマを具体的に分けて質問すると、回答する側も思い出しやすくなります。
会議でよく起こること、オフィスでよく見る光景、社内でよく聞く言葉、入社して驚いたこと、自社独自だと思う習慣、社員に人気の場所、社内イベントの思い出などです。
集まった回答は、そのままビンゴカードに入れるのではなく、内容を整理しましょう。
似た回答は一つにまとめ、特定の部署だけにしか伝わらない内容は対象を広げます。個人名が含まれる場合は、その社員を取り上げる必要があるのかも確認します。
選定の目安は、説明しなくても多くの社員が意味を理解できるかどうかです。
25個すべてを爆笑できるネタにする必要はありません。むしろ、日常の小さな出来事を中心にした方が、幅広い社員が参加できます。
全体の7割程度を多くの社員が共感できる内容にし、残りを部署や年代によって反応が分かれる内容、自社ならではの少し濃いネタにするとバランスが取りやすくなります。
5.そのまま使える!会社あるあるBINGOのネタ25選
実際のビンゴでは、自社独自の内容を半分程度入れるのがおすすめです。そのうえで、最初のたたき台として使いやすい25項目を紹介します。
会議あるある
- 会議終了直前に新しい議題が始まる
- オンライン会議でミュート解除を忘れる
- 会議室に早く着きすぎる人がいる
- 資料を映した瞬間に誤字が見つかる
- 会議が終わった後に重要な話が始まる
オフィスあるある
- いつも同じ席を選ぶ人がいる
- 冷蔵庫に持ち主不明の飲み物がある
- エアコンの温度調整が難しい
- コピー機の前で紙詰まりが起きる
- 誰よりも観葉植物の状態を気にしている人がいる
社員あるある
- 社内チャットの返信が非常に早い人がいる
- 困ったときに誰へ聞けばよいか全員が知っている
- 社内の人の名前をほぼ全員覚えている人がいる
- ランチの店に詳しい人がいる
- 社内イベントになると急に活躍する人がいる
仕事あるある
- 締切直前に修正が発生する
- 社内だけで通じる略語がある
- メールを書いている途中に相手から連絡が来る
- 同じ資料なのにファイル名が何種類もある
- 一日が会議だけで終わることがある
会社オリジナルに変えたいマス
- 社員なら誰でも知っている社内用語がある
- 入社すると最初に覚える独自ルールがある
- 社員に人気の定番ランチがある
- 毎年恒例になっている社内イベントがある
- 自社ならではの習慣がある
例えば、特定の商品名、オフィスの場所、社員食堂の人気メニュー、社内イベント、創業当時から続く習慣などです。ここが具体的になるほど、一般的なビンゴではなく、その会社でしか成立しないゲームになります。
6.読み上げるだけにしない!会社あるあるの見せ方
会社あるあるBINGOを普通のビンゴと差別化するうえで、スクリーンの使い方は重要です。
最も取り入れやすいのが写真です。
例えばオフィスに関するあるあるであれば、実際のオフィス写真を表示します。過去の社内イベントに関する内容なら、そのときの写真を使用します。言葉だけで説明するよりも、社員が知っている場所や人物が画面に登場した方が反応は大きくなります。
事前アンケートを実施している場合は、回答結果もコンテンツになります。
あるあるの発表と同時に、同じ経験をした社員が何%いたのか、どの回答が多かったのかを表示すれば、ビンゴと社員アンケートを組み合わせた企画になります。
会社の歴史を少し入れる方法もあります。
現在の社員には当たり前になっている制度やオフィス環境について、昔の写真と現在の写真を並べれば、周年イベントでも使える内容になります。
重要なのは、すべてのマスを同じ見せ方にしないことです。
写真で見せる項目、アンケート結果で見せる項目、MCが短く紹介する項目、映像を使う項目などを混ぜることで、ゲーム中の変化をつくれます。
7.当日のオペレーション|懇親会の1コーナーとして実施する
会社あるあるBINGOは、歓談の途中に20~30分程度のコーナーとして入れると運営しやすくなります。
参加者は着席したまま参加できるため、ホテル宴会場の円卓形式でも大きなレイアウト変更は必要ありません。
進行の一例は次の通りです。
| 時間 | 内容 | 運営 |
|---|---|---|
| 0:00 | 企画スタート | MCからルール説明 |
| 0:03 | BINGO開始 | あるある発表 |
| 0:05~ | あるあるを順番に紹介 | 画面・写真・SEを連動 |
| 0:15~ | リーチ増加 | MCが会場状況を確認 |
| 0:20~ | ビンゴ発生 | フロアスタッフが確認 |
| 0:25 | 当選者決定 | 景品進呈 |
| 0:30 | 終了 | 歓談へ戻る |
ビンゴが発生した場合は、通常のビンゴ大会と同様にフロアスタッフがカードを確認します。
参加人数が多い場合は、最初の5名や10名までを当選とし、その後はゲームを終了するルールにしておくと時間を管理しやすくなります。
必要なスタッフは、MC、映像オペレーター、音響オペレーター、ビンゴ確認を担当するフロアスタッフが基本です。
会社あるあるを写真や映像と連動させる場合は、MC台本と映像素材の番号を事前にそろえておきます。発表する順番とスクリーン素材がずれるとゲームが分かりにくくなるため、通常のビンゴよりも事前の進行確認が重要です。
8.普通のビンゴ大会と組み合わせる方法
会社あるあるだけで25マスを構成する方法のほかに、通常の数字ビンゴと組み合わせる方法もあります。
特に、毎年ビンゴ大会を実施している企業では、この方法が取り入れやすくなります。
例えば5×5のカードのうち、8マスを会社あるある、残りを数字にします。ゲーム前半では会社あるあるを発表してマスを開け、後半から通常のビンゴ抽選へ移ります。
この形式であれば、これまで使用してきたビンゴ大会の進行や景品設計を大きく変える必要がありません。
もう一つの方法が、ゲーム開始前に会社あるあるを使って数マスを開ける方式です。
懇親会の序盤に会社あるあるを紹介し、参加者によって2~3マス程度開いた状態をつくります。その後、通常のビンゴ大会へ移行します。
既存の定番企画をすべて新しいものに変えるのではなく、ビンゴの中に会社らしい時間を追加するという考え方です。
毎年同じ企画を実施している場合でも、あるあるの内容を更新すれば、その年の会社の出来事を反映できます。
9.失敗しないための「あるある」の選び方
会社あるあるは、身近な話題だからこそ扱い方に注意が必要です。
特定の社員の失敗や特徴をネタにすると、本人が楽しめる内容であっても、参加者全員が同じように受け取るとは限りません。個人を扱う場合は、事前に本人へ内容を確認しておく必要があります。
部署ごとの特徴についても同様です。
営業部、管理部、開発部などの違いを扱うこと自体は問題ありませんが、特定部署への批判や優劣につながる表現は避けます。
また、内輪ネタの量にも注意が必要です。
一部の社員だけが知っている内容が続くと、それ以外の参加者はゲームから置いていかれます。特に本社と地方拠点、若手とベテランが一緒に参加するイベントでは、どの層にも分かる内容をバランスよく入れる必要があります。
会社あるあるBINGOで狙いたいのは、誰かをいじって笑いを取ることではありません。
普段は意識していなかった会社の日常を取り上げたときに、多くの社員が同じ経験をしていたことに気づく。その共感がゲームの面白さになります。
10.よくある質問(FAQ)
Q1.会社あるあるは何個用意すればよいですか?
5×5のカードで中央をFREEにする場合は最低24種類必要です。ただし、カードの配置やゲーム時間を調整しやすくするため、事前には30~40案程度を集め、その中から使用する内容を選ぶ方法がおすすめです。
Q2.ビンゴカードは全員同じでもよいですか?
内容が同じでも、配置は複数パターン用意した方がよいでしょう。全員が同じ配置だと同じタイミングでビンゴが発生するため、通常のビンゴと同じようにマスの位置をランダムにします。
Q3.何人くらいまで実施できますか?
30名程度から300名規模まで対応できます。基本的に参加者は自席でゲームを進めるため、大人数でも実施しやすい企画です。
Q4.事前アンケートは必要ですか?
必須ではありませんが、自社らしい内容にするためには実施をおすすめします。短いアンケートでも、運営担当者だけでは気づかなかった会社あるあるを集めることができます。
Q5.会社ネタが25個集まらない場合はどうすればよいですか?
すべてを会社固有のネタにする必要はありません。会議、オフィス、働き方など、多くの企業に共通するあるあるをベースにしながら、10マス程度を自社オリジナルにするだけでも十分に会社らしさを出せます。
Q6.通常のビンゴと比べて準備は大変ですか?
通常のビンゴよりも、カード制作とあるある素材の準備が必要になります。ただし、抽選機などの特殊な機材は必須ではありません。スクリーンとビンゴカードがあれば実施できます。
Q7.景品は必要ですか?
必須ではありませんが、懇親会のゲームとして実施する場合は景品を用意した方が最後まで参加意欲を保ちやすくなります。高額景品だけでなく、会社の商品や社内限定グッズなどを組み合わせる方法もあります。
まとめ|ビンゴの数字を「会社の日常」に変えてみる
ビンゴ大会は、社内懇親会で長く使われてきた定番企画です。
分かりやすく、大人数でも実施でき、誰でも参加できる。このメリットは、無理に捨てる必要はありません。
変えるのは、カードに書かれている中身です。
数字の代わりに、会議、オフィス、社員、仕事、会社独自の習慣を入れる。それだけで、いつものビンゴ大会が自社について振り返るコンテンツになります。
特に社内イベントでは、ゲームが盛り上がったかどうかだけでなく、その時間に社員同士でどのような会話が生まれたかも大切です。
会社あるあるBINGOでは、マスが開くたびに、社員が共有している日常が一つずつ表に出てきます。普段は部署が違って接点のない社員でも、同じ経験をしていることが分かれば、そこから会話を始めることができます。
毎年のビンゴ大会が少しマンネリ化してきたときに、企画そのものを捨てて新しいゲームを探す必要はありません。
いつものビンゴを、自分たちの会社でしかできないビンゴに変える。
会社あるあるBINGOは、定番企画の分かりやすさを残しながら、社内懇親会ならではの要素を加えられる企画です。
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